2014年6月27日金曜日

米国が訓練した軍隊は弱すぎる⇔臆病者の集団?!

なぜ米国人が訓練した軍隊は逃げるのか?



                  © Photo: AP/ Karim Kadim

  イラクでは、反政府イスラム教スンニ派武装集団が、米国人教官により養成された政府軍を、まさに粉砕中だが、こうした状況は、民主主義革命を輸出するという米国のプロジェクトが破綻した証しだと言ってよい。こうした例は、今回が初めてではない。そしてウクライナでの出来事から判断すれば、最後でもない。

  先日、ロシアのあるTV番組でイラク情勢が取り上げられたが、出演したアラブ問題の専門家らは、イスラム教スンニ派過激派グループ「イラク・レヴァント(シリア)イスラム国家」が成功裏に進軍している理由の一つとして、部隊の中にサダム・フセイン軍の将校達がいる事を挙げていた。彼らは実は、かつてソ連に留学し軍事訓練を受けた人達だ。この事実が、どれほど重要かについては議論の余地があるだろうが、米国人が養成し装備まで準備した軍隊が後退している事は事実である。
  同じような事は、以前もあった。例えば、グルジアからの分離独立を求めた南オセチアの例だ。2008年8月8日未明、米軍が訓練を施し装備を整えたグルジア政府軍は、平和な眠りの中にあった南オセチアの首都ツヒンヴァリを突如ロケット砲で一斉攻撃し、力でこの国を併合しようと南オセチア領内に侵攻した。その際、町が完全に破壊されず、数としてはそう多くなかった義勇兵やロシアの平和維持軍将兵が皆殺しにならなかったのは、ひとえにロシア軍が介入したおかげだった。結局グルジア軍は、米国人教官から習った事などすっかり忘れ、供与された米製の新型軍用車両「ハマー」やイスラエル製の電子機器満載の戦車を乗り捨て逃げ出した。しかし南オセチアに駐留していた平和維持軍の自国市民ばかりでなく、この国のかなり多くの住民を守ったロシアの行動は当時、「若いグルジアの民主主義の首を絞めるもの」として欧米からの批判を浴びた。とはいえグルジアの民主主義に関して言えば、意見は様々だった。
  筆者にも経験がある。ソウルでの国際会議だったが、出席者のある米国の政治学者は、こう言った;「あなたもお分かりのように、グルジアのサアカシヴィリ大統領は、そもそも民主主義者などではなく、彼は独裁者ですよ。」
    ウクライナで生じている事を、現在米国政府もNATOも、ウクライナ国民が自由と民主主義を希求しているがゆえのことだと説明している。2月にキエフで起きたクーデターは、ロシア人やユダヤ人、さらにはポーランド人を「吊るせ」と叫ぶ民族主義者らが公然と起こしたものである。任期満了前の大統領選挙にしても、野党候補者は脅されたり、暴行を受けたりし、選挙キャンペーンを展開する可能性を奪われた。そして、国の南部および東部にキエフ当局のコントロール下に置かれない、ドネツク及びルガンスク人民共和国を作る事に賛成した多くのウクライナ国民は、大統領選挙への参加そのものを拒否した。キエフ当局は、こうした国の南部・東部住民の意志表示を、戦車や大砲、爆撃機を使った武力で弾圧する決定を下した。ウクライナ中部及び西部地域では、民族主義者らが、キエフ当局に刃向うすべての人々に対し流血のテロルを始めた。またキエフ当局は、自分達がコントロール下に置いている地域でロシアのTVを見たり、ラジオを聴いたり、新聞や雑誌を読むことを禁止し、ロシア人ジャーナリストを逮捕し殺害し、ウクライナの世論から、自分達の軍人や民族主義者らが、南部・東部地域で女性や子供を含め一般市民に何をしているのか、真実を隠している。果たしてこれが、自由や民主主義を希求する政権のやり口だろうか。
    しかし、これほどひどいキエフ当局の国家的テロ行為にもかかわらず、自分達が選んだのではない権力機関に服従する事を望まない南部・東部の人々の意志をくじく事を、キエフの指導者達は出来なかった。
    そして今、キエフ当局は、ロシア政府が彼らにこれまでずっと呼びかけてきた事を、しつつあるように思える。つまりドネツク及びルガンスクの人々との対話の開始だ。南部・東部の義勇兵達の不撓不屈の精神のみならず、イラクでの出来事も、キエフ当局をそうした方向に促した可能性も有り得る。 ドネツク及びルガンスクの義勇兵、そしてイラクで蜂起したスンニ派戦闘員らが、米国人に教わり装備してもらった軍隊には、国民自身が苦しんだ末に獲得したのではなく、外から押し付けられた民主主義を守り、国民の利益を反映しない権力当局を支える勇気などない事を、はっきり示してくれたからだ。
アンドレイ イワノフ, 私見アンドレイ・イワノフ, 政治
ロシアの声(2014年6月25日)
http://japanese.ruvr.ru/2014_06_25/273920945/
                                            
