7日の日仏首脳会談で、両首脳がともに意識していたのは中国への懸念だ。東シナ海で領海侵犯を繰り返される日本はもとより、フランスにとっても中国の海洋覇権の拡大は「国益」に直結する事項だ。
ニューカレドニアや仏領ポリネシアを抱えるフランスの排他的経済水域(EEZ)は世界第2位。このうち太平洋が3分の2を占める。ニューカレドニアなどには計2千人の軍隊も配備している。
オランド大統領は国会演説や記者会見で「太平洋における協力を強化したい。私どもが太平洋に領土を有しているからだ」などと繰り返した。
サルコジ前大統領が中国に親和的な傾向があったのに対し、オランド大統領は昨年8月の大使会議で「経済大国でフランスの主要パートナーである日本は、それにふさわしい十分な関心をここ数年受けてこなかった」と述べるなどアジア政策の見直しも進めている。
会談後、共同記者会見で笑顔を見せる安倍首相(右)とフランスのオランド大統領=7日午後、首相官邸
フランスには日本の先端技術を取り込み、仏経済の回復を図りたい思惑もある。今回合意した防衛装備品協力も、仏政府の要望を日本側が受け入れた。フランスは世界第4位の武器輸出大国。日本は一昨年の武器輸出三原則緩和で米国以外の国との共同開発が可能になっており、フランスは日本との防衛装備品協力で英国に先を越されていた。
これに対し日本側は、仏防衛企業によるヘリコプター着艦装置の中国への売却を念頭に、防衛装備品の輸出管理の枠組みを交換条件として要求した。
「日本が売却自粛を要請してもフランスは『自由貿易』で逃げる。装備で協力するからには、変なところに売ってもらっては困る」
外務省幹部はこう話し、バーター取引の「成功」に胸を張った。(杉本康士)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130607/plc13060721120016-n1.htm
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筆者考:
これは朗報です!・・・
米国を筆頭に英国やEUが、オバマ大統領とケリー国務長官が奏でる※『支那最重要視外交路線!』に、これ幸いとばかりに経済政策を優先して支那で現在進行で起きている支那海での周辺国との紛争(領土問題)や少数民族や法輪功学習者人権蹂躙、弾圧、民族淘汰に三猿(見ざる、聞かざる、言わざる)を決め込んでいる中で!・・・支那のごり押しに立ち向かい、EU市場での太陽光パネルのダンピングに敢然として制裁関税措置を積極的に推し進めるフランス。
日仏首脳会談で中国への懸念※『東シナ海で領海侵犯を繰り返される日本はもとより、フランスにとっても中国の海洋覇権の拡大は「国益」に直結する事項』を示し、加えて『“太平洋における日本との協力を強化したい!”・・・“私どもが太平洋に領土を有しているからだ!”』と表明した。
これはある面では米国の支那最重要視路線から外れると同時に、支那海の制海権(海洋権益)を全て手中にする画策をしている支那への牽制と成り!・・・現在EUで起きている支那との軋轢(制裁関税の応酬)が増幅し、EU全体(特に支那と友好関係にあるドイツ)に大きな影響を与える事になる。
此れを承知で、日仏首脳会談後のフランス大統領オランドが【中国牽制で共通利益 仏が防衛協力要請】を表明した事は大きな、大きな意義があり!・・・現在進んでいる米国オバマ大統領と支那国家主席の会談への当てつけとなり、両者もさぞ!、苦い思いをしていることでしょう。
フランスは核大国であり、これ国と防衛協力は核を所有しない日本国に取っては正に「恵の雨」
に等しい物!と筆者は喜んでいる。
※『フランスには日本の先端技術を取り込み、仏経済の回復を図りたい思惑もある』・・・フランスの下心を衝いて日本側は、仏防衛企業に依るヘリコプター着艦装置の支那への売却を念頭に、防衛装備品の輸出管理の枠国を交換条件として要求【日本が売却自粛が要請してもフランスが『自由貿易』で逃げる。装備で協力するからには、変なところに売ってもらっては困る】を引き出した事は目を見張るばかりに感嘆する安倍政権の外交手腕でした。
✦『外務省幹部はこう話し、バーター取引の「成功」に胸を張った』・・・外務省がホームランを打ったのか?、さも!~、己等の手柄のように胸を張っているが、日仏首脳会談はフランス側から持ちかけてきたものであり、外務省が自画自賛する必要はないが、一応は日仏バーター取引が成功した欣快事のお祝いに“よくやった、おめでとう!”の言葉を贈らせて貰います。
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