先のブログ記事(トルコのロシア軍機撃墜考)は西側陣営(BBC,CNN)の記事を辿って列記致しましたが〜、
今回はロシア側(Sputnik日本)の記事を時系列を辿って記載致します。
多くの報道されないニュースがあり、眉唾物として、信用しない訪問客の方々も居る事と思います。
世界情勢(紛争)は常にコインであり、裏表(表面⇒米国主導の世界秩序/裏面⇒ロシアを軸とする反世界秩序)があり、前面だけを見ていたのでは、紛争の本質が膜に包まれて全容が見えなくなって仕舞う弊害が齎される。
ロシア側の言い分は独善的(国益を必要以上に振り翳す)な嫌いがありますが、此れは米国を初めとする世界秩序の枠内にある各国も同じである。
一概に一方的にロシアを糾弾出来ません!。
以下が今日までのロシア・メデイア『Sputinik日本』が配信した記事です。
ブログ主の寸評を加えましたが、・・・俯瞰的な判断は
訪問客の皆様方の良識にお任せ致します。
先ずは最新のニュースから!〜:
◼︎【ロシア軍:Su-24はシリア上空、トルコ国境から5.5㎞の地点で撃墜された】:
トルコの戦闘機に撃墜されたロシアの爆撃機Su-24M乗員はシリアで戦闘員らを攻撃し
た直後、少なくともトルコ国境から5.5㎞離れた地点にいた。
トルコ国境から南に5.5㎞離れた地点にいた標的を攻撃するプロセスで、モスクワ時間10時24分、乗員のペシコフ中佐は爆撃を行い、その後で第8飛行場『ジヤルバクィル』を出発したトルコ空軍のF-16機の空対空ミサイルで撃墜された。
Su-24M乗員に対する当該地域の戦闘員ら密集地帯への攻撃指令がフメイミム空軍基地から出されたのは、ロシア機が空中待機に入ってから20分後のことだった。
寸評:
つまり!〜、攻撃終了で基地に帰投中に撃墜された事になる。
攻撃終了では搭載している兵器は使い果たしており、トルコ空軍のF-16S戦闘機を邀撃することは不可能です。何れにしても爆撃機と戦闘機では勝負になりません。
◼︎【ペスコフ報道官:ロシア政府はエルドアン氏の息子の石油ビジネスにおける個人的利害についての情報も入手している】:
ロシア政府はトルコのエルドアン大統領の息子の石油ビジネスにおける個人的利害についての情報も入手している。ロシア大統領府のペスコフ報道官が述べた。
ペスコフ報道官は、トルコ新内閣のエネルギー大臣の職務には大統領の息子がついている、と指摘した。
先にシリアのムアレム外相は、エルドアン大統領の息子はロシアで活動が禁止されているテロ組織「イスラム国(IS)」との違法な石油取引に加担している可能性がある、と発表していた。外相はまた、トルコがシリアでロシアのSu-24を撃墜したのは、エルドアン氏の息子の石油会社の利益のためだ、と述べている。
寸評:
ロシアが破壊した原油輸送車はISISだけのものではなくてFSAやタークマンが所有して原油の密輸がトルコ経由で為されているのは周知の事実である。
エルドアン大統領の息子の息子は不正行為で財を為すことに血道を上げている。
◼︎【シリア閣僚:Su-24はエルドアン大統領の息子の利益のために撃墜されたシリア閣僚:Su-24はエルドアン大統領の息子の利益のために撃墜された】:
トルコのF-16機がロシア機を撃墜したのは、テロ組織「イスラム国(IS)」戦闘員らがシリアからトルコに派遣していた石油タンクローリー数百台を破壊されたことへの報復だ。石油はすべてエルドアン大統領の息子が所有する石油会社が購入していた。シリア情報大臣オムラン・アッゾウビ氏がリア・ノーヴォスチの取材に対して述べた。
