2022年2月14日月曜日

来るべきAI時代:49%の日本人が機械に職を奪われる危機 政府の対応で真価が問われる!

「49%の日本人が機械にとって代わられる」10年後に自動化される職業、生き残る職業10選
         
             


テクノロジーの発展で、私たちの仕事はどう変わるのか。東京都立大学教授の宮本弘暁さんは「野村総合研究所による研究では、10~20年後に、日本の労働人口の約49%が就いている職業が機械によって代替される可能性が高いことがわかっています」という――。


※本稿は、宮本弘曉『101のデータで読む日本の未来』(PHP新書)の一部を再編集したものです。

◼︎ テクノロジーの進歩で働き方はどう変わるか:

 いま世界では、①人口構造の変化 ②地球温暖化対策によるグリーン化 ③テクノロジーの進歩という3つのメガトレンドが進んでいます。これらも変化が今後、私たちの働き方や労働市場にどのような影響をもたらすのかを考えてみましょう。  長寿化した社会では、私たちはこれまでより長期にわたって働く可能性が高くなります。そして、職業人生が長くなると、労働環境の変化に直面する機会がおのずと増えます。特に、今後、労働環境を大きく変化させると考えられるのが、テクノロジーの進歩と経済のグリーン化です。  まず、テクノロジーの進歩が労働に与える影響を考えてみましょう。技術革新により、人間がこれまで携わってきた作業が軽減されたり、置き換えられたりしています。  
◼︎ 1970年代以降は銀行や空港の仕事を大きく変えた

 技術革新と雇用の問題は、1810年代、織物工業の労働者が機械を破壊するなどした「ラッダイト運動」に遡ります。これは産業革命による機械の普及が、人々の仕事を奪うのではないかという懸念から発生したものです。1930年代に経済学者のジョン・メイナード・ケインズは、新技術は人々から雇用を奪い、技術的失業が増えると警告しました。  その後の技術進歩も目覚ましく、人々の働き方を変えてきました。例えば、1970年代以降は、銀行窓口の仕事がATM(現金自動受払機)に置き換えられたり、空港のカウンター係の仕事が自動チェックイン機に置き換えられるなど、人手を要した仕事が自動化によって機械に代替されてきました。

◼︎ 日本の労働人口49%が関わる職業が機械に代替される:  このように過去を振り返ってみると、たしかに新しい技術は人々から特定の職を奪ってきました。しかしながら、経済全体でみると、技術革新は雇用を減らし、技術的失業を増やしてはいません。  しかし、最近では雇用へのマイナスの影響が懸念されています。イギリスのオックスフォード大学のカール・フレイ博士とマイケル・オズボーン准教授は、今後10~20年間に、技術進歩により、アメリカ国内の労働者の47%が仕事を機械にとって代わられるリスクが高いとし、雇用の未来について世界で研究ブームが発生しました。  日本を分析対象としたものとしては、野村総合研究所による研究があります。野村総合研究所は2015年に前述のフレイ博士とオズボーン准教授の研究と同じ手法で、国内601種類の職業について、それぞれAIやロボット等に代替される確率を試算しています。  分析結果は、10~20年後に、日本の労働人口の約49%が就いている職業が機械によって代替される可能性が高いとしています。 ◼︎ 自動化される可能性が最も低い職業とは:  図表1は、日本で自動化される可能性が高い職業と低い職業を示したものです。自動化の可能性が高い仕事は、コンピュータが比較的得意としている情報管理や処理に関連する作業が多いものとなっているのに対して、自動化の可能性が低い仕事は、創造的作業を伴っていたり、複雑な社会的交流が必要とされる作業を必要とするものとなっています。

◼︎ 技術革新で新たに生み出される仕事もある:  これに対して、OECDは2016年の研究報告で、機械に置き換えられる可能性が高い仕事の割合はアメリカで9%、OECD平均で9%、日本では7%としています。  仕事が機械によって将来どの程度置き換えられるか、という予想は、このように研究ごとに差があり、割り引いてみる必要があります。なぜなら、こうした予測は試算方法によって数字が大きく変わるからです。  また、自動化されるリスクが実際にAIやロボットに置き換えられるという保証はありません。さらに、技術革新は、生産性の向上やコストダウンを通じて、企業の利益を高め、その結果、労働需要を引き上げる可能性があります。現時点では想像しえない仕事が技術革新によって生み出される可能性もあります。 ◼︎ 技術革新で生産性が上がると失業率は下がる⁉:  技術革新が雇用全体に与える影響を分析した実証研究では、長期的に生産性の成長率(技術革新の尺度)と失業(雇用の尺度)に正の関係、つまり、「技術革新が進めば失業が増える」という関係を見出すことは難しく、むしろ、技術革新は失業を低下させる可能性が高いとしています。実際、図表2に示したように、アメリカでは生産性成長率と失業率の間にはマイナスの関係があることがわかります。  もっとも短期的には、機械に置き換えられた業務にそれまで携わっていた労働者が余剰となり、退職をせざるを得ない場合には、雇用にマイナスの影響を与える可能性は否定できません。

