米製造業が「中国離れ」・・・低品質で賃金も高騰!!!
2008年の米金融危機以降、不況と高い失業率にあえいでいた米製造業が、復活の兆しを見せている。
オバマ政権の支援策など複合的な要因が背景にあるが、注目されるのは「中国離れ」だ。安い労賃にひかれ、中国に流出した産業が国内に回帰しており、「メード・イン・アメリカ(米国製)」を目指す潮流が生まれている。
同社が自社製品生産を江蘇省蘇州市の中国企業に委託したのは8年前。しかし、貧弱な品質管理に加え、高騰する中国の賃金や輸送費が重荷となった。結局、「米国内で製造してもコストに大差はない」状態にまでなり、4年前に外注解消を決断した。
米ミネアポリス郊外に再開したウール製品工場で、再雇用した従業員と製品をチェックするポール・ムーティー社長(右)=吉形祐司撮影
米国で生産を再開した後も、雇用を守るため稼働日を週3日にするなど苦労を重ねたが、「品質を取り戻すと、失った顧客も戻ってきた」。昨年、08年のリーマン・ショック以前の生産水準まで戻した。
フードプロセッサーの部品の生産を中国に外注していた「パーマック社」も、「指定した原材料が使われていなかった。二度と中国に発注しない」(ダーリーン・ミラー社長)と、発注先を国内に切り替えた。
(2013年5月21日10時04分 読売新聞)
【関連記事】
http://www.economist.com/news/special-report/21569570-growing-number-american-companies-are-moving-their-manufacturing-back-united
筆者考:
これは朗報と言うべきでしょう!・・・世界の工場として支那の経済が推移していくと、やがては世界の富(外貨)が支那に集中して仕舞い、米国のアジア外交に大きな影響を与える事(既にこれは顕著になり日米同盟に暗い巨大な影を落とし始めている)は明白である。
米国製造業の本国回帰の動きは更新記事にあるミネアポリスのゴム製部品工場「ハイアワサ・ラバー」が初めてではなく!・・・昨年、飛ぶ鳥を落とす勢い(近来は株価の低迷で勢いに陰りがあるが)だった巨大無国籍企業の米アップル社が製造の一部を母国米国に移す事を発表したが、この流れは年を、否!日を追う毎に加速する可能性を否定は出来ぬ。
製造業本国回帰の動きは隣国のカナダでも起きており、これは消費者が余りに安かろう悪かろうの支那製の商品には癖壁しており、結局は “安物買いの銭失い!”、多少値が張っても、良質(国産)な商品を求め始めているのでしょう。
製造を他のアジアの国々(インド、ベトナム)など移転するだけで、本国回帰は念頭には無いらしい!・・・悲しい事である!と感傷的に成らざるを得ない。
勿論、日本企業の言い分は!・・・【近来の若者の資質に問題があり、全面的に就業態度には信が置けず、結局は研修生の形で外国人労働者を雇わらずを得ずとなる。其れなら、東南アジアに限らず他の諸外国に活路を求めたほうが良策である!】となる。
米国の自動車業界は本国回帰、または隣国のメキシコ、カナダに製造を移転している、翻って日本の業界は円高が是正されつつある現状でもトヨタ、ホンダ、ニッサンなど大手は米国に製造拠点を移している。
まぁ!~、これは政治的な色合い(TPP)を睨んでの動きといえるでしょうが。
★日本国の「政・官・財」はある次元から眺めると劣質(国思う心の欠如)であり!・・・国、国民は視野になく、此れが製造業の本国回帰とならぬ最大の原因なのでしょう。
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