「石油はすべて、エルドアン大統領の息子が所有する会社向けに送られていた。ロシアがISの石油インフラを攻撃しだし、すでに石油タンクローリー500台あまりが破壊されたことで、トルコは不安を覚えていた。これら車両は石油とあわせて小麦や歴史的文化財も運んでいた」と同氏。
Su-24撃墜はロシア機がトルコを領空侵犯したためだ、とのトルコ側の主張について同氏は次のように述べた。
「生還したロシア機乗員が言っているように、警告もなしにシリア上空を飛行中の航空機が攻撃されたというのが事実なら、それはトルコが嘘をついていることの動かぬ証拠だ。トルコは当初、10回にわたり警告を行った、と発表した。のちに、ロシア機は17秒間トルコ領空に入っていた、と発表した。17秒間で10回も警告を行うのは不可能だ。技術的に、どうやっても不可能だ」。
寸評:
◇NATOが発表した最新の分析に寄ると!〜、
➤ ❮❮外交筋によると、ロシアの戦闘爆撃機2機は24日午前9時22分(日本時間午後4時22分)ごろ、トルコ南部の領空に侵入。旋回して同9時24分、再び領空内に2.52〜2.13キロ入り込み、17秒間侵犯した。
トルコ軍は1回目の領空侵犯時に11回、2回目に10回、計21回警告した後、これを無視して領空にとどまった1機をミサイルで撃墜した。この戦闘爆撃機は飛行を続け、シリア領内に墜落した❯❯・・・
註:NATO本部が発表した分析はBBCワールドニュースでは報道されていません。
➤ ❮❮トルコは当初、10回にわたり警告を行った、と発表した。のちに、ロシア機は17秒間トルコ領空に入っていた、と発表した。17秒間で10回も警告を行うのは不可能だ。技術的に、どうやっても不可能だ!❯❯・・・
NATOか、ロシアか!?、どちらが論理的で説得力があるかは明白です。
然も毎日新聞が配信したNEWなどはいい加減であることは識者の間では常識となっています。
◼︎【ロシア航空宇宙軍参謀本部:トルコの戦闘機は空中でSu-24を待ち伏せした】:
トルコの戦闘機F-16は空中でロシア機Su-24を待ち伏せしていた!〜
「シリアの客観管制レーダーのデータは、F-16cが2機、9時11分から10時26分までの1時間15分、高度2400mに待機していたことを裏付けている。つまり、これは事前に計画された行動であり、戦闘機はトルコ上空で待ち伏せをしていたことを物語っている」。ボンダリョフ氏が記者らに述べた。
ディヤバクィル空軍基地で待機状態であったF-16cがそこから発進し、ミサイル発射地点に到達するのに46分がかかる。うち15分が準備および離陸であり、31分が発射地点までの飛行にかかる時間である。
「よって、Su-24mをディヤバクィル空軍基地のトルコ機が迎撃を行なうのは時間が足りず不可能だ。飛行に必要な時間が攻撃のための最小時間を12分上回っているためだ」とボンダリョフ氏。
寸評:
ロシア側の説明は遥かに納得しやすくて、説得力があります。
◼︎【トルコ、政府によるISへの武器供給を報じた記者2人が逮捕】:
トルコで、「トルコ政府はシリアのテロ組織『イスラム国(IS)』に武器を供給している」と報じたトルコ紙「クムフリイェット」編集長ジャン・ジュンダル氏および特派員エルデム・ギュル氏が逮捕された。容疑はテロ組織およびスパイ活動への参加。
今年5月、同紙は、トルコのトラックの車列の写真を公表した。シリアで政府軍と戦っている戦闘員らに武器弾薬を供給するトラック、とのことだった。
写真は昨年1月に撮影されたもので、このとき地元当局がシリアに向かっていたトラックを制止し、検査し、トルコの諜報員と抗争になったという。同紙によれば、この写真は、政府が密かにシリアの戦闘員らに武器を供給していた事実の証拠である。トルコ政府はこれを否定している。
寸評:
