オバマ米大統領と習近平国家主席による米中首脳会談が終わった。2日間、計約8時間にわたる会談では、沖縄県・尖閣諸島問題も議題に上がり、激しい応酬が交わされたという。習主席は領有権を主張したうえ、日本を示唆して「挑発を止めるべき」と図々しく発言。オバマ大統領は緊張緩和や対話解決への取り組みを促した。尖閣をめぐる議論が決裂するなか、中国による尖閣への測量上陸の可能性も警戒されている。
歴史上も国際法上も日本の領土である尖閣諸島について、中国はチベットやウイグルのように、強奪する意志を捨てていないようだ。
これに対し、オバマ大統領は、尖閣諸島に対する日本の施政権は認めながら、領有権については特定の立場をとらないという従来の立場を説明し、「(日中)双方の当事者は事態を悪化させるのではなく、外交チャンネルを通じて対話を目指すべきだ。東シナ海で(挑発的な)活動を行うべきではない」などと、中国にくぎを刺した。
ドニロン米大統領補佐官によると、尖閣問題の協議は「長時間」に及んだという。オバマ政権は尖閣が日米安保条約の適用対象と繰り返しており、こうした立場も伝えたとみられる。
日本政府は近く、米政府から米中首脳会談の内容について詳しく説明を受けるとともに、来週、英国で開かれるG8サミット(主要国首脳会議)に合わせて、安倍晋三首相とオバマ大統領の日米首脳会談を設定し、対中政策で足並みをそろえる方針だ。
米中首脳会談での尖閣をめぐるやりとりについて、評論家の宮崎正弘氏は「中国の主張が通らなかったということ。平行線または決裂だ」といい、こう分析した。
「習主席は記者会見で『太平洋には両国を受け入れる十分な空間がある』と唐突に発言した。中国の海洋進出、領土拡張の野心が現れたものだが、実は焦りの言葉といえる。オバマ大統領が中国の野心を認めなかったため、国内外に向けて強気の姿勢をアピールしたのだろう」
ホスト国として大人の対応で接した米国側だが、尖閣をめぐって中国に厳しい発言もしていたようだ。フジテレビ系「新報道2001」は9日、米国側が「(中国は)尖閣を未測量なのに領土主張をするのは、未成熟国家だ」と指摘していたことを報じた。これが事実なら、習主席は「恥」をかかされたことになる。
今後、中国はどうするのか。
宮崎氏は「中国は、格差や汚職、経済危機など、国内の矛盾による不満が共産党政権に向かわないよう、尖閣問題を煽って反日世論をつくっている。すり替えであるため、尖閣への挑発はまだまだ続く。米国が『未測量なのに』と批判したことを奇貨として、危機を演出するために尖閣への上陸測量を目指すこともあり得る」と指摘する。
現に、中国の国家測量地理情報局の李明徳副局長は今年3月、「釣魚島(尖閣諸島の中国名)はわれわれの領土だ」「隊員を派遣して測量し、島の上に相応の測量標識を設置する必要がある」と発言している。
菅義偉官房長官はこの直後、「尖閣諸島はわが国固有の領土だ。(測量上陸など)全く受け入れられない。国内法に基づいて対応する」と断固阻止する姿勢を明らかにした。
ともかく、中国の言動を注視する必要がありそうだ。
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20130610/frn1306101811007-n1.htm
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✦米中の「新時代」 独メディア「現実的ではない」
http://www.epochtimes.jp/jp/2013/06/html/d69396.html
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筆者考:
尖閣問題は矢張り予想通りにかなり突っ込んだ展開に成った様です。
【習主席は領有権を主張したうえ、日本を示唆して「挑発を止めるべき」と図々しく発言】・・・オバマ大統領は緊張緩和や対話解決への取り組みを促した。尖閣をめぐる議論が決裂するなか、中国による尖閣への測量上陸の可能性も警戒されている。
これは本当なのか?其れとも憶測なのか?判断に苦しむ!・・・こんな直截的で図々しい主張(領有権を主張したうえ、日本を示唆して挑発を止めるべき)で議論の展開では、例えオバマ大統領が軟弱でも世界最強の軍事力を誇る米国の面子をかけ習近平支那国家主席の言い分を飲む訳にはいかぬは当然と言える。
先の訪独でメルケル首相の媚態に有頂天になり、・・・オバマ大統領との会談でも※“尖閣諸島は支那の領土!”と強く主張した事を『米中、先覚で決裂』の記事は示唆しているが、筆者は未だに信じられぬ。
記事の執筆者は「習主席は記者会見で『太平洋には両国を受け入れる十分な空間がある』と唐突に発言した。中国の海洋進出、領土拡張の野心が現れたものだが、実は焦りの言葉といえる。オバマ大統領が中国の野心を認めなかったため、国内外に向けて強気の姿勢をアピールしたのだろう」・・・と言っているが、会談の場に臨んでいたのだろうか?疑問です。
米国が『未測量なのに』と批判したことを奇貨として、「危機を演出するために尖閣への上陸測量を目指すこともあり得る」と指摘するが・・・伏線は✦【中国の国家測量地理情報局の李明徳副局長は今年3月、「釣魚島(尖閣諸島の中国名)はわれわれの領土だ」「隊員を派遣して測量し、島の上に相応の測量標識を設置する必要がある」】である。
記事の執筆者は「習主席は記者会見で『太平洋には両国を受け入れる十分な空間がある』と唐突に発言した。中国の海洋進出、領土拡張の野心が現れたものだが、実は焦りの言葉といえる。オバマ大統領が中国の野心を認めなかったため、国内外に向けて強気の姿勢をアピールしたのだろう」・・・と言っているが、会談の場に臨んでいたのだろうか?疑問です。
✦“太平洋には十分な空間がある”・・・これは機会ある毎に数年前から支那が米国に持ち掛けている『太平洋2分割!』の焼き直しであり、此れを今回の首脳会談で強く主張するとは、オバマ大統領も随分と舐められたものものだ!。
此れでは尖閣問題に関しては交渉は決裂するはずで、結局は色よい返事を貰えなかった習近平主席は恥を掻かされた事になるが!・・・“過ぎたるは及ばざるが如し!”となるは「自明の理」と言える。
評論家の宮崎正弘氏は宮崎氏は「中国は、格差や汚職、経済危機など、国内の矛盾による不満が共産党政権に向かわないよう、尖閣問題を煽って反日世論をつくっている。すり替えであるため、尖閣への挑発はまだまだ続くと予想しているが、・・・これは宮崎氏に限らず、国思う識者の方々なら誰もが懸念している。
さてさて!~、思い通りの結果を得られなかった夜郎自大の習近平主席!・・・己が練った姦策に自ら嵌まる醜態をさらした以上は、起死回生の博打(尖閣上陸)を打つか?。
残念乍、筆者の水晶玉には何も映らない!・・・最近は酷使気味で、水晶玉は疲れ果てて、何処か!、バケーションに行って仕舞ったらしい。
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