仏潜水艦機密漏洩が豪で波紋 武器装備提供で米も問題視
産経ニュース(2016.9.6 )
オーストラリアが共同開発相手に選定した仏DCNSが提案した潜水艦のデザイン(DCNS提供・共同)
【シンガポール=吉村英輝】フランスの政府系造船会社「DCNS」の機密文書が流出した問題で、同社に次期潜水艦共同開発を発注したオーストラリア国内に波紋が広がっている。安全保障上の大きな問題として、ターンブル政権に流出経緯の徹底調査を求める声が上がるほか、同盟国である米国の国防関係者は、次期潜水艦への武器装備提供に懸念も示している。
機密流出は、オーストラリアン紙が8月24日に報じた。オーストラリア企業に送られてきた記憶媒体の内容を紹介したもので、DCNSがインドに供与するスコルペヌ級潜水艦に関し、戦闘システムやステルス性能などが、2万2400ページ分含まれていたという。
同型艦は、マレーシアやチリ、2018年からはブラジルの海軍が運用開始予定で、衝撃が走っている。