『トルコ当局がISISを支援しており、特に武器弾薬を供給や原油の密輸で、大統領の息子が絡んで大儲けをしている!』・・・此等は以前から巷間で流布されており、此の証拠となる写真を公開した記者二人が逮捕とは、トルコ大統領・エルドガンは余程に痛い処を突かれたのしょう。
◼︎【トルコ人よ、急いで理解せよ。トルコ帝国の復活、エルドガンのスルタンをあなた方は望むのか?】:
トルコのF16によってロシアの爆撃機が撃墜され、脱出したロシアのパイロットがトルコが支援するテロリストによって殺害された事件は、トルコのエルドガン大統領がおそらく予期した効果とは全く別の結果をもたらした。
エルドガン大統領は矛盾する証拠で混乱を見せ始めた。2日ほど前の発言は、『自国の安全を守ってロシア機を撃墜した。今後も同じように行動していく』と威張りくさって言っていたが、昨日、26日の時点では『トルコ人軍人は爆撃機がロシアのものとは知らなかった。知っていたら撃ち落すことはしなかったはず』と言っている。これは手柔らかに言っても嘘だ。スホイ24はトルコ領空で撃墜されたとしていたエルドガン氏の声明と同様に。
トルコ側から謝罪もなければ、こうした事態は繰り返さないという約束もないため、ロシアは適切な策をとった。シリア領内にロシアの新型の対空防衛、対ミサイル防衛S400を配備した。ロシア軍はシリアの支援を受け、ロシアのパイロットを殺害したテロリストらが潜伏する領域を焼け野原へと変え、シリアへ武装戦闘員や武器を投入し、石油や『IS(イスラム国)』が盗み出した富を運びだすルートの大半を遮断した。
寸評:
➤ ❮❮2日前の発言は、『自国の安全を守ってロシア機を撃墜した。今後も同じように行動していく』と威張りくさって言っていたが、昨日、26日の時点では『トルコ人軍人は爆撃機がロシアのものとは知らなかった。知っていたら撃ち落すことはしなかったはず』と言っている❯❯・・・
此れが全てを物語っている。つまりトルコ当局の主張は虚偽の上で発信されている。
ロシアは米国が見逃していた反アサド武装テロ集団『FSA/タークマン武装勢力(約一万人と推定されている)』を壊滅する為に徹底的叩く作戦を立ている。
◼︎【ロシアはトルコに対し制裁を導入する】:
ロシア政府はトルコからの侵害的行動に対する経済・人道分野の複合的対抗措置を策定するよう命じられた。メドヴェージェフ首相が発表した。
トルコがSu-24を攻撃したことに対するロシアの対抗措置は、共同投資案件の実現、トルコ企業のロシアでの活動、商品の供給に関わるものとなる。
内閣が策定する提案は、統一規範法規にまとめ上げられる。「おそらくそれは大統領令や、それをもとに採択される政府命令といった形のものになる」。「その法令では、ロシアにおけるトルコの経済主体の活動が制限または禁止され、食料品を含む製品の供給制限または禁止が規定され、トルコ企業によるサービス業務の制限または禁止が規定される。そのほかの措置もあり得る」と首相。
◼︎【ザハロワ報道官:トルコは民間人ではなく武装ギャングを守っている】:
トルコは民間人ではなく、ロシア人パイロットを銃撃し、その後パイロットの遺体を愚弄した、武装ギャングたちを守っている。
ザハロワ報道官は、次のように語った!〜
プーチン大統領:ロシアとトルコの関係は意図的に袋小路に追い込まれている、という印象だ
「私たちには、トルコが民間人ではなく、トルコ軍に撃墜されたロシアの航空機に関して世界のマスコミが報じた映像の中で皆さんが見ることのできる、疑う余地のない人物たちの運命を案じているように思われる」。
