今後の日本で『巨大カルデラ噴火』や
『破局噴火』が起きるとすれば!〜、
それは『いつ』『どこ』なのか、
考察してみることにしたい!・・・
■ 6700年に一度の破局噴火、
すでに7300年が過ぎている!:
火山学において『プリニー式噴火』といえば!〜、
多量の軽石や火山灰を放出する爆発的な火山噴火!・・・
その代表例としては、西暦79年にイタリアのヴェスヴィオ山が噴火して、古代都市ポンペイが壊滅したケースがある。
これほど規模が大きい場合は、『ウルトラプリニー式噴火』、あるいはカルデラの形成を伴うことから『カルデラ噴火』とも呼ばれる。
更に、地球環境の一部に壊滅的被害をもたらす場合は『巨大カルデラ噴火』または『破局噴火』と呼ばれる。
ちなみに破局噴火を引き起こす火山を、英語では『スーパーヴォルケーノ』となる。
群馬大学教育学部の早川由紀夫教授(地質学)は、地震と同様に、火山噴火もマグニチュード(M)で表すことを提唱しており、これを『噴火マグニチュード』と呼んでいる。
氏によれば、破局噴火をM6.5(噴出量300億トン)以上の噴火と仮定すると、日本では過去12万年の間に18回起きているという(『月刊地球』、2003年11月号)。
つまり、約6700年に一度は破局噴火が起きていた計算になる。
日本で最後に起きた破局噴火は!〜、
7300年前に鹿児島県南方沖で
海底火山(鬼界カルデラ)が巨大噴火したケース!・・・
前述のように、この噴火によって九州で栄えていた縄文文化が壊滅した。6700年に一度は起きる破局噴火が、過去7300年間にわたり起きていないということは、次の破局噴火が『いつ起きてもおかしくない』状況であるということだ。
これはまったく誇張ではなく、実際に東京大学の藤井敏嗣名誉教授など複数の火山学者が、同様の警告を発している。
そのような質問に対して明確に回答できる火山学者はいないだろうが、… 過去の日本を襲った破局噴火を調べることによって、ある程度の予測を行うことは可能と思われる。
まず、過去に破局噴火を起こした火山は、日本では九州と北海道に集中している。過去12万年の間に起きた10回『破局噴火』の定義は科学者によって異なるため、回数については必ずしも一様ではない。
まず、過去に破局噴火を起こした火山は、日本では九州と北海道に集中している。過去12万年の間に起きた10回『破局噴火』の定義は科学者によって異なるため、回数については必ずしも一様ではない。
古代に発生した6回が九州、4回が北海道である。
つまり、破局噴火の数からいえば九州がもっとも可能性が高いと、ある程度の見当をつけることはできるだろう。
以前に、東京大学地震研究所の前野深(ふかし)助教授(火山地質学)が、噴火を繰り返す可能性が高く、リスクが大きいものとして挙げているカルデラのいくつかを紹介する。
(「産経ニュース」2014年10月22日配信)
■【『危険すぎるカルデラ』6選】:
九州には、過去判明しているだけでも4回の破局噴火を起こした火山がある。それは阿蘇山だ。約9万年前に起きた『阿蘇4』と呼ばれる噴火は日本最大級で、これによって阿蘇山の山体が崩壊した。
この噴火で火砕流が九州全域に達したが、もしも今後同等の破局噴火が起きれば、九州にある玄海原発と川内原発は壊滅する恐れがある。そうなれば、『日本全滅』につながることは十分に考えられるだろう。なお阿蘇山では、カルデラ噴火とまではいえない小規模の噴火がよく起きており、熊本地震直後の2016年4月16日にも小規模噴火を起こしている。