筆者考:
民主主義革命を輸出するという米国のプロジェクトが破綻した証し
◆ イラクでは、反政府イスラム教スンニ派武装集団が、米国人教官により養成された政府軍を、現在粉砕中!・・・イスラム教スンニ派過激派グループ「イラク・レヴァント(シリア)イスラム国家」が成功裏に進軍しているが、・・・部隊の嘗てソ連に留学して軍事訓練をうけたサダム・フセイン軍の将校達がいる事実と、米国人が養成し装備まで準備したイラク国軍隊が後退している事は議論の余地はない。
◆ 2008年8月8日未明、米軍が訓練を施し装備を整えたグルジア政府軍は、平和な眠りの中にあった南オセチアの首都ツヒンヴァリを突如ロケット砲で一斉攻撃シタガ、・・・ロシア軍の介入で泡を食ったグルジア政府軍は米国人から習った事はすっかり忘れて、米国、イスラエルから供与されて最新鋭の武器(電子機器装備の戦車)を捨てて逃走!・・・
◆ ソウルでの国際会議だったが、出席者のある米国の政治学者は、こう言った;「あなたもお分かりのように、グルジアのサアカシヴィリ大統領は、そもそも民主主義者などではなく、彼は独裁者ですよ!・・・
 独裁者に最新鋭の武器を与え南オセチアの民主主義革命(侵略・流血)の手助けをした偽善国家で民主主義を看板にしている米国!、・・・落語の落ちにもならぬ!。

ウクライナで生じている事を、現在米国政府もNATOも、ウクライナ国民が自由と民主主義を希求しているがゆえのことだと説明しているが!実情は:

◆ 2月にキエフで起きたクーデターは、ロシア人やユダヤ人、さらにはポーランド人を「吊るせ」と叫ぶ民族主義者らが公然と起こしたもの!・・・
此れが “民主主義革命!” の美名で己らの正義を喧伝する暴力テロ集団とは恐れ入る!。またこれ等を虚偽の報道で国際社会を惑わす西側陣営のマスメディアの醜悪さは正視に堪えない・・・。

◆ 任期満了前の大統領選挙にしても、野党候補者は脅されたり、暴行を受けたりし、選挙キャンペーンを展開する可能性を奪われた  国の南部および東部にキエフ当局のコントロール下に置かれない、ドネツク及びルガンスク人民共和国を作る事に賛成した多くのウクライナ国民は、大統領選挙への参加そのものを拒否した  キエフ当局は、こうした国の南部・東部住民の意志表示を、戦車や大砲、爆撃機を使った武力で弾圧する決定を下し!・・・ウクライナ民族主義者らが、キエフ当局に刃向うすべての人々に対し凄惨な流血のテロを開始!・・・
米国主導の西側陣営は “ 3サル!(見ザル/聞カザル/言わざる)” を決め込む卑劣さ!・・・

◆ キエフ当局は、コントロール下に置いている地域で報道管制をして ⇒ ロシア人ジャーナリストを逮捕し殺害し、ウクライナの世論から、己等の残忍非道の悪行(南部・東部地域で女性や子供を含め一般市民を弾圧、殺戮)を隠している。果たしてこれが、自由や民主主義を希求する政権のやり口だろうか?・・・
偽善外交がお家芸の米国の意(お墨付き)を汲んだキエフは自由切符を手に入れて乗り放題(悪逆の限りを尽くす!)の有様!・・・

◆ 凄惨極まるキエフ当局の国家的テロ行為にもかかわらず、・・・南部・東部の人々は自分達が選んだのではない、権力機関の軍門に下る事を,死を賭して拒んだ!・・・
これ等の健気な人々が望むのは国家的テロで弾圧を繰り返すウクライナからの分離である。此れを責める権利はいかなる国、その国の為政者にはない・・・

キエフ当局は、ロシア政府が彼らにこれまでずっと呼びかけてきた事を、・・・つまりドネツク及びルガンスクの人々との対話を模索しつつある。南部・東部の義勇兵達の不撓不屈の精神だけではなく、イラクでの内戦などが、キエフ当局を対話の方向に促した可能性が考察でkる。 ドネツク及びルガンスクの義勇兵、そしてイラクで蜂起したスンニ派戦闘員らが、米国人に教わり装備してもらった軍隊には、国民自身が苦しんだ末に獲得したのではなく、外から押し付けられた民主主義を守り、国民の利益を反映しない権力当局を支える勇気などない事を、はっきり示してくれたからだ》:
確かに米国に訓練され武器供与され至れり尽くせりの軍隊では、・・・苦労して、また不撓不屈の精神で蜂起した集団には敵う訳がない、どうせ己らが苦労した末に得た武器ではなし、此れを捨てて遁走するは当然といえるでしょう。

鋭い
アンドレイ イワノフ氏の考察であり、ロシア人ジャーナリトである事が故にウクライナ内の「新ロシア、ロシア系の人々への身贔屓の感情(主観)でもって記された記事の論旨」との意見が西側陣営から噴出するでしょうが!、・・・
話半分としても鋭い指摘であり、筆者は氏の慧眼には脱帽致します。

物事は表裏あり!・・・詰まりコインであり、表(西側陣営)のジャーナリトやメディアの報道を鵜呑みにせずに、裏(ロシア、ウクライナ東部、南部)の人々の意見も心に懸ける必要がある!と筆者言わざるを得ません。




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