2022年1月13日木曜日

夢の技術 送電ロスなしの超電導の実用化向け開発着手 JR系

送電ロスなし「超電導」実用へ JR系、脱炭素を後押し

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC164JB0W1A211C2000000/?n_cid=NMAIL007_20220112_Y&unlock=1


送電時の損失がほぼゼロの技術「超電導送電」が実用段階に入った。JR系の研究機関がコストを大幅に減らした世界最長級の送電線を開発し、鉄道会社が採用の検討を始めた。欧州や中国でも開発が進む。送電ロスを減らしエネルギーの利用効率を高められれば地球温暖化対策につながる。



送電ロスは主に電線の電気抵抗により電気が熱に変わることで起こる。送電線を冷やして超電導状態にすると、電気抵抗がゼロになるため損失をほぼなくせる。

課題はコストだ。かつてはセ氏マイナス269度に冷やす必要があったが、マイナス196度でも超電導の状態にできる素材の開発が進み、冷却剤を高価な液体ヘリウムから、1キログラム数百円と1割以下の液体窒素に切り替えられるようになった。超電導送電線の費用の相当部分を占める冷却コストが大きく減ったため実用化が近づいた。


JR系の鉄道総合技術研究所(東京都国分寺市)は送電線を覆う形で液体窒素を流し、効率よく送電線を冷やす技術を開発。世界最長級で実用レベルの1.5キロメートルの送電線を宮崎県に設置して実証試験を始めた。鉄道に必要な電圧1500ボルト、電流数百アンペアを流せる。送電線の製造は一部を三井金属エンジニアリングに委託した。

通常の送電に比べて冷却コストはかさむが「送電線1本の距離を1キロメートル以上にできれば既存設備を活用でき、送電ロスが減るメリットが費用を上回る」(鉄道総研)。複数の鉄道会社が採用に関心を示しているという。採用されれば、鉄道の送電線で超電導送電が実用化されるのは世界で初めてとなる。

超電導送電はこのほか風力発電など再生可能エネルギー発電分野でも利用が期待されている。電力会社や通信会社などに広がる可能性がある。ちょうゆうどう

超電導送電は電圧が下がりにくいため、電圧維持のための変電所を減らせるメリットもある。変電所は都市部では3キロメートルおきに設置し、維持費は1カ所で年2000万円程度とされる。鉄道総研はより長い超電導送電線の開発にも取り組んでおり、実現すればコスト競争力がより高まる。


日本エネルギー経済研究所によると国内では約4%の送電ロスが発生している。全国の鉄道会社が電車の運行に使う電力は年間約170億キロワット時。送電ロス4%は、単純計算で一般家庭約16万世帯分に相当する7億キロワット時程度になる。

送電ロス削減は海外でも課題だ。鉄道以外も含む全体でインドでは17%に達する。中国では2021年11月、国有の送電会社の国家電網が上海市に1.2キロメートルの超電導送電線を設置した。ドイツでは経済・気候保護省主導で、ミュンヘン市の地下に12キロメートルの超電導送電線を敷設する「スーパーリンク」プロジェクトが20年秋に始まった。

日本は超電導送電に使う送電線を昭和電線ホールディングスが手がけるなど素材に強みがある。JR東海のリニア中央新幹線も超電導を使っており、鉄道総研の技術基盤が生かされている。

                                                             


脱炭素の後押しとなる送電ロスなしでの超電導が!〜、
 いよいよ実用化に向けてJR系が世界に
      先駆けて第一歩を踏み出した!・・・
先日の防衛省が超音速ミサイル邀撃用にレーガンの試作を開始した報といい、超電導の実用化、この処は朗報続きで嬉しくなります。

1990年代初頭、バブル経済が破裂!〜、
   その後遺症、失われた30年!・・・
失われた30年の傷跡は大きく、現在のこの後遺症から快癒には程遠い!と言わざるを得ない。
自由な発想が影を潜め!〜、
以前の攻める気概で新製品開発力が失せてきた!・・・
尤も、これは小泉、竹中平蔵の肝入でグローバル(愚弄バル
)化が怒涛の如く展開され、連れて日本の大手企業の雇われ経営陣が目先の利益を優先し、カネも、時間も掛かる〚企画/開発〛に投資しなくなった事と、欧米型の体質改善でリストラで貴重な人的資源(理工、技術系)を意図も簡単に手放したの原因と言える。

それに加えて、日本の特許や技術が支那や南鮮に掠め取られて事で、セミに抜け殻のようになった日本。
然し、江戸町人文化が極め培われた職人気質は、どっこい!消えてはいなかった。
この職人気質が再度、鎌首をもたげ始めて、国防意識も徐々に目覚め、米国が断念したレールガン開発の着手へと繋がった。
今度は超難度!とされる超電導技術に磨きをかけて、世界初と言える、鉄道の送電線で超電導送電の実用化へと歩を進める事になった!。
まだ、まだ、日本は捨てたものでは無い!、・・・
言わざるを得ません!。





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