またザハロワ報道官は、ロシアの戦闘機スホイ24が撃墜されたことについて、NATOはロシアに責任を負わせようとしており、NATOは未だに哀悼の意を表していないと指摘した。
NATOの代表者たちが、死亡したパイロットの遺体が愚弄されている映像に関する自身の見解を述べるのを拒否したことについて、恥さらしだと指摘した。
ザハロワ報道官によると、NATOで働いている人たちは軍事分野でなんらかの経験を持つ人たちであるため、彼らは軍人の名誉と尊厳の概念を知っているはずだ。報道官はまた、NATOは事実上、トルコに世界の安全保障を脅かす行動の免罪符を与えたとの見方を示し、次のように語った‐
「対テロ作戦を遂行し、真剣に私たち全員を国際テロリズムから守っていたロシア機が撃墜された。悲劇の結果、ロシアの軍人たちが死亡した。私は皆さんに今日のブリーフィングの初めに、彼らの冥福を祈り、黙とうを捧げることをお願いしたい。ご起立願います」。
寸評:
➤ ❮❮トルコは民間人ではなく、ロシア人パイロットを銃撃し、その後パイロットの遺体を愚弄した、武装ギャングたちを守っている❯❯・・・
民間人ではなくて、シリアに住むトルコ系民族(タークマン)のアサド敵対勢力を守っている。
➤ ❮❮❝NATOはロシアに責任を負わせようとしており、NATOは未だに哀悼の意を表していない❞/❝NATOは事実上、トルコに世界の安全保障を脅かす行動の免罪符を与えた!❞と指摘した❯❯・・・
正論(あらゆる角度から分析し、撃墜当時の状況を鑑みると)であり、反論の余地はありません。
◼︎【ロシア、トルコの船舶、航空機のロシア領内への入国を禁止もありえる】:
ロシアはトルコの船舶および航空機がロシアの港、空港に入ることも制限ないし禁止しうる。ロシアのアレクセイ・ウリュカエフ経済発展相はこうした声明を表した。
ウリュカエフ経済発展相は、この先、金融オペレーションが禁止され、対外経済つまり貿易および投資ないしオペレーションの禁止、またはその実現が制限される可能性があると語った。
技術支援、経済支援分野のプログラムの全面的ないし一部、協力の実現が一時停止される恐れがある。ロシアとの国際貿易条約や、ほかの対外経済関係の条約の効力が失効または一時停止される恐れもある。
◼︎【メドヴェージェフ首相:Su-24事件、ロシアは軍事的・外交的対抗措置をとる】:
ロシア機Su-24の事件を受け、ロシアは軍事的・外交的対抗措置を取ったが、この後もさらなる措置をとる。メドヴェージェフ首相が述べた。
「この犯罪に対する軍事的・外交的対抗措置が取られたし、これからも取られる」。木曜の閣議で述べた。
火曜、ロシア機Su-24がシリアに墜落した。プーチン大統領によれば、これはトルコのF-16機の「空対空」ミサイルで撃墜されたもので、同機はシリアのトルコとの国境から4㎞の地点に墜落した。
メドヴェージェフ首相によれば、Su-24の一件への対抗措置としてロシアがとる対トルコ制限措置は共同投資案件、トルコ企業のロシアでの活動、商品供給の実施に関わるものとなっている。 首相は、閣議で策定される提案は、統一規範法規にまとめられねばならない、とした。
「おそらくそれは大統領令や、それをもとに採択された政府命令という形のものになる」。
寸評:
➤ ❮❮ロシア機Su-24がシリアに墜落したが、〜トルコのF-16機の「空対空」ミサイルで撃墜されたもので、同機はシリアのトルコとの国境から4㎞の地点に墜落した❯❯・・・
此れでは、ロシア今後は軍事的・外交的対抗措置を取るのは当然です。
◼︎【プーチン大統領:ロシアとトルコの関係は意図的に袋小路に追い込まれている、という印象だ】:
プーチン大統領は、トルコはいまだにSu-24の悲劇的事件について謝罪していないとし、トルコ政府は故意に関係を袋小路に追い込んでいる、との見方を示した。
