2014年6月9日月曜日

次期哨戒機P1:「世界最高水準」の国産機

P3C哨戒機の後継となる次期哨戒機P1=4月23日午後、神奈川県の海上自衛隊厚木航空基地(小田博士撮影)
P3C哨戒機の後継となる次期哨戒機P1=4月23日午後、神奈川県の海上自衛隊厚木航空基地(小田博士撮影)
 「飛行能力、哨戒能力、攻撃能力。本当に素晴らしい航空機だ。哨戒機では世界トップクラスの能力を持つ。日本の高い技術力が十分に発揮されたものだ」
 海上自衛隊の厚木航空基地(神奈川県)で4月23日に試乗した小野寺五典(いつのり)防衛相をうならせたのが、次期哨戒機P1だ。
 哨戒機とは、敵の侵入などに備えて広範囲を見回りしながら警戒する航空機のことだ。潜水艦や艦船の探知を主な目的とする一方、洋上監視や捜索救難、輸送といった活動も行っている。漁船の違法操業や海賊行為などを監視することもある。
筆者は、小野寺氏に同行取材する機会を得た。厚木基地に7機配備されているP1は、水色で旅客機のような外観だ。実際に乗ってみると、エンジンの吸音能力が高く、機内はすごく静かだ。現役で活躍しているP3C哨戒機よりもタイヤの数が多く、離着陸時の衝撃は少ない。数時間の遊覧飛行を終えて厚木基地に戻ると、着陸に気づかないほどだった。
 コックピットの計器には、最新型のLCDディスプレーが何台も備え付けられ、見るからに最新システムだ。洋上を航行する艦船などの状況を示す「状況表示装置」を機内に搭載しており、識別能力も向上した。静かな潜水艦や小型船舶も探知できるという。
 現在、活躍しているP3C哨戒機は、昭和57年度から運用が始まっており、かなり老朽化が進んでいるという。
 このため、海自では昨年3月からP1の運用試験をスタート。来年秋頃から、P1の運用を始め、順次切り替えていく予定だ。具体的には、P3Cを配備している八戸基地(青森県)、鹿屋基地(鹿児島県)、那覇基地(沖縄県)、下総基地(千葉県)に展開する。
P1は「国内の技術力や開発能力が高まった」(防衛省幹部)として、さまざまな部品が国産で作られた純国産ジェット機だ。機体は川崎重工業、エンジン部分はIHIが製造している。魚雷と空対艦ミサイルを装備し、搭載可能な弾数も増えている。
 巡航速度は約450ノット、巡航高度は約3万6000フィートで、それぞれP3Cの3割増しの性能を誇る。航続距離も同2割増しの約8000キロで、「現場に急行でき、長時間の任務も可能になる」(防衛省幹部)という。
 搭載された電子機器から発生する電磁波の影響を避けるため、翼のフラップや方向舵などの制御システムに光ファイバーを通じて操縦信号を送る世界初の実用機だそうだ。
 米軍が昨年12月から沖縄県の嘉手納基地に配備した新鋭哨戒機P8との連携も強化。海自では「P8とP1は開発段階から情報共有に努めるなど、インターオペラビリティ(相互運用性)の確保に配慮している」としている。

 P1が那覇基地に配備されれば、尖閣諸島(沖縄県石垣市)をはじめとした南西諸島における離島防衛の強化にも役立ちそうだ。



  産経ニュース (2014.6.7 )

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140606/plc14060623290018-n1.htm

                                             


筆者考:


✦ 【次期哨戒機P1:「世界最高水準」の国産機】、朗報で筆者の心は嬉しさに包まれ、天まで昇るほどです!・・・

✦ 日本の技術力が当時としては世界最先端、最高の性能を有する空母、戦闘機など技術、開発、生産能力に恐怖心を抱いた米国!・・・

✦ 再度日本国が卓越した先端技術を駆使し、性能無比、精強な軍用船舶や航空機の生産して米国に歯向かう事を極度に恐れた米国は航空機の研究、開発を10年間禁止を日本に押し付けた!・・・

✦ 戦後米国に航空機の開発、研究、製造を禁じられた日本国、この間、世界各国(戦勝国)は戦争末期に登場したジエット機の研究、開発に力を注ぎ、性能が飛躍的に向上して行く有様を切歯扼腕して眺めるだけだった日本国!・・・




  XP-1と、P-3C哨戒機が並行飛行している様子(2009年、岐阜基








P-1 (哨戒機):

防衛省技術研究本部と川崎重工業が開発し、川崎重工業が製造、海上自衛隊が保有・運用する固定翼哨戒機である。ターボファンエンジン4発の中型機で、海上自衛隊がP-3Cの後継機として運用する。2007年(平成19年)9月28日に初飛行した試作機の型式名称はXP-1であったが、2013年(平成25年)3月12日の開発完了の正式発表をもってP-1となった。最初の2機は、2013年3月29日に厚木基地に配備された。

開発までの推移防衛庁:

(現防衛省)では川崎重工業でライセンス生産したアメリカ合衆国の対潜哨戒機ロッキードP-3Cオライオンを利用してきたが、更新時期が迫ったために次期固定翼哨戒機を検討、国内技術の育成を考え、2000年(平成12年)に国産とする事を発表。 両機種は部品を一部共用化し、コスト削減を図り、開発費は両機合わせて3,400億円とされた。

