首相公邸に表敬に訪れたロシアのショイグ国防相(中央左端)、ラブロフ外相(同左から2人目)と握手する、安倍晋三首相(中央)、岸田文雄外相(同右から2人目)、小野寺五典防衛相(同右端)=2日午後(代表撮影)
日露両国が2プラス2を通じて安全保障協力を拡大するのは、急速な軍拡を進める中国の存在が大きい。中国は、オホーツク海や北極海にも海洋進出を進めており、ロシアにとっても潜在的な脅威に映りつつあるからだ。
日本側は、1日の日露防衛相会談や2日の2プラス2で、中国公船による領海侵入などの挑発行為に触れ、安倍政権が進める集団的自衛権の行使容認に向けた検討などを何度も説明。ロシア側から「(状況の説明に)謝意が示され、理解を得た」(岸田文雄外相)ことの意味は大きい。
岸田氏は2日の共同会見で、「日露の安保協力は特定国を念頭に置いたものではない」と強調。会談でロシアが中国に言及する場面はほとんどなかったが、外務省幹部は「意図的に避けていたようだ。神経質になっている証」とみる。
ラブロフ氏が訪日した1日にも、ロシア空軍機が日本領空に接近するなど、ロシアが今も国防上の懸念材料であることは変わらない。ショイグ国防相が日米のミサイル防衛(MD)システムに懸念を示すなど、両国に安全保障上の摩擦も残っている。
今回合意した内容も、日米・日豪の2プラス2に比べれば、希薄な印象が否めない。ただ、防衛省幹部は「内容以上に、日露で開催できたこと自体が中国へのメッセージだ」と語る。
産経ニュース(2013.11.2 )
筆者考:
握手する(左から)ロシアのショイグ国防相、
ラブロフ外相、安倍晋三首相、岸田文雄外相、
小野寺五典防衛相。
2日午後、首相公邸(代表撮影)
この中に真打、プーチン大統領がいれば文句なしの
シーンです。何れは協議が煮詰まり日露双方にとって
妥協できる点に到達すれば、プーチンのお出ましとなるでしょう。
A.歯舞群島(歯舞諸島)、B.色丹島、C.国後島、D.択捉島
1.色丹村、2.泊村、3.留夜別村、4.留別村、5.紗那村、6.蘂取村
1.色丹村、2.泊村、3.留夜別村、4.留別村、5.紗那村、6.蘂取村
領土、難航する協議 カギはトップ会談!・・・
日本政府がロシアとの間で米豪両国に次いで初の外務・防衛閣僚協議(2プラス2)を開催した背景には、北方領土問題の解決に向けた環境整備と、積極的に海洋進出を図る中国への牽制(けんせい)という思惑が飛び交っている。
「多様な分野で日露協力が進む中で、平和条約交渉を進展させたい」・・・
安倍晋三首相は2日、首相官邸を訪れたラブロフ外相らにこう述べ、領土問題の解決に意欲を示した。
確かに近来の支那の動きを俯瞰すると支那の凄まじい!の一語に尽きる海洋活動を含める総合的な覇権主義は、例え軍事大国のロシアと言えども多少の脅威は感じている筈。 言わば支那海軍の度外れた拡大がロシアが日露2プラス2開催、協議へと繋がり、此れが重要な意味を帯びてくる。
然し乍!、・・・ロシアにとって日本は「米国の同盟国」であり、支那は「死活的に重要な隣国」だという基本構図は不変であると同時に、北方領土問題を最大の懸案とする日露関係は悲しいかな!、むしろロシア側の思惑通りに動いている観を呈していると筆者の目に映るは被害妄想が嵩じている故か?。
何れにしてもプーチン政権は、発展が遅れる「極東・東シベリア地域」が中国の人、モノ、カネに席巻される事態を非常に警戒し危機感を募らしており、日本の協力も得て開発を加速させたい考えでいる。 対する日本には尖閣諸島(沖縄県石垣市)の問題で対立する中国を牽制(けんせい)する狙いがある。日露が2プラス2開催に踏み込んだ大きな要因の1つが「支那」である!と断言出来る。
プーチン大統領はこれまで、「引き分け」との言葉で領土問題の解決に意欲を示す一方、4島すべての帰属確認など、日本側の主張はかたくなに拒み続けているが!、・・・これでは日本側が譲歩する事になる。
「引き分け!」と何を意味するものなのか?・・・
ソ連との平和条約の締結交渉は、北方領土の全面返還を求める日本と、平和条約締結後の二島返還で決着させようとするソ連の妥協点が見出せないまま、結局日ソ平和条約は締結されず、締結後に歯舞群島・色丹島をソ連が日本に引き渡すと記載された条文を盛り込んだ共同宣言で決着した。売国奴鳩山一郎首相(当時)が主導した共同宣言(北方領土を差し出す)が日本国の喉元にささっている。
プーチン大統領の言う「引き分け!」は結局は日ソ共同宣言の2島返還を意味している!と筆者は推測しています。
✦2島!・・・歯舞群島・色丹島の小さな島ではなくて、.国後島、択捉島であれば一考の余地があるが、ロシアは返還はしないでしょう。
✦【1951年、サンフランシスコ講和条約で、日本は千島列島を放棄する。平和条約国会で、政府はヤルタ協定のいう千島列島の範囲に、国後島・択捉島が含まれると説明している。この説明は1956年2月に取り消された 】・・・ロシアが如何に強弁しても北方領土は日本国の固有の領土であり妥協する余地は一寸たりともない!。
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