鹿児島湾北部にある直径20kmの窪地を構成するカルデラ!・・・
約2万9000年前の噴火によって形成されたものとされている。
1940年代に提唱された説によって、現在では単一カルデラではなく、大崎カルデラ、若尊カルデラ、浮津崎カルデラなど複数のカルデラが複合したものと考えられている。
約2万6千年前には!〜、
このエリアで桜島が誕生することになる大噴火が起きた!・・・
現在でも、海底火山である若尊カルデラが活発な活動を見せている。
鹿児島湾の湾口にある阿多カルデラには、海中に沈む阿多北部カルデラと、開聞岳を含み一部は陸上に出ている阿多南部カルデラの2つがある。阿多北部カルデラは約11万年前に破局噴火を起こした。
約4万年前の大噴火で形成された!・・・
現在は水が溜まったカルデラ湖(支笏湖)となっている。
この湖は、日本最北の不凍湖とされるが、これは温かい水が湖の深部に残存しており、水面を温めるためとされている。
この時の噴出物は、北海道全域から東北地方にまで達したという。
更に、約2万年前から洞爺湖南岸では噴火が繰り返され!〜、
その結果として有珠山(うすざん)が誕生した!・・・
更にその付近の平地では、1943年より火山活動が始まり、2年ほどの間に繰り返された噴火によって標高400m近い昭和新山が形成された。
当時は第2次世界大戦の真っ最中であり、世間の動揺を抑えるために噴火の事実は伏せられた。
洞爺カルデラは、このような活発な火山活動のため、今後も破局噴火を起こす可能性がある有力候補とされているのだ。
北海道最大のカルデラである!・・・
その内側には約3万年前のカルデラ噴火によって形成された日本最大のカルデラ湖である屈斜路湖がある。
約12万年前には過去最大級の噴火が起き、北海道のほぼ全域を火山灰が覆った。約4万年前にもカルデラ噴火が起きており、これも再び噴火する可能性がある要注意カルデラだ。
安全な場所はないと心得よ:
以前英国の科学者が中心となって選定した!〜、
大規模噴火が危惧される世界の10火山を紹介された!・・・
その中には、1位は硫黄島、3位が阿蘇山と、日本にある2つの火山が含まれていた。
では、薩摩硫黄島が、なぜ世界で最も危険な火山として認定されたのか? 選定者のザイルストラ教授によると、マグマによる隆起が4年で1mという驚異的なペースで発生していることが理由の一つだという。実は薩摩硫黄島は、鬼界カルデラ外輪山の北縁に形成された火山島なのだ。前述のように、このカルデラは約7300年前に破局噴火を起こしており、2015年10月に神戸大学の研究チームが調査に入ったことで一躍話題になっている。
さて、この海底火山が破局噴火を起こすとどうなるか?
では、薩摩硫黄島が、なぜ世界で最も危険な火山として認定されたのか? 選定者のザイルストラ教授によると、マグマによる隆起が4年で1mという驚異的なペースで発生していることが理由の一つだという。実は薩摩硫黄島は、鬼界カルデラ外輪山の北縁に形成された火山島なのだ。前述のように、このカルデラは約7300年前に破局噴火を起こしており、2015年10月に神戸大学の研究チームが調査に入ったことで一躍話題になっている。
さて、この海底火山が破局噴火を起こすとどうなるか?
