2023年11月21日火曜日

アルゼンチン大統領選 右派のミレイの大統領選勝利 衝撃、期待、不安に包まれる!・・・

『アナーコ資本主義者』候補は!〜、
  日曜日に投票率55.7%を獲得し、
   セルジオ・マッサ現経済相を破った!・・・
24州中21州でトップとなり、1983年の民主化以降で、最も当選率の高い大統領となった。

   11月19日日曜日、ブエノスアイレスで支持者に挨拶する
     アルゼンチンのハビエル・ミレイ新大統領と
      パートナーのファティマ・フローレス。

彼の勝利は予想されていたが、これは大勝利だった。11月19日の日曜日、超自由主義者ハビエル・ミレイのブエノスアイレス本部の前に集まった支持者たちは、マントラのように繰り返される「自由!自由!自由!」とマントラのように繰り返し、アルゼンチン国旗と候補者のシンボルであるライオンのスタンプが押された黄色い横断幕を振りかざした。政治に携わってわずか3年のミレイ(53歳)は、ラ・リベルタッド・アバンザ(「自由は前進する」)連合の国会議員であったが、大統領選挙の第2ラウンドでアルゼンチン大統領に選出された。その勝利の規模は衝撃的であり、前例のないものであった。

自称 "無政府資本主義者 "のミレイ候補は、ペロン主義(1946年から1955年、そして1973年から1974年にかけて再び大統領となったフアン・ドミンゴ・ペロン将軍にちなんで命名)と反ペロン主義という2つの構造的勢力によって数十年にわたって統治されてきたこの国で、55.7%の票を獲得した。ライバルのセルヒオ・マッサ現経済相(ペロン派候補)は44.3%の得票率にとどまり、ミレイ氏を300万票近く下回った。

今日、アルゼンチンの再建が始まる。今日、アルゼンチンの衰退の終わりが始まるとミレイは勝利演説で語り、…限定政府、私有財産の尊重、自由貿易を誓った。

➤ 抜本的な改革を約束したミレイは:

退廃のモデルは終焉を迎えた。後戻りはできない。アルゼンチンは、世界の中で決して失ってはならない場所に戻るだろう。漸進主義や中途半端、中途半端な対策は許されない〛、・・・
           と誓った

アルゼンチンへの提案 ハビエル・ミレイ氏:経済、安全保障、外交政策、人権ミレイ氏はアルゼンチンが20世紀初頭の「強国」に戻るため『一体的改革』を提案した。

■  
省庁の数を18から8に削減!・・・

■  社会扶助制度を段階的に廃止!・・・

■  年金基金を削減!・・・

■  経済をドル化!・・・

■  中央銀行を閉鎖!・・・

■  外貨の売買制限を3か月以内に廃止!・・・

■  公的部門が費用を負担』の終了を約束!・・・

■  治安が重要であるとして、法的責任の最低年齢を引き下げ!・・・

■  犯罪歴のある外国人は入国禁止!・・・

■  銃器市場の規制緩和!・・・

■  軍事予算をGDPの0.6%から2%に増やすと約束!・・・

■  公衆衛生分野では病院への資金提供を停止、
           保険制度への移行を望む!・・・

ミレイ氏は、財政支出と税金の両方を削減し、アルゼンチン中央銀行を閉鎖、自国通貨を米ドルに置き換えることを含む経済改革を中心に据えている。

参考文献:

■【Milei's presidential triumph brings shock and uncertainty to Argentina】:

https://www.lemonde.fr/en/international/article/2023/11/20/shock-and-uncertainty-in-argentina-after-milei-s-presidential-triumph_6271834_4.html




『アナーコ資本主義者』:

無政府資本主義(アナルコ・キャピタリズム、アナーコ・キャピタリズム)は、右派リバタリアンによる政治思想で、自由市場自治を重視し、国家の廃止を提唱する。リバタリアン・アナーキー、リバタリアン・アナキズム、ボランティアリズム、私有財産無政府主義、市場無政府主義自由市場無政府主義などとも呼ばれている。マレー・ロスバードがこの名称を最初に使った。

この無軌道な思想を信条とするハビエル・ミレイ氏が大統領選を勝ち取り、アルゼンチンの新大統領に選出されたが、今後のアルゼンチンは何処に漂流するのか?
興味が尽きません。
アルゼンチンはデフォルトの常習犯であり、国際的な信用は限りなくゼロに近い。

アルゼンチンは1816年に
  スペインから独立して以降!〜、
  8度の債務不履行
    (デフォルト)を経験している!・・・
 インフレ率が2桁に達したことも1回や2回ではなく、最高で5000パーセントものインフレーションに遭い、大幅な通貨切り下げを繰り返した。

こんな酷い国が、ついに無政府主義者が政権を奪取したのは 国民が已むに已まれず!の自暴自棄の心境になっていたからだ!と洞察できる。

左翼思想に沿った政策がアルゼンチンの経済の手枷足枷となり、国際的な経済孤児となったアルゼンチンが、今度は大幅に舵を切り、自国の通貨、中央銀行の閉鎖などの大胆!と言うより、無謀な経済運営に舵を切った。
自国の通貨を廃止して、米ドルで国体、経済運営する事は、BRICは念頭になく米国に100%依存する寄生虫のよう生き方をするとは、呆れ果てる。
アルゼンチンが再生できるとは、到底思えません。


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