2014年11月26日水曜日

オバマ政権で国防長官の辞任は3人目!・・・


◼︎【米国防長官が辞任 シリア政策で大統領と対立 】:


    24日、米ホワイトハウスでヘーゲル国防長官(左)の辞任を発表するオバマ大統領=ロイター

ワシントン=吉野直也】オバマ米大統領は24日、ヘーゲル米国防長官の辞任を発表した。イラク情勢やシリア政策を巡るオバマ氏側との意見の対立が背景にある。オバマ政権で国防長官の辞任は3人目となる異例の事態だ。政権に打撃を及ぼすのは必至で、日米の同盟関係や北朝鮮情勢への対応など米国内外の外交・安全保障政策への影響も避けられない。

 4日の米中間選挙で大敗した後の閣僚辞任は初めて。後任は未定。ヘーゲル氏は決まるまで職務を続ける。人事には米上院の承認が必要で政策の停滞を招く恐れもある。オバマ氏はヘーゲル氏の辞任について「難しい決断だった」と語った。

 ヘーゲル氏は共和党出身で昨年2月、2期目の目玉閣僚として迎えられた。ブッシュ政権下の共和に所属しながらイラク戦争に反対したヘーゲル氏をテコに超党派の政策を進める狙いだった。

 オバマ氏は昨年、ヘーゲル氏が進言したシリアへの軍事介入を土壇場で見送る一方で、今年に入りライス大統領補佐官(国家安全保障担当)らの求めに応じてシリア領の過激派「イスラム国」への空爆を決断した。こうした経緯にヘーゲル氏は不満を強め、ホワイトハウスとの不協和音が伝えられていた。

 ヘーゲル氏はライス氏にシリア政策の「整合性がとれない」との趣旨の書簡を送り、ライス氏が退かなければ自らの辞任も覚悟した行動に出た。オバマ氏がライス氏の交代に動く気配はなく、最終的に辞任を決断したもようだ。

 エボラ出血熱への対応や「イスラム国」との戦いなど課題が山積するなか、司令塔となる重要閣僚の辞任は世界の安保体制にも波紋を広げる。

日本経済新聞(2014/11/25 )
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM24H4M_U4A121C1MM8000/



                                                   


◼︎【尖閣主権で日本を強く支持する共和党が躍進 したたかに利用を】:

米中間選挙で大躍進した共和党は支那にのめり込むオバマ大統領の軌道修正を出来るか?・・・




記者会見する米共和党のマコネル上院院内総務=11月5日、米ケンタッキー州ルイビル(ロイター)

➤ ❮尖閣諸島は議論の余地なく日本の領土だ。領有権の紛争は存在せず、中国が日本の基本的権利を侵害しているだけなのだ❯・・・

➤ ❮尖閣諸島など東シナ海で緊張状態が続くことに日中両国は異なる見解を有する。対話と協議を通じて、情勢の悪化を防ぐ❯・・・

 さてこの2つの声明はどこの国の代表が述べたのだろうか。

 第1は日本の主張そのものとして響く。第2は日本の立場を離れた第三者的なスタンスのようだ。

 ところがこれが逆なのである。第1の声明は米国上院の外交、軍事両委員会の有力メンバー、ジョン・マケイン議員の再三の言明なのだ。第2は日本政府が日中首脳会談前の中国との合意文書で述べた見解だった。

 日本の政府よりも強く日本を支持するような意見を対中関係や日米同盟について述べているマケイン議員ら共和党議員たちが4日の米国中間選挙で上院の多数を制したことの日本への意味は日本側でも銘記されるべきだろう

 この選挙はあらゆる予測をはるかに超える大規模な共和党の歴史的勝利だった。上下両院の制圧と州知事選での圧勝、州議会でも戦後最多の議席と、共和党は地すべり的に勢力を広げた。

 その結果の日本への影響としてはオバマ大統領への打撃に加えて、外交や安保で権限の強い議会上院の与野党逆転の意義が大きい。上院は立法府とはいえ外交や軍事の予算や人事の権限を握り、行政府の対外政策に修正を求めて容(い)れられることも多いからだ。

その上院で同大統領の外交や軍事の政策に最も激しい非難を述べてきたのが外交、軍事両委員会のマケイン氏ら共和党議員たちだった。オバマ政権の中東、ロシア、アジアなどへの政策が消極、無策に過ぎ、国際秩序崩壊への危機を招いたという批判だった。