「いまだにトルコ軍および政府の高官からはっきりした謝罪は聞かれないし、損失・損害への補償についても、なされた犯罪について犯人を裁くという約束も聞かれない」。木曜、クレムリンで開催された外国大使の信任式でプーチン大統領が述べた。
「トルコ指導部はロシアとトルコの関係を故意に袋小路に追い込んでいる、との印象だ。それを残念に思う」とプーチン大統領。
「2日前にシリア上空で起こった出来事は、健全な理性にも国際法にももとることだ。航空機がシリア領の上で撃墜されたのだ」とプーチン大統領は強調した。
寸評:
➤ ❮❮トルコはいまだにSu-24の悲劇的事件(航空機がシリア領の上で撃墜された)について謝罪していないとし、トルコ政府は故意に関係を袋小路に追い込んでいる❯❯・・・
❝トルコはロシア機が領空侵犯!❞/❝ロシアはシリア領空内!❞、と互いに主張しているが、いずれにしてもトルコは自ら袋小路に追い込んで居ることは確かです。
◼︎【シリアにおけるSu-24爆撃機救出作戦の詳細が明らかに】:
Su-24墜落後に行われたロシア人飛行士の救出作戦に詳しい消息筋が、作戦がどのように行われたかを明かした。
火曜、ロシア機Su-24がシリア上空でトルコのF-16に撃墜された。乗員2名は墜落前に緊急脱出に成功した。機長のオレグ・ペシコフ氏は着陸時、地上からの戦闘員らの砲撃で死亡、爆撃手コンスタンチン・ムラフチン氏はシリア特殊部隊の援護射撃を受ける中行われたロシア軍の救出作戦で救出された。この作戦中、海兵隊員のアレクサンドル・ポズィニチ氏が死亡した。
ロシア機撃墜でエルドガン氏はロシアを裏切っただけではない。トルコの国益も裏切った。
救出作戦はロシア機墜落の一報を受けてすぐに開始された。「救出作戦はロシア機撃墜が分かってから15分後に始まった。現場はドゥリンとトゥルクマンの間と特定された。ここではいま激しい戦闘が行われている。墜落現場と見られる地点にヘリが3機派遣された」と消息筋。
爆撃手は戦闘員から逃れ、シリア軍とテロリストらの戦う前線付近にいた。ロシアのヘリ部隊が到着すると、戦闘員らは様々な方角から発砲を行ったという。
「現場に着くと、ヘリ部隊は低高度を飛行していたので、そこに猛烈に砲弾が浴びせられた。2機が退却した。1機が現場に着陸した。そこには12人の救急班が乗っていた。シリア軍は臨機応変に対応し、掩護射撃によって救急班を攻撃から逃れさせた」と消息筋。この作業によってシリアの特殊部隊員3人が負傷したという。
Su-24の爆撃手は朝4時ごろ、空軍基地に搬送された。水曜夕方、記者らの取材に答え、自分の乗っていた戦闘機がトルコ空軍に撃墜されたこと、それはシリア領空における出来事で、事前の警告はなかったことを主張した。
ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は先に、救出作戦は12時間続き、モスクワ時間で水曜午前3時40分に終了したと発表、「一晩中大きなリスクを背負って行動した軍人たちに」感謝の意を表した。大臣によれば、作戦の成功を最高司令官(プーチン大統領)も感謝しており、作戦に参加した全員に謝意を伝えてほしいと言っている、とのことだった。
死亡したペシコフ氏はロシア英雄の称号を授与された。ムラフチン氏とポズィニチ氏は勇敢勲章を授与された。シリアのムアレム外相は、緊急脱出した飛行士を射殺するのは軍事犯罪だ、と述べた。トルコのメディアは、ロシア機はシリアに住むトルコ系民族の支配する地域に墜落した、と報じた。ロシア外務省によれば、この地域には戦闘員だけでなく、テロリストらのインフラもあった。
