2024年12月28日土曜日

米国の保険制度の闇を暴いた〘保険会社CEO射殺事件〙!…

 先日(12月4日)、米ニューヨーク市マンハッタンの路上で健康保険会社ユナイテッドヘルスケアの最高経営責任者(CEO)、ブライアン・トンプソン氏が射殺されるという衝撃的な事件が発生した。

ニューヨーク市警はこの射殺事件を!〜、
 計画的に(トンプソン氏を)ターゲットに
     した犯行であると述べている!・・・
容疑者男性はその後自転車で現場から逃走。同市セントラル・パークで、容疑者が犯行時に携帯していたバックパックが発見された後、ルイージ・マンジョーネ容疑者は9日にペンシルバニア州で逮捕された。



 欠陥AIで保険請求を拒否:

ユナイテッドヘルスケアは、
事件のおよそ1年前の2023年11月!〜、
既に死亡した元被保険者の家族から訴えられた経緯がある!・・・

CBSニュースによると、同社では『90%のエラー率を持つことを知りながら、あえてそのAIモデルを利用して、アメリカ政府が運営する《メディケア・アドバンテージ・プラン』で義務付けられた高齢者の保険請求を拒否している》、…という。

 NBCニュースによると、トンプソン氏を殺害した容疑で逮捕されたマンジョーネ容疑者も、米国の掲示板サイト『レディット』に背中の怪我とその痛みについて綴っていた。
彼自身の保険請求経験や、ユナイテッドヘルスケアの不正直な経営方針に対する怒りが、今回の事件の動機になった可能性もある。

 『現代のロビン・フッド』と呼ばれる容疑者:

この事件の特異な点は!〜、
殺害された一般市民のトンプソン氏に批判が集まる一方で、マンジョーネ容疑者には同情や共感の声が集まっていることだ!・・・

ピープル誌が取材した元連邦捜査局(FBI)エージェントは、彼がある意味『巨大な悪徳企業と闘うロビン・フッド』のような存在として英雄扱いされていることで『明確に捜査の妨げになっている』と述べている。

事実、ソーシャルメディアや掲示板サイト、ユーチューブのこの事件に関するニュース動画などのコメント欄は、マンジョーネ容疑者を擁護する声が大半だ。

そのなかには!〜、
《ルイージは私たちが必要としていたとは
   知らなかったロビン・フッドだ》、…
《ルイージは革命を始めた。そして支配階級は怯えている》、…
《君はヒーローだ、ルイージ。
 システムは君を憎むかもしれないが、人々は君を愛している》、…
《ルイージを解放しろ》、・・・
      などというコメントが散見される。

まるで米国人のなかに燻っていた怒りや憤りが、マンジョーネ容疑者が起こしたこの事件で、一気に爆発したような様相なのである。

 営利に走る米国の健康保険会社:

この殺人事件が起こった事で
   米国民に改めて突きつけられた事実は、
      自国の健康保険制度の特殊性だろう!・・・

日本やカナダ、フランス、イギリスなど、多くの先進国には政府が非営利で国民の為に運営する国民皆保険制度が存在するが、世界一の経済大国の米国では、健康保険は主に私企業により営利目的で運営されている。その結果、保険請求拒否や保険適用範囲の狭さ、高額な保険料など私企業特有の問題が次々に発生している。
 
実際に米国では、バラク・オバマ大統領時代に『オバマケア』と知られる医療保険制度改革法(Affordable Care Act)が施行されるまで、既往症のある人々が健康保険に加入する事さえも困難だった。
米国における健康保険は被保険者を守るためのものというより、保険会社が営利を得る為のものなのだ。

健康保険会社CEOが殺害されるという衝撃的な事件が、これまで支配階級が作り上げたシステムを妄信してきた米国の一般市民の目を覚ましたといっても過言ではないだろう。
この事件は、世界一の経済大国で国民の健康を守るべき健康保険会社が営利を最優先し、それによって国民が苦しむという米国の闇を世界に暴いたのである。

                                          


保険CEO射殺事件の容疑者が!〜、
   米国保険制度の社会の闇を暴いた!・・・
英雄(ロビンフッド)に例えられ不満が蓄積されている米国民から喝采を浴びる。
まさに、米国の歪みが臨界点に達した観を呈している。

米国の高額医療費は突出しており、低中間所得層に立ちはだかる巨大な障害となっている。
経済的に恵まれない人々は死ね!と嘯いている!と言っても決して過言ではない。

北米(カナダ)の居住しているブログ主は、妻の親戚や知人、友人が多くいますが、中には『スノウバード』、
呼ばれる経済的に余裕があり、酷寒の冬から逃れ南(米国、フロリダ州)で過ごす人々がいますが、その人々が高年に達するとと旅行保険料が一挙に跳ね上がり、…
支払いが困難になり、南への飛行を中止する者が続出しています。
何せ、卑近な例で、ある知人は避寒地のフロリダ州で、突然病魔に侵され、米国の病院に入院し、その医療費請求が何と、8万ドルを超える目が飛び出るような高額であった。その支払金は自宅を担保にいれて、銀行から借入する有り様。
その方は、『スノーバード』を諦め、今では米国への渡り鳥生活は断念しています。

このように、米国の保険制度、何故是程までに医療費が高額なのか?
不満を持つ米国民が多く存在している証が、今回の保米国最大の保険会社CEO射殺事件の容疑者へ喝采を贈り、英雄として見立てられているのでしょう。

参考文献:

■【保険CEO射殺事件に見る「アメリカ保険制度」の闇】:

https://newsphere.jp/national/20241216-1/




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