 とくに中国と日本への姿勢では同外交委アジア太平洋問題小委員会の共和党筆頭議員のマルコ・ルビオ氏も尖閣の主権は日本に帰属すると明言してきた。「中国は日本領土に冒険主義の野心的な違法侵入を続けている」としてオバマ政権に日本支持、中国非難の言動を明確にとることを求めてきた。

 同外交委員会全体の共和党筆頭議員ボブ・コーカー氏もオバマ政権の対中政策批判で知られる。中国に北朝鮮の核武装を阻止させるべきだとして、中国が同意しない場合、米国が日本の核武装をも認めうるという見解を大手紙への寄稿で発表し、論議を呼んだ。

 共和党上院議員のこうしたオバマ政権批判は上院全体が民主党多数下にあったときはその効果にも限度があった。だが新議会ではマケイン氏が軍事委員長、コーカー氏が外交委員長となり、上院全体を動かすこととなる。外交や安保での政権への言動が飛躍的にパワーアップされるのだ。

 これら共和党議員たちは日本関連の歴史問題でもオバマ政権とはまったく異なる姿勢をとる。ルビオ議員らは安倍晋三首相の靖国参拝へのオバマ政権の「失望」表明を逆に非難した。

 日本としては米国の国政のこの変化をオバマ政権への礼節を保ちながらも、したたかに利用すべきだろう。(古森義久:ワシントン駐在客員特派員)

ZakZak (2014.11.24)
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141124/plt1411241042001-n1.htm 

                                        

筆者考:


【オバマ政権で国防長官の辞任は3人目!】⇔⇔米国防長官が辞任 シリア政策で大統領と対立 !・・・

以前からホワイトハウスないで奏でられていた不協和音!、・・・オバマ大統領とケリー国務長官の見るに耐えない外交鈍痴が国際社会で顰蹙を買っており、加えてオバマ大統領の支那への傾斜角度が先鋭(ヘタレ弱腰)過ぎて 、支那が好機と見て増長に拍車がかかり南、東シナ海で海洋権益の拡大が顕著になった。

余りのオバマ大統領の外交の稚拙故にウクライナ、中近東、東南アジア、東アジアは地域紛争が惹起され国防省の高官とオバマ大統領との確執が増幅されていた。

ヘーゲル国防長官が辞任するは時間の問題と!、筆者のみならず多く米国通の識者の方々が予測していた通りになりました。

米国の憲政史上で一大統領の任期で3人もの国防長官が辞任とは異常事態!と断言出来るでしょう。
米政府関係者によると、ヘーゲル長官は政権の意思決定の遅さに不満を抱いていたのは周知の事実で!、・・・ウクライナとシリアに関する米国の戦略について、陰でホワイトハウスの安全保障担当者と衝突していた。

 オバマ政権では、同氏の前任のゲーツ、パネッタ両前国防長官とも退任後に出版した回想録の中で、オバマ大統領が国防総省の仕事の細かい部分まで口出しをして邪魔をしたと厳しく批判している。



オバマ政権下で辞任した3人の国防長官!・・・

チャールズ・ティモシー・“チャック”・ヘーゲル(Charles Timothy "Chuck" Hagel)

出生 :1946年10月4日(68歳)
アメリカ合衆国 ネブラスカ州ノース・プラット
政党 :共和党
母校  :ブラウン・カレッジ、ネブラスカ州立大学オマハ校(B.A.)
軍歴  :1967–1968
最終階級 Army-USA-OR-05.svg 三等軍曹(Sergeant)
部隊  :第9歩兵師団 第47歩兵連隊
戦闘  :ベトナム戦争
2013年2月26日、アメリカ合衆国国防長官に就任
2014年11月24日に辞任を発表

南シナ海(フィッリピンやベトナムとの紛争)及び東シナ海(尖閣領海侵犯、支那の領土と主張!)で支那が強大な軍事力を背景に、加えて日本国が違法占領憲法の呪縛の捕囚となり、独立主権国家としての行動が取れぬのを見越して!、・・・シナ海全域を内海する野心をあらわに海洋権益を貪欲に追求している。
支那を常々、激しく非難していたヘーゲル元国防長官は、支那に傾斜しているオバマ大統領の喉元に突き刺さるトゲとなり不興をかっていた。





ロバート・マイケル・ゲーツ(Robert Michael Gates)

生年月 :1943年9月25日(71歳)
出生地  :アメリカ合衆国、カンザス州ウィチタ
所属政党 : 無所属
第22代国防長官 :任期 2006年12月18日 - 2011年6月30日
大統領 ジョージ・W・ブッシュバラク・オバマ



ゲーツ元国防長官の回顧録でオバマ大統領批判!:

オバマ大統領は自らが承認した戦略に不信感を抱き、戦闘から抜け出す方法を最も見つけたがり、自身が選んだ司令官に幻滅(信頼せず)し!、・・、国防総省の政策を細かく管理しようと試み、ホワイトハウスの補佐官と大将が対立することになった。
ホワイトハウスの国家安全保障担当スタッフには軍の将官を振り回すことが好きな老練なスタッフがあふれていた。そして、連邦議会は視野の狭い弱い者いじめばかりだった。




レオン・パネッタ(Leon Panetta)

生年月日  : 1938年6月28日(76歳)
出生地   :カリフォルニア州モントレー
出身校  :サンタクララ大学
前職  :弁護士
所属政党 (共和党(-1971)→)民主党(1971-)
 第23代アメリカ合衆国国防長官
任期 : 2011年7月1日 - 2013年2月27日
大統領 バラク・オバマ
 
レオン・パネッタ⇔『文句ばかり言う!』とオバマ大統領を批判: 

「オバマ氏が方向を見失っている。私とヒラリーのシリア過激派に関する意見に賛成せず、イスラム国の台頭を招いている。オバマ氏は弱すぎて文句ばかりで好機を逸した」と批判した。

米中間選挙で大躍進した共和党は支那にのめり込むオバマ大統領の軌道修正を出来るか?・・・

尖閣主権で日本を強く支持する共和党が躍進!、・・・日本国はしたたかに利用をするべき。

➤ 1)❮尖閣諸島は議論の余地なく日本の領土だ。領有権の紛争は存在せず、中国が日本の基本的権利を侵害しているだけなのだ❯:

➤ 2)❮尖閣諸島など東シナ海で緊張状態が続くことに日中両国は異なる見解を有する。対話と協議を通じて、情勢の悪化を防ぐ❯:

 対極的な2つの声明はどこの国の代表が述べたのだろうか?・・・

 第1は日本の主張そのものとして響き、第2は日本の立場を離れた第三者的なスタンスのようだが!、・・・第1の声明は米国上院の外交、軍事両委員会の有力メンバー、ジョン・マケイン議員の再三の言明で、第2は日本政府が日中首脳会談前の中国との合意文書で述べた見解だった。

 日本の政府よりも強く日本を支持するような意見を対中関係や日米同盟について述べているマケイン議員ら共和党議員たちが4日の米国中間選挙で上院の多数を制したことの日本への意味は大きく、日本側でも銘記されるべきである。

先の米中間選挙の共和党が上下院で過半数を占める勝利を得た結果は、・・・日本への影響としてはオバマ大統領への打撃に加えて、外交や安保で権限の強い議会上院の与野党逆転の意義が大きい。

◼︎【オバマ大統領の外交や軍事の政策に最も激しい非難を述べてきたのが外交、軍事両委員会のマケイン氏ら共和党議員たち】:

➤ オバマ政権の中東、ロシア、アジアなどへの政策が消極、無策に過ぎ、国際秩序崩壊への危機を招いたという批判!・・・

➤ 中国と日本への姿勢では同外交委アジア太平洋問題小委員会の共和党筆頭議員のマルコ・ルビオ氏も尖閣の主権は日本に帰属すると明言し、「中国は日本領土に冒険主義の野心的な違法侵入を続けている」としてオバマ政権に日本支持、中国非難の言動を明確にとることを求めてきた!・・・

➤ 外交委員会全体の共和党筆頭議員ボブ・コーカー氏もオバマ政権の対中政策批判で知られる。中国に北朝鮮の核武装を阻止させるべきだとして、中国が同意しない場合、米国が日本の核武装をも認めうるという見解を大手紙への寄稿で発表した!・・・。

 共和党議員たちは日本関連の歴史問題でもオバマ政権とはまったく異なる姿勢をとる。ルビオ議員らは安倍晋三首相の靖国参拝へのオバマ政権の「失望」表明を逆に非難した!・・・。

此れからの米議会ではマケイン氏が軍事委員長、コーカー氏が外交委員長となり、上院全体を動かすこととなり、外交や安保での政権への言動が飛躍的にパワーアップされる事は確実です。

 米国の国政の変化は、有る意味では追い風になる事は明白である。
安倍総理や外務省は此の追い風を利用して日本国の尊厳、国益を露骨に全面に押し出す事はせずにオバマ大統領への礼節を保ち、・・・かつ強かな外交を展開をする期待をしたい!と切望する筆者です。

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