寸評:
➤ ❮❮撃墜されたSU24爆撃機のパイロット2人は緊急脱出したが、不幸にも機長のオレグ・ペシコフ氏は着陸時、地上からの銃撃で死亡。ロシア軍の救出作戦で救出された。この作戦中、海兵隊員のアレクサンドル・ポズィニチ氏が死亡❯❯・・・
戦争の是非は兎も角も、軍人として努めを全うしたお二方のご冥福を祈らせて頂きます。
シリアのムアレム外相は、緊急脱出した飛行士を射殺するのは軍事犯罪だ、と述べが、正論過ぎてトルコ側は反論の余地はないと思います。
トルコのメデイアすらロシア機はシリア国内に住む、トルコ系民族『タークマン』が支配する地域に墜落したと言っている。
此れではトルコが反アサド武テロ集団を支援してISISと並んでんシリア紛争を増幅させていると誹謗されても当然となる。
◼︎【ロシア機撃墜でエルドガン氏はロシアを裏切っただけではない。トルコの国益も裏切った。】:
ロシアの爆撃機Su24がシリア上空でトルコの戦闘機F16による攻撃を受けた事件に関し、日本の菅官房長官は、「関係当事者が冷静に対応し、国際社会として対テロに引き続き結束することを期待したい」という声明を表した。だが、自分が裏切られたことを知っていながら冷静を保てというのは難しい話だ。
「背中から襲う裏切り行為。プーチン大統領はロシアの爆撃機Su24がトルコの戦闘機F16に攻撃された事件をこう呼んだ。ロシア軍機はシリア領内のテロリストらを爆撃しており、トルコには何の脅威も与えていなかった!。
ロシアは前からトルコがテロリストらを支援していることは知っていた。チェチェンでロシア軍を相手に戦うテロリストらもトルコによって支援されている。それでもロシアはトルコと友好的パートナー関係を築こうと努力してきた。トルコの事業に対してはロシアは、(こういう表現ができるならば)最適な好条件を提供してきた。トルコの建設業者はロシアでうまみの大きな契約を結び、ロシアの市場は農産品から軽工業製品までトルコのメーカーに開かれてきた。ロシア人ツーリストはトルコのリゾート地に何十億ユーロもの金を落としてきた。ロシアの原子力コーポレーション「ロスアトム」は自分が費用を負担して、現在、トルコで原発を建設している。なのになぜ、トルコはロシアに、信用のおける経済パートナーに対し、卑劣にも抜き打ち攻撃を行ったのだろうか?
ロシアとトルコのシリア情勢の評価は異なっていた。ロシアにとっては「IS(イスラム国)」はテロ組織であり、一般市民、子どもまでを野蛮に殺害し、臓器売買を行い、撤去したり、売り飛ばしてはならない歴史的遺産を破壊し、強奪した領域から石油を採掘、販売することで国債石油価格を引き下げている存在だ。
トルコにとっては違う!〜、先日、トルコ政府内のある人物の口からもれた。この人物はISをこう認めるといったのだ。これはトルコにとっては非常にうまみの大きい現実であり。トルコのエルドガン大統領は一家そろってISを相手に石油を取引しているという報告もある。このほかエルドガン大統領は世俗のアサド政権の崩壊を夢見ている。どうやらエルドガン氏はアサド政権崩壊後、かつてのオスマン帝国の一部であったシリア領域をトルコは掌握できるのではないかと期待しているらしい。数ヶ月前、IS武装戦闘員らが「シリア穏健反体制派」と共にアサド軍を追い詰めたとき、エルドガン氏はもう少しでこの夢が叶うと思ってしまったらしい。
寸評:
➤ ❮❮❝背中から襲う裏切り行為!❞〜、ロシア軍機はシリア領内のテロリストらを爆撃しており、トルコには何の脅威も与えていなかった!❯❯・・・
此れではロシアがトルコに対して悪感情を持つのは当然です。
➤ ❮❮ロシアにとっては「IS(イスラム国)」はテロ組織であり、一般市民、子どもまでを野蛮に殺害し、臓器売買を行い、歴史的遺産を破壊し、強奪した領域から石油を採掘、販売することで国債石油価格を引き下げている存在である。翻ってトルコは!〜、先日、トルコ政府内のある人物は、『ISを認める事は、トルコにとっては非常にうまみの大きい現実であり、・・・トルコのエルドガン大統領は一家そろってISを相手に石油を取引しているという報告もある。このほかエルドガン大統領は世俗のアサド政権の崩壊を夢見ている❯❯・・・
ロシアとトルコのISISに対する認識の何という違い!〜、此れでは水と油であり対ISIS連帯国の共闘に亀裂が走って仕舞う。
トルコがロシア機を撃墜した事に対して、NATOや米国はトルコ側に立ちモスクワを非難していたが調査が進むにつれて、いつのまにか非難の声の音量が低くなっている。
米国オバマはシリア紛争で味噌をつける大チョンボ!〜、紛争解決処か却って紛争が増幅した結果のお粗末さ!。プーチン大統領と常に比較され、器量の無さで揶揄されているオバマ米大統領は劣等感に苛まれ、嫉妬心が加わり、NATOとともにロシアがFSAテロ武装集団やタルクマンテロ武装集団を攻撃するのを非難している。
米国、NATO、トルコはアサド大統領を倒して、・・・己等の傀儡シリア政権を打ち建てることを目論んいる、シリアの内戦を解決して平穏を齎す事などは念頭になく、三者三様、同床異夢の世界で浮遊している。
◼︎【露外務省報道官:ロシア機に関する米国務省の声明を「忘れないで欲しい」】:
ロシア外務省のザハロワ報道官は、トルコに撃墜されたロシア機の事件に関連して米国務省の報道官が発表した声明についてコメントした。
米国務省のトナー報道官は、シリアのシリア系トルコ民族がロシア機スホイ24から緊急脱出したパイロットを銃撃したことについて、米国務省は、これがシリア系トルコ民族側にとっては防衛だった可能性も排除していないとの声明を表した。
ロシア機から緊急脱出したパイロットを銃撃したシリアのシリア系トルコ民族の行為について質問され、「もしシリア系トルコ民族勢力がロシアの空爆による攻撃を受けたならば、彼らは防衛できる」と述べた。
ザハロワ報道官はフェイスブックに、米国務省報道官の声明を忘れずに覚えておいて欲しいと訴え、「私は絶対に忘れない。約束する」と書き込んだ。
ザハロワ報道官は、トナー報道官の発言に注目し、緊急脱出した武器を持たない無防備なパイロットに対する銃撃を正当防衛とみなすことができるだろうか?と指摘した。
寸評:
➤ ❮❮❝緊急脱出した武器を持たない無防備なパイロットに対する銃撃を正当防衛とみなすことができるだろうか!?❞と指摘❯❯・・・
米国務省の見解は、すなわちオバマ大統領の意を汲んだものであり、非人道的な感性に包まれている。
仮にも世界警察を長い間に亘り喧伝した大国が国際社会で表すものでは絶対にない。
ロシア機に関する米国務省の声明を❝忘れないで欲しい!❞は、まさにシリア領内で『反アサド武装テロ集団・タークマン』の武器を持たず無抵抗の儘で、銃撃をうけて命を落としたロシアのパイロットへの鎮魂歌である。
◼︎【トルコ諜報局元局長:ロシア機はトルコの安全保障に脅威を与えなかった】:
トルコ軍参謀本部諜報局の元局長イスマイル・ハッキ・ペキン氏は、通信社「スプートニク」のインタビューで!〜 『そこに住んでいるのはトルコ系民族の2パーセント未満だ。この地区の主な住民はウイグルとチェチェンのテロリストたちだ。テロリストらに対する作戦を遂行していた航空機を撃墜したのは大きな過ちだった。トルコ空軍に撃墜されたロシア機SU24 はトルコの安全保障にいかなる脅威も与えず、敵意に満ちた意図も示さなかった」と指摘した。
米国は、地域におけるトルコの活動に関する情報を持っている。
ロシアもトルコでISの原油販売に携わっている人物や、原油の供給先に関するしかるべき情報を入手している。
ペキン氏は、トルコ国内におけるISの原油の供給と販売をトルコが認めない可能性もあるか?との問いに対し、次のように語っている-
「トルコには、金融犯罪調査委員会(MASAK)と呼ばれる機関が存在している。同機関は、原油の供給先や、販売で得た資金がどこに流れるのか、また誰がそれを受け取るのか、そして彼らがどのようにして資金洗浄を行っているのかに関するたくさんの情報を持っている。これらは全て分かっている。しかし『私たちにはお金が必要だ』といって、見て見ぬふりをしている。
寸評:
元トルコ軍参謀本部諜報局長がインタビューで述べた事が事実なら、・・・トルコはハーグにある国際司法裁判所で責任を問われる可能性がある。もしそのようなことになったら、トルコは正真正銘の困難な状況に陥る事は間違いなしでしょう。
◼︎【ラヴロフ外相:テロリストはトルコを自己の目的のために利用】:
テロリストらは、シリアやその他の国でテロを起こすための準備を行うため、トルコ領域を利用している。ラヴロフ外相は記者会見で明らかにした。
我々が今語っているのは、テロリストらはシリアや他の国々での作戦を準備するためにトルコ領域を利用しているということだ。これは誰にとっても秘密のことではない。
寸評:
此れはロシアのメデイアだけではなくて西側陣営のBBCなども何度も指摘しているので
反論は出来ません。
◼︎【ラヴロフ外相:ロシア軍機スホイ24をめぐる出来事は、計画された挑発行為に似ている】:
「ロシア政府は、スホイ24をめぐる事件の前も後も、緊急連絡がトルコ側からなされなかったことに、大きな疑問を持っている。」
「トルコの外相は自分に、トルコ政府はロシア機を撃墜する事について知らなかったと伝えた。」
「トルコ外務省は「トルコ政府はロシア軍機スホイ24に対する行動を米国と打ち合わせたのか」という問いに答える事が出来なかった。」
ラヴロフ外相ー「私は、スホイ24型機がIS(イスラム国)の油田を攻撃後、シリアで撃墜された事にトルコの外相の注意を促した。」
寸評:
ロシア、トルコのどちらが嘘を吐いているのか!?は答えられないトルコ側である事が一目瞭然です
◼︎【ロシア機スホイ24 トルコがISを守るのは驚くべきことではない-露首相】:
「常識はずれだ。ロシア機を撃墜したトルコ当局の犯罪行為は3つの結果を引き起こした。一つは、ロシア・NATO関係の危険な緊迫化。これは国境保護を含むいかなる関心によっても正当化できない。
2つ目は、トルコが、自らの行動によって、事実上、「IS(イスラム国)」の戦闘員の保護をデモンストレーションしたことだ。これは、ISに属する企業で生産された石油製品の供給と関連しているトルコの複数の人物の直接的な金銭的利害に関する情報を考慮した場合、驚くべきことではない。
3つ目は、経済や人道分野におけるロシアとトルコの長期にわたる善隣関係が損なわれたことだ。この損失の埋め合わせは難しくなるだろう。その直接的な結果として、一連の重要な共同プロジェクトが拒否されたり、トルコ企業がロシア市場で自社のポジションを失う可能性がある」。
寸評:
ロシア首相・メドヴェージェフが指摘したトルコが犯した3つの大罪は、頷けます。
特に『トルコが、自らの行動によって、事実上、「IS(イスラム国)」の戦闘員の保護をデモンストレーションしたことだ!』、・・・これはトルコが如何に詭弁を弄しても逃れられない事実と言えると思います。