 哨戒機の国内開発は日本の航空産業界長年の希望であり、これまでも川崎重工業のP-2J対潜哨戒機や新明和工業PS-1対潜哨戒飛行艇を生産!・・・

✦ 1968年(昭和43年)からのP-2J後継機PX-L選定では、当初政府が国内開発の方針を採ったことから、川崎は国産4発ジェット哨戒機を構想して実物大模型まで製作して意気込みを見せたが、防衛予算圧縮と米国機採用の圧力を受けた田中内閣の政治判断により1972年(昭和47年)に国内開発は撤回、1977年(昭和52年)にP-3Cのライセンス国産が決定!・・・
 
筆者考:日本国に仇為した田中角栄首相(当時)、ロッキードPC3のライセンス生産契約で懐が膨らんだ。此の田中角栄の売国行為で日本国の航空機開発は遅れる一方となった。

✦ P-Xを巡る国産派と開国(米国機調達)派の防衛庁を二分する対立は、後にP-Xの国内開発に批判的な石破茂の防衛庁長官就任により、激しさを増して行った!・・・

✦ 平成13年度予算の要求53億円は満額が認められ、2001年(平成13年)初めより技術研究本部(技本)によって研究が行われた!・・・
“たったの53億円!”とは驚きで、憲法違反である外国人への生活保護費支給を止めて兵器の開発予算を是非とも増額してほしい物です。

✦ 主契約では川崎がP-X・C-Xの両機製作を希望、富士重工業が両機製作の新会社設立を提案、三菱重工業はどちらか一方(C-Xを希望)とした。分担生産では、川崎が主翼と水平尾翼、富士が主翼・水平尾翼・垂直尾翼・翼胴フェアリング・C-Xのバルジ、三菱が中胴・後胴・垂直尾翼、さらに新明和工業・日本飛行機・昭和飛行機・ジャムコが各部品を希望、計7社が参加を表明した。11月26日に防衛庁は主契約企業に川崎を選定したと発表、「次期輸送機及び次期固定翼哨戒機(その1)」(以下C-X/P-X)契約が締結され、三菱・富士を筆頭に各社が分担生産することとなった。平成14年度予算の要求410億円が承認され、開発が開始された!・・・


✦ 日本航空機開発協会(JADC)では、平成14年(2002年)度よりP-XおよびC-Xを民間旅客機(100席-150席クラス)へ転用するための開発調査を行っている!・・・
これは日本の航空機産業界の発展に寄与すると同時にPX1の製造単価を下げる効果がある秀逸な計画です。


機体:

哨戒機としては比較的珍しいターボファンエンジン4発の中型機で、P-3Cを若干大きくした程度である。ジェット機ならではの高速性を求めて、主翼・尾翼共に後退翼を備え、主翼は低翼配置、着陸装置の車輪は胴体と主翼の付け根に設置されており、4発であることを除けば、外観は一般的なジェット旅客機と変わらない。これらの形状は1960年代末のPX-L検討で川崎が提案した機体の特徴(4発ジェット機)を引き継いでおり、川崎がP-3C
の生産中も国産哨戒機の構想を持ち続けていたことが窺える。

 4発エンジンは2発エンジンより燃費面および整備コストでは不利になるが、哨戒地域への到達時間の短縮の必要性、哨戒機器の電源確保や、低高度飛行での騒音軽減・任務時の生存性が向上される。
 エンジンはIHIが製造するF7(試験機は XF7-10)が搭載される。このエンジンを含め、機体は全て国産技術となっている。機上整備システムおよび同システムの地上解析装置も川崎によって同時開発される


エンジン:

P-1のジェットエンジンはF7ターボファンエンジンである。これは技本が石川島播磨重工業(現IHI)を主契約企業として2000年(平成12年)度からXF-7-10として開発を開始したもので、開発総額は200億円以上。2004年(平成16年)10月に防衛庁の装備審査会議を経て10月28日に正式に採用を決定した。  F7は、離陸時推力が1基あたり約60kN(約6.1トン)と、一般的な50-100席クラス旅客機用エンジンと同水準で、バイパス比は8:2。省燃費・低騒音を特徴とする。先行して開発されたXF5-1の技術が移転されており、日米英独で国際共同開発した民間用の同クラスエンジンV2500の経験も役立った。IHIがタービンなど基幹構成品を開発・生産するほか、川崎と三菱も部品を供給する。 

推力でいうと航空自衛隊のC-1輸送機に搭載するJT8D-9と同等で、同クラスの現用エンジンはGEのCF34-8E(エンブラエル170が搭載)程度しか存在せず、選択肢の少なさから国内開発となった。

“エンジンが国産!” だけに非常に価値があるP1哨戒機です。米国の横槍!、少ない予算で地道に研究、開発を続け日本航空産業を守ってきた「技術者、科学者,化学者、技能」の方々の航空機への愛着、そして血の滲むような努力が実りました。筆者は感動、感激に身を委ね嬉しさで胸が一杯です。

完成したP1哨戒機は、支那が支那海全域を内海にしよう!との野心で領土権を主張して、・・・これを凄まじい勢いで海洋権益拡大を実践している。支那の狂気の一語に尽きる軍事行動から日本国の固有の領土である尖閣諸島などの離島を守るのに力を発揮する。

PI哨戒機は日本国の尊厳、主権を守ろう!と日夜、心を砕く安倍政権への素晴らしい贈り物と言えるでしょう。

PI哨戒機の開発、研究に携わった方々!、・・・有難う御座いました!!!。


0 件のコメント: