2024年12月27日金曜日

雰囲気の良い個人経営の居酒屋が消える 消費者の変化!…

➤  ラーメン業界のみならず!〜、
     各業界で進む『個人店淘汰』の流れ!・・・
吉野家のみならず、近年、ラーメン業界において、M&Aが相次いでいる。

➤  ラーメン店の倒産の多さだ!〜、
  2024年1~9月のラーメン店の倒産状況は47件、
    前年同期比から42.4%増となった!・・・
これは集計を開始して以降最多で!2023年(1~12月)の45件を抜く結果となっている!・・・

一方、日本ソフト販売株式会社の調査によれば、逆にラーメンチェーン全体の店舗数は前年比で0.7%の微増。
 つまり、個人店、あるいはそれに近い中小事業者は厳しい状況に置かれているが、チェーン店舗については比較的安定傾向にあるといえるのだ。

居酒屋の生存競争が過激化:




昔から『チェーン店が増えて個人店が厳しい』とは言われ続けてきたことだが、データが示すのは、この流れが加速している現状だ。
ラーメン店で起こっている流れが他業界でも発生している。

例えば、居酒屋。帝国データバンクの発表によれば!〜、
  居酒屋の倒産は、2024年1月~11月で203件発生!・・・
コロナ禍の直撃を受けた2020年を大幅に上回っていて、年間最多を更新することが確実になったという。

この背景にはラーメン業界と同じように物価高などの経済的要因、…そして居酒屋特有のコロナ禍以後の『飲み会』に対する需要の変化がある。そして、ここでもその直撃を受けるのは中小事業者だ。
帝国データバンクは次のように説明する。
            ⬇︎⬇︎⬇︎
《大手居酒屋ではハンバーガー店やカフェへの業態転換を図る『脱居酒屋』の動きもみられるが、中小零細の居酒屋では対応策も限られており、コロナ禍では見えづらかった居酒屋の優勝劣敗がさらに進むとみられる。実際、居酒屋大手の『ワタミ』はその居酒屋を焼肉屋に変える動きなども見せているし、複数ブランドを持つ大手チェーンであればこのような業態転換が可能である。しかし、個人店をはじめとした中小事業者はそうはいかない》、…

もう一つ例を挙げよう。焼肉店だ。こちらはもっと凄い状態!。
2024 年に発生した『焼肉店』経営事業者の倒産は、1月~9月までで、すでに 39 件。2023 年同期間の16 件から倍以上に増加した。

更に、7 月末時点で 2019 年通年の件数・26 件を上回っている。
これは、もちろん過去最多となる数だ。
そして、こちらも倒産した店舗の全てが個人経営店や、資本金1000万円以下の店となっている。



円安の影響によって米国産牛肉の高騰などが経営を直撃している他、人件費や費の値上がりも大きな打撃を与えていると『門崎熟成肉 格之進』代表の千葉祐士氏は指摘している。

各業界、それぞれの事情はありつつも、基本的には物価高の影響、…そして業態転換が出来ないことを背景として、個人店は極めて厳しい局面に置かれているのである。
『チェーン店は街をつまらなくする』のか?

順当に考えれば、こうした個人店淘汰の流れは今後も続くだろう。

物価高による影響をおさえるには、流通のルートを最適化したり、その調理工程を効率的にする必要がある。

世界中でますます緊密に物流網が発達し、ロジスティクスが複雑になる現在、こうしたルートを掌握しやすいのはもちろん大企業である。それらが安定的な運営を続けやすいのは必然的なことである。

一方、こうした『街の個人店が無くなっていくこと』に対して、…
どことない寂しさを覚える人も一定数いるだろう。
『うちの街にはチェーンしかない』は、ただ事実を伝える文章ではなく、『だから、うちの街はつまらない』という意味として伝わる。


都市論でもこうした『個人専門店』の重要性は語られ続けてきた事である。例えば、ニューヨークの街を舞台に、人間にとって住みやすい街を探求し続けたジャーナリストのジェイン・ジェイコブスは、街路の活気にとって『個人専門店』がどれほど重要かを語っている。

そこでは大規模店にはない『人と人の信頼関係』や『交流』があるといい、その『信頼』をベースに街全体に活気が生まれてくる。

消費者が選んできたチェーン店:

こう考えると、特に現在日本で進む『個人店淘汰』の流れは悲観すべき事かも知れない。けれども熟考考して欲しい。

そもそも、なぜチェーン店はここまで増えたのか? 
それは、その商品の安さや逆に『誰にも話しかけられない』『誰とも話さなくていい』という意味での居心地の良さ、それらを求める消費者がいるからだ。

『昔ながらの商店街』にあるような『親密さ』とか『交流』
はないかもしれないが、それとは別の『居心地の良さ』があることは確かだ。だからこそ、それは人々から受け入れられ増えてきた。

チェーン側はそうしたニーズに応えているだけでもある。
その意味では、『個人店淘汰』の真の原因は、その消費者である自分たち自身が選択した結果である、という事が言えるだろう。

『チェーン店ばかりになると寂しい』というのと『チェーン店は入りやすい』という2つの気持ち。
 この拮抗が、消費者の心情を支配している。
そんな気持ちを尻目に、様々な外的要因も相まって個人店は姿を消しつつある。人々はどこか皮相的に、その状況を受け入れるしかないのだろうか?

                                          

チエーン店は入りやすい!〜、
    果たしてそうだろうか?・・・

人それぞれでしょうが、一人で居酒屋で時を過ごす場合、私的な心情ですが、矢張り地元の街中にある個人経営の居酒屋の方が心が休まるのではないでしょうか?

一人で飲む酒、食する料理の味気なさは身に沁みます。
矢張り、気心の知れあった常連客も多く、飲みながら天下国家を語り合うは最高の酒の肴と思います。
人との接触を嫌い一人でチエーン店で飲むのは陰気臭い!と思わざるを得ません。
然し、個人経営の居酒屋が経営が成り立たず消えて行く風潮は事実であり、寂寥感を払拭できません。
結局は価格の問題が横たわっているのかも知れません。

参考文献:

■【「雰囲気のいい居酒屋」が日本から消える…

       飲食業界を苦しめる「消費者の変化」】:

https://news.livedoor.com/article/detail/27837333/



上述の話題は、ネット空間のヤフージャパンニュースでも取り上げられ、読者からのコメントが数多よせれています。

それらを抜粋して以下に列記致します。
御覧ください!。
投稿されたコメントは秀逸なものが散見され
一読に値します。

■ チェーンだけど近所の40年以上営業してたデニーズがもうすぐ閉店する。最近は寿司やしゃぶしゃぶ・焼肉・イタリアンなどジャンルを決めてる業態が今は多くて、昔ながらの洋食全般揃ったいわゆるファミレス的な店は昔ほどの元気がないようにも思う。
  50半ばだけど子供の頃には既にファミレスがあったし、家族で外食というとファミレスが当たり前でもあったから、個人店ではなくチェーンでも老舗ファミレスの閉店はそれはそれで少し寂しい気もする。

■ 私は個人居酒屋が大好きで、家の近所だろうと旅先の見知らぬ土地だろうと、必ず個人店に入ります。
 店主や常連達との交流、個性的でとんでもなく美味しい料理との出会い(稀にとんでもなく不味いこともあるがそれも一興 笑)など、チェーン店では味わえない体験が沢山あるからです。 個人店が減っている原因は、やはり「消費者がそれを望んだ」が大きいのだと思います。 下手にリスクを負うよりは無難なチェーン店を選ぶ人が多いのでしょう。あと、SNSでより多くの人と「同じ体験」が出来る強みも、チェーン店ならではでしょう。 昨今は「再開発で家賃高騰⇒個人店は家賃払えず⇒大資本のチェーン店、もしくは極端に客単価が高い高級店のみに」という流れも多いです。 うちの近所でも再開発で個人居酒屋が減り、チェーン居酒屋、パーソナルジム、美容サロン、質屋ばかりが増え続けます。 つまらん…とボヤく中年です^^;

 要はポイントは3つだ、
①実質賃金が下がり続け、皆の外食に使えるカネが減った。 ②アルコールを飲む人が減り、酒で稼ぐ業態が経営を維持し難くなっている。 ③円安に歯止めが効かず輸入食材に頼る業態の収益性が劇的に落ちている。 筆者は「居心地のいい(個人経営の)居酒屋」という文化を維持したいのだろうが、上記を考えると難しいと思う。 やはり経済効率のいいチェーン店の方が原価を下げられるのは明らかだし、そもそも居酒屋が「酒で稼ぐ」前提の業界だから。 結局どのような文化であれ、文化と名のつくものは全て「生活の余裕」から生まれ維持されるものなのだ。食っていくだけでカツカツなら文化は消える。  ただ少数の富裕層向け「居酒屋」は文化として残るんじゃないかな。江戸庶民の日常食だった寿司や天麩羅が高級料理になったように。まあ、それを食べに行くのは中国人ばかりになるのかも知れないが‥。

■ バタフライエフェクトという言葉があります。
ある場所での出来事が全く違う場所に影響し、大きな出来事に繋がる!というものです。  例えば私は東京で勤務するタクシードライバーですが早朝のタクシーが捕まりにくい!と言われます。それは夜に飲みに行く人が減って夜の仕事が稼げなくなった為に遅番の仕事をする人が減った事によって早朝の仕事を担っていた遅番のタクシーが減った事も原因です。 夜、飲みに行く人が減った事によって全く関係無いと思われていた早朝のタクシーが捕まりにくくなったのです。  居酒屋業界がダメになったとして、影響は居酒屋業界だけに留まりません。そこに卸す仕入れ業者の業績にも影響が出るでしょう。
 となれば一般の食材の価格にも影響が出てくるでしょう。 まあ、飲み会の減少は時代の流れなので仕方ないとは思いますが、
 何か他の部分で生活に影響が出てくる可能性がある事は承知しておいた方が良いでしょうね。

 居酒屋に限らず地元の食堂、個人商店も年々消えてます、、、。
自宅のある横浜市某区内の商店街はコロナ禍前はそこそこ賑わいがありましたが、最近では相当数の個人商店やよく利用した食堂、町中華も閉店ガラガラ。 中でも銀行の支店が利用客激減でATMもなくなってしまいました、、、。 この状況は消費者の変化ではなく明らかに物価高の影響で生活苦を強いられている家庭が増えたのだろうと想像出来ます。 一体いつまでこの円安物価高が続くのでしょうか? このままでは居酒屋どころか大手安売り店のみで個人商店が潰れてしまいます! 政治家の方々に懇願したい!もっと庶民生活の状況を看てくれ!!

 数が減ったりして淘汰されるのは消費者の需要数によるので致し方ないと思います。
しかし、需要はあるので無くならないとも思います。 店側の立場で考えたら形態が変わっていくのかな?とも思いますね。 お酒にとっての食とノンアルにとっての食の種類は変わると思います。 ケーキとビールが合わないみたいな感じで。 呑めない人にとっての食べ物はとても重要なポイントになると思うので、軽いあてだけで呑むスタイルのお店は呑めない人はしんどいかも。私は呑むので全然それでいいのですが。

■ 更なる円安物価高に加えて尚且つ人件費の高騰で飲食店も苦境に立たされているかと思う。
また一般消費者は実質賃金が一向に上がらないから利用頻度を抑えざるを得ない。 まさしく負のスパイラルである。 政府が為体なので個人個人が試行錯誤による創意工夫を重ねて生き延びていくしかない。

■ 私の自宅周辺の駅近の個人居酒屋は
新旧交代で、流行っていますよ 予約しないと入れないです。 店内は老若男女、皆んな談義しながら楽しくお酒を飲んでいますね 大手チェーン店はもっとメニューや味で工夫が必要ですね 味の割に価格が高い 店長の態度が悪いから、従業員の士気が上がって行かないでしょうね 私も明日から休みなので、一杯飲みに行って来ます。
お金が一年で1番あるんだからいいでしょう 健康で一年やってこれたんだから、 自分を褒めてあげたいですね。

■ 雰囲気が良いか悪いかは行く客が決めること。
ガード下の飲み屋などは多くの人が雰囲気が良くないと感じるようになったから客が来なくなったんでしょ。
初めての客には低質なサービスや品の無い常連客がたむろしていたりするのは居心地が悪いだけ。チェーン店の方が気楽に入れてゆっくり食事が出来る。

 現代を生きる「人の質」が変わったことが大きな原因でしょう。ハラスメントとコンプライアンスの鎧をまとい、「権利の主張」が当たり前の現代人はアナログな「人と人」のコミュニケーションを極端に嫌い、デジタルやAIを通じた交流が主流なんです。そこには人の温かみもなく、情も仁義も必要ありません。むしろそんな感情は「邪魔」なくらいです。そういった人達が社会進出してきた為、飲食ビジネスも迎合とまでは言いませんが、ニーズに応えていかないと益々世の中から淘汰されるでしょうね。

引用元:


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