この調査を指揮した
神戸大学海洋底探査センターの巽好幸教授は!〜、
〘(周辺に)700万人くらいが住んでいる、そこは『瞬殺』ですよね。
最悪の事態としては1億人が命を落とすことになる〙、…
(MBSニュース、2016年12月29日)と、恐ろしい発言をしている。
そして、日本でカルデラ噴火の恐れがある地域は!〜、
そして、日本でカルデラ噴火の恐れがある地域は!〜、
九州と北海道だけではなく、なんとこの国には、
関東を含めて90以上ものカルデラが存在する!・・・
全てが『破局噴火』ほどの規模ではないとしても、これはもう、首都圏を含めて安全な場所は“ない”ということになる。
『九州、北海道以外なら大丈夫』と思うのは誤りなのだ。
因みに、首都圏近郊の事例としては、約5万2000年前の箱根カルデラの噴火で、西は富士川から東は現在の横浜市郊外まで火砕流で覆われた。同等の噴火が現代で起きれば、首都は大打撃を受けるだろう。
因みに、首都圏近郊の事例としては、約5万2000年前の箱根カルデラの噴火で、西は富士川から東は現在の横浜市郊外まで火砕流で覆われた。同等の噴火が現代で起きれば、首都は大打撃を受けるだろう。
● 学者が推測する被害想定には身の毛がよだつ!:
『ミスター火山学』の異名をとる地球科学者、
前述の東大名誉教授・藤井敏嗣氏は!〜、
『NHKそなえる防災』の連載『第5回 カルデラ噴火! 生き延びるすべはあるか?』で、もしも現代でカルデラ噴火が発生した場合、どのような被害が発生するかについて書いている。
それを以下にまとめてみよう。
● 少なくとも周囲100~200kmは火砕流で覆われ、壊滅状態になる
● 少なくとも数十万~数百万人の犠牲者が発生する
● 南九州の噴火でも、火山灰が数十cm降り積もる
● 少なくとも周囲100~200kmは火砕流で覆われ、壊滅状態になる
● 少なくとも数十万~数百万人の犠牲者が発生する
● 南九州の噴火でも、火山灰が数十cm降り積もる
地域は関東以北まで及ぶ
● 降灰により、あらゆる農作物は枯死する
● 灰の重みで建物の屋根が落ち、
● 降灰により、あらゆる農作物は枯死する
● 灰の重みで建物の屋根が落ち、
航空路を含むすべての交通機関はマヒ状態になる
● 貯水池や水道浄化池は、火山灰のために取水不可能となる
● 送電線の断線や、電柱のがいしに降り積もった
● 貯水池や水道浄化池は、火山灰のために取水不可能となる
● 送電線の断線や、電柱のがいしに降り積もった
火山灰により、大停電が起こる
● 原子力発電所の甚大な事故につながる可能性がある
(NHKそなえる防災、「第5回 カルデラ噴火! 生き延びるすべはあるか?」)
例えいつか破局噴火が起きるとしても、『数百年か数千年先の話を真剣に検討しても無意味だ』という声もあるだろうが、前述のように6700年に一度起きている破局噴火が、すでに7300年も起きていないのだから、今すぐに起きても何ら不思議はなく、… それは火山学者も語っていることだ。前述の巽好幸氏は、『今後100年に起こる確率が1%。阪神・淡路大震災の起きる前日の確率も1%。100年で1%の確率で起こることは、明日起こってもおかしくない』(MBSニュース、同上)とまで語っている。原発壊滅を含めて、『日本の終わり』が来ないように、国家レベルでの早急な対応が望まれるところだ。
● 原子力発電所の甚大な事故につながる可能性がある
(NHKそなえる防災、「第5回 カルデラ噴火! 生き延びるすべはあるか?」)
例えいつか破局噴火が起きるとしても、『数百年か数千年先の話を真剣に検討しても無意味だ』という声もあるだろうが、前述のように6700年に一度起きている破局噴火が、すでに7300年も起きていないのだから、今すぐに起きても何ら不思議はなく、… それは火山学者も語っていることだ。前述の巽好幸氏は、『今後100年に起こる確率が1%。阪神・淡路大震災の起きる前日の確率も1%。100年で1%の確率で起こることは、明日起こってもおかしくない』(MBSニュース、同上)とまで語っている。原発壊滅を含めて、『日本の終わり』が来ないように、国家レベルでの早急な対応が望まれるところだ。
必要以上に日本国民を恐怖に陥れる参考文献ですね!。
そんな大惨事など起きる訳がない!と無視したいものですが、… 科学的な調査記録が残っているのでせせら笑う事はできません。
最後の6700年に一度の『破局噴火』、に日本列島が見舞われてからすでに7300年が過ぎており、いつ起きても不思議ではないのが気になる処です。
不安を覚え、心配ですが、どうにもならず、…現在の時を楽しく過ごすしか術がありません!。
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