もし日本に私のファンがいるなら、彼らに深く感謝したい
Sptunik日本(2016年02月05日 ) http://sptnkne.ws/a9zz
今日ロシアのフィギュア女子選手は世界最強だ。ロシアの若き選手たち、エヴゲニヤ・メドヴェージェワ選手、エレーナ・ラジオーノワ選手、アンナ・ポゴリラヤ選手が表彰台を独占した先日の欧州選手権でもそのことは示された。ただ、まだ未踏の高峰が 眼前に聳える。米国ボストンで3月26-4月3日に開催の世界選手権だ。ロシア選手たちは互いの間でだけでなく、世界の強豪と戦うことになる。米国のグレイス・ゴールド選手、アシュリー・ヴァグネル選手、日本の浅田真央選手、宮原知子選手などだ。
我々は欧州選手権の覇者3人を相手とするラジオ・スプートニクの独占インタビューをご用意した。初回は金メダリスト、16歳のアルメニア系ロシア選手、エヴゲニヤ・メドヴェージェワ選手だ。
スプートニク:あなたにとってフィギュアとは?
エヴゲニヤ・メドヴェージェワ選手:私にとってフィギュアスケートはただのスポーツではなく、かなりの程度、芸術だ。またそれは、動きと音楽で自分を表現する可能性でもある。このようなスポーツと芸術の境界に位置する種目は、他に体操、シンクロナイズドスイミングがある。加えて、フィギュアスケートは、ホッケーやボクシングその他と違い、絶対に攻撃的でないスポーツだ。フィギュアスケートには敵意というものがない。芸術である以上は、敵意をもって創造することは絶対にいけない。我々は皆、仲良しだ。互いに悪意は抱いていない。それは正しいと考えている。そうなければならないと。
スプートニク:他の選手との関係はすばらしい、と言っていた。あなたがたは、ライバル同士なのか、友達同士なのか?
エヴゲニヤ・メドヴェージェワ選手:氷上では、競争ということからはどこにも逃れようがない。氷の外では、我々は、普通の全ての人と同じように、互いに交流し合い、SNSで連絡を取り合い、チャットでお喋りする。ワカバ(樋口新葉選手)とは連絡し合い、贈り物を交換し合う。サトコ(宮原知子選手)とはそれほど頻繁に連絡は取り合わないが、彼女も素晴らしい選手だし、非常に愛想のいい人だ。常に傍へ来てくれ、お祝いを言ってくれ、励ましてくれる。どうしてこういうことになったのか知らないが、私には日本の全てが気に入るのだ。食も、人も、全てあまりに可愛い、そう『カワイイ』のだ。
スプートニク:将来の計画は?
エヴゲニヤ・メドヴェージェワ選手:今年私は基幹国家試験(中等教育終了試験)を受けなければならないので、教師が毎日私のところに来ている。沢山勉強することになる。学校を終えた後は多分体育大学に進む。スポーツに取り組んでいる間は、他の単科大学には全く惹かれないから。もうスポーツを引退となったら、第二の教育を受けることを試みる。それはムハット(モスクワ芸術座)の養成所かも知れないし、デザイン大学かも知れない、まだ決めていない。私は絵を描くのが大好きだ。いつもうまくいくというわけではないが、努力している。絵を描くと、途方もない満足が得られるのだ。また、私は、クラシックからヘビーロックまで、実に様々な音楽を好んで聞く。
スプートニク:勉学と練習が時間の大半だと思うが、余暇はどのように過ごしている?
エヴゲニヤ・メドヴェージェワ選手:私は自分のことを、相当交際好きな人間だと思っている。友達と散歩し、インターネットもよくする。インスタグラムのフォロワー数を見ると時々思う、一体どこから?と。異常なほどの数字だ。肯定的な感情が表わされた写真、私の大好きな犬や、自分の絵を掲載するのが好きだ。大会の後は非常に沢山のお祝いが舞い込む。全員に返事することはとても覚束ない。でも、そうしたい。だから写真を掲載し、それに添えて、応援への感謝を記すのだ。もし日本に私のファンがいるなら、彼らにも深く感謝したい。