2019年4月19日金曜日

ノートルダム大聖堂の受難(火災)考:歴史を振り返る!・・・

■【パリのノートルダム大聖堂が炎上】:
ノートルダム大聖堂が大火災に見舞われた日は!~、
カトリック教会暦の受難週間の初日、聖月曜日で謎めいた一致である!・・・


全世界のカトリック教徒は、今年2019年は4月21日はイースター(復活祭)に向けて準備を行っており!、… 最重要歴史建築物である寺院の火災を極めて不吉な兆候!、と捉える迷信深い人々は驚くほど多いが、建物の構造自体は残った事もあり、安堵の声が挙がり、…復興の希望が残されている。

ノートルダム大聖堂の歴史を振り返り!~、
この比類ない、その存在意義を検証する!・・・
 大聖堂はあまたの動乱の時代を潜り抜け、様々な事件の歴史の証人となってきた事もあり、検証は必然である。  

■【破壊を免れる運命を証明する7つの事実】:

● 1) :
ノートルダム大聖堂の建立開始は1163年。パリで初めて建てられたキリスト教寺院の聖イシュトヴァーン大聖堂があった場所に、パリ司教モーリス・ド・シュリーの指揮のもとで始められた工事は2世紀もの歳月をかけ、1345年にようやく出来上がっている。

● 2) :
ノートルダム大聖堂を舞台に行われた歴史上の重要な事件:
 1302年、フランス王、フィリップ4世がここで初めて三部会を召集。
「オルレアンの少女」として処刑されたジャンヌ・ダルクの死後、その完全な復権を求める裁判が1450年、ここで新たに開かれた。
1804年、ナポレオン・ボナパルトの戴冠式が大聖堂内で行われた。

           ナポレオン・ボナパルトの戴冠式

● 3) :
大聖堂は百年戦争(1337~1453年)、 ユグノー戦争(1562~1598年)と長きにわたる戦禍を潜り抜けた。最も深刻な脅威となったのはフランス革命だった。

 革命家のマクシミリアン・ロベスピエールはノートルダム大聖堂を『蒙昧の城』であるとして土台もろとも打ち壊すべきだと豪語した。

 結局、大聖堂は、パリの信者らが『革命に必要な費用』を肩代わりするという形で破壊を免れた。
ノートルダム大聖堂は残ったが、君主制の象徴は多くが破壊された。歴代の王の石像は頭部を破壊され、鐘も溶かされ、大砲へと姿を変えた。

● 4) :
19世紀初頭、ノートルダム大聖堂はまたもや危機を迎える。建物の老朽化があまりにも進んだため、みすぼらしい姿を撤去する案が出されたが、最終的には修復が行われることになった。そのために大きく貢献したのが作家ヴィクトル・ユーゴーとその筆による長編小説『ノートルダム・ド・パリ』だった。小説のおかげで仏国民はこの古い建築物を再び見出した。高さ95メートルの尖塔が加えられたのもまさにこの時代だった。

           ノートルダム大聖堂(1911年)

● 5):
ノートルダム大聖堂を象徴する有名なガーゴイルが取り付けられたのはさらにあとの19世紀後半。ガーゴイルは人間の罪、悪魔を体現するだけではなく、雨水から建物を守る雨どいの排出口という実際的な機能も発揮している。

           ノートルダム大聖堂(1966年)

● 6) :
ノートルダム大聖堂は2度の世界大戦を潜り抜けたが、これによる損傷はほとんど受けていない。20世紀末に再び行われた改修工事のおかげで、大聖堂は建立当時の金細工の輝きを取り戻した。


            ノートルダム大聖堂の中

● 7) :
2017年、大聖堂の完全な修復工事には15年の歳月と1億5千万ユーロの費用が要されることが明らかにされた。ところが仏政府が決めた拠出額は最初の5年に200万ユーロ、続く10年に400万ユーロ足らず。修復工事を請け負っていた『リョ・ブラ・フレール』社は屋根工事、歴史的建造物の修復に特化した企業。現時点では火災の原因は特定されていないものの、検察側は修復工事が発火の原因となった恐れがあるとみている。

ノートルダム寺院の再建に!~、
フランスを代表する大富豪の3人が動き始めた!・・・
✦ ❮❮ファション業界大手のコングロマリット「LVMH」と、クリスチャン・ディオールの両社で最高経営責任者(CEO)を務めるベルナール・アルノー氏(70)は16日、「フランスの象徴であり遺産である」として、同寺院の再建のために2億ユーロ(約254億円)を寄贈すると発表❯❯、・・・

✦ ❮❮グッチやイヴ・サンローランなどの高級ブランドを傘下に置く「ケリング」の会長兼最高経営責任者(CEO)、フランソワ・アンリ・ピノー氏(58)も「すべてのフランス人が衝撃を受けている。できるだけ迅速に元の姿に戻したい」として、会社の創設者でもある父フランソワ・ピノー氏(82)とともに1億ユーロ(約127億円)を拠出することを表明した❯❯、…

 3人の寄付金合計は381億円。なお総資産はアルノー氏が約10兆2300億円で、ピノ―親子は計7兆390❝❝0億円となっている。


■【Nearly $700M donated to restore Notre Dame Cathedral】:
修復の為に寄せられた寄付金は既に、$700ミリオン近くになっている。

     
❝❝ 消失した!❞❞と思われていたステンド・グラスの大半は幸いな事に消失を免れた事が判明!・・・

  パリのノートルダム大聖堂で、焼失を免れた『バラ窓』と呼ばれるステンドグラス


人類の文化財産とも言える、数々の芸術品が消失を免れ、聖堂の建築基礎も残っており、修復への意気込みが既に感じられて来たようです。
完全修復には15〜20年、費用も現時点では、… $37.3ビリオンと試算されています。
 世界中から寄付金が寄せられており、フランス政府の援助もあり、目標額に達するでしょう。

ミクロン大統領は5年で修復が終わる!と言明したが、専門家は5年の根拠がない!、首を傾げている。




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