米政府が軌道修正 戦後70年談話の首相発言を「歓迎」
【ワシントン=加納宏幸】米国務省のサキ報道官は6日の記者会見で、安倍晋三首相が年頭記者会見で語った戦後70年の首相談話に関する発言を歓迎した。サキ氏は5日の記者会見で発言への評価を避け、過去の談話の継承を促していたが、軌道を修正した。新たな談話に懸念を示したと受け止められることを避ける狙いがあるとみられる。
首相は5日、「先の大戦への反省、戦後の平和国家としての歩み、アジア太平洋地域や世界にどのような貢献を果たしていくか、英知を結集して書き込みたい」と述べた。サキ氏は前日の記者会見での内容を「言い直したい」と前置きし、「歴史問題での前向きなメッセージと戦後日本の平和への貢献を含んでおり、歓迎する」とした。
サキ氏は5日の記者会見で、過去の植民地支配と侵略を謝罪した平成7年の村山富市首相談話や慰安婦募集の強制性を認めた平成5年の河野洋平官房長官談話を挙げ、「(両談話による)謝罪は、近隣諸国との関係を改善しようとする日本の努力の中で重要な節目となった」としていた。
産経ニュース(2015.1.7 )
http://www.sankei.com/politics/news/150107/plt1501070008-n1.html
筆者考:
昨日に引き続きホワイトハウス・定例記者会見の模様の更新記事です。
◼︎【米政府が軌道修正 戦後70年談話の首相発言を「歓迎】:
基ネタは!・・・
Jen Psaki
Spokesperson
Daily Press Briefing
Washington, DC
January 6, 2015
http://www.state.gov/r/pa/prs/dpb/2015/01/235630.htm#JAPAN
Go ahead. Japan?
日本人の方?、どうぞ!〜。
QUESTION: Yeah.
質問: 質問して宜しいですか?。
MS. PSAKI: Sure.
サキ報道官: 勿論です!〜。
QUESTION: So yesterday, you made some comments on the Prime Minister Abe’s remarks at the New Year opening press conference.
質問: 昨日、貴方が安倍首相が年頭の記者会見で公表した所感について、2〜3の意見をのべた事ですが。
MS. PSAKI: Mm-hmm.
サキ報道官: それは、それは!〜。
QUESTION: And you also mentioned about the importance of Murayama Danwa and –Murayama Statement and Kono Statement, and some people see that as a kind of pressure on Japanese Government to take over that – those statements. So I’m wondering whether you have —
質問: 同時に貴方は村山談話及び河野談話の重要さを述べましたが、其の談話の重要さを強調した事は『日本政府への何らかの圧力!』と捉える方々がいます。そこで私は貴方は此れに対してどう思うかと!・・・。
筆者注: 昨日に引き続き同じ質問で食い下がる日本人記者、・・・此れが誰なのか?、異常な粘着ぶりなので筆者は興味があります。
MS. PSAKI: Well, it certainly wasn’t intended to be. Let me just reiterate – or restate, I should say – that we welcome Prime Minister Abe’s comments yesterday, including the positive message on history issues and Japan’s postwar contributions to peace. We believe that strong and constructive relations between countries in the region promotes peace and stability and are in the interests of both the countries as well as the United States.
サキ報道官: そうですねぇ!〜、圧力を加える意味合いなどは決してありませんでした。繰り返して言ますが!〜、加えて『米政府は安倍首相の年頭所感(前向きな歴史問題への解決姿勢さらに戦後の平和に対する貢献)は大歓迎』と言い直すべき!との結論に至りました!。
地域(日本と近隣国)の強固で建設的な関係が平和と安定を齎す事を、米国は強く信じており、・・・此れは地域のみならず、同時に米国の関心事でもあります。
I would also just note, since I have the opportunity, that Secretary Kerry and Foreign Minister Kishida had a phone call yesterday, a long – we were trying to schedule for some time – where they discussed their desire to look forward to avenue – working together on a range of avenues of cooperation for 2015. They talked a little bit about the Middle East and the region and what’s happening in the region; Ukraine, ISIL, Ebola. The Secretary thanked Japan for their support and cooperation on a range of areas, and they agreed that there are a number of global issues that we’ll continue to work closely on. So it wasn’t intended in that way.
もうひと付け加えたい事が!、・・・『昨日、ケリー国務長官と岸田外相との長い電話会談があり、我々(日米)は2015年の展望について、協力を惜しまずに、共同で事にあたる事を話し合う機会をもとう!と時間を掛けて計画を練って居る』を知る機会が有った事をお知らせ致します。
ケリー長官と岸田外相は中近東、ウクライナ、ISIL(イスラム国)、エボラ蔓延などについて語り合い!、・・・ケリー国務長官は日本国の援助と協力に対して感謝したと同時に、今後もあらゆる国際的な諸問題に対して緊密に対応する事に同意致しました。
付け加える積りは有りませんでしたが、言わせて頂きました。
QUESTION: Change of subject?
質問: 論点をかえましたね?・・・
MS. PSAKI: Sure.
サキ報道官: 勿論!〜、変えましたよ!。
余りの日本人記者の執拗さに辟易して、論点を変えて茶化した様です!・・・。
サキ報道官の応答は!・・・
産経新聞記事にある記事とはニュアンスが違います。昨日の応答では安倍首相の年頭所感に、更に出されると噂されている安倍談話についても触れてはおらずで、・・・日本人記者は何としても此等に対して言質(安倍首相への批判)を取ろうとして、昨日に引き続き質問したのか?、それとも今回は産経新聞に寄稿した【ワシントン=加納宏幸】が定例記者会見でサキ国務省報道官に質問したのか?。
何れにしても定かでは有りませんが、・・・サキ報道官が最後に付け加えたコメントを意図的に隠蔽したのか不可解です。
米国務省長官のジョン・ケリーと日本国の岸田外相の異例の長い電話会談で、ケリー長官が日本国に感謝の意を表したとは、然も2015の展望で日米間の話合いの機会を持とうと計画を練っている事などは、朗報です。
此れを排除して『米政府が軌道修正 戦後70年談話の首相発言を「歓迎」』だけを報道するとは、余りにも異常であり、日本国に取っては朗報は報道せずに!、・・・国民を聾桟敷に置いていたいのでしょう。
産経新聞の記事らしくはない報道でした。