◼︎ 機械に代替されにくいのは中スキル職より低スキル職:  理論的には技術革新が雇用に与える影響は、労働者が新技術にどれだけ適応できるかに依存します。  この点において、マサチューセッツ工科大学のデイビット・オーター教授の研究は示唆に富んでいます。オーター教授は、アメリカにおける職をそれに必要となるスキルに応じて、低スキルの職、中スキルの職、高スキルの職の3つに分け、その変遷を分析しています。その結果、中スキルの職が全体に占める割合は低下し続けているのに対して、低スキルと高スキルの職は、その割合が上昇傾向にあることがわかりました。  この理由は、中スキルの職はルールや手順を明示化できる定型的なものが多く、機械に代替されやすいからです。一方、低スキル、高スキルの職務はそれぞれ肉体労働、頭脳労働を必要とし、明示化がしにくいため、新技術の影響を受けにくいとされます。  技術進歩によって仕事を失うリスクは、男女で異なることも明らかにされています。IMFの研究によると、自動化によって男性が仕事を失うリスクは平均9%であるのに対して、女性が仕事を失うリスクは平均11%となっています。これは男性よりも女性が、低スキルや中スキルのルーティン業務を伴う自動化されやすい仕事に従事している割合が高いからです。 ◼︎ 男性と比較して女性が仕事を失う
          リスクが最も高い国は日本:  また、IMFの研究では、仕事を自動化で失うリスクの男女差は、国ごとに異なり、中でも日本はその差が最も大きく、女性の仕事が男性の仕事よりも自動化のリスクにさらされやすいとしています。この背景には日本では企業活動の中心は依然として男性によってなされており、女性はその補助役という労働慣行が根強く残っていることが挙げられます。  最近、民間企業や自治体でロボティック・プロセス・オートメーション(RPA, Robotic Process Automation)が導入され始めています。RPAは、事務作業を担うホワイトカラーがパソコン等で行っている一連の作業を自動化できるソフトウエアロボットです。こうしたデジタル技術は、特に女性の仕事に強く影響を与えると考えられます。

                                                    



スレ立てされたヤフー・ジャパンの記事のコメント欄には見識高く、問題の核心をズバリ!と抉った秀逸なコメントが数多よせられていますので、ご紹介致します。
 一読に値するコメントに満ち溢れています。

◼︎ 社会は分業で成り立ち、仕組みを考える人、物を設計する人、実際に物を作る人、物を配送する人、食べ物を作る人などなど持ち場について社会を回している。
これまでは全て人が行っていく必要があるというのがこれまでの前提だったが、AIや機械で済ますことができれば人は労働から解き放たれ生きていくことが保障される時代に入ってもおかしくない。 少なくとも食糧の確保と配送が自動で行われれば残りは付加価値として自由な時代が来てもおかしくないだろう。 もちろん新しいことを考える人や富の分配の問題など当分の間はその仕組みをどうするか議論しなければならないことは山のようにある。 労働の義務は時代が進めば義務ではなくなる可能性がある。

◼︎ 頭の良さには、生まれながらの能力が大きいことは当然なのだが、その生まれながらの能力で一生が決まってしまう世の中になっていくのが加速している。それこそバブル前夜までは、先日亡くなられた西村氏の「苦役列車」の学歴無し・能力無しでも仕事はあって生きることはできた。もっと昔は沖仲仕のような健康な体力だけあればなんとかなる仕事もたくさんあった。少子化ゆえに機械化・AI化する必要もあるのかもしれないが、「かわいそうな子供」を世に産み出して苦労させるぐらいならば、子供を為さない方が良いと考える大人も増えそう。さらに少子化になるね。
 
◼︎ 機械化やデジタル化するには、機械の実質の総物量と生産性やパワー比率、処理速度、総処理量や安全性、環境性等の複合的なことを考慮し、人が行うより機械化した方が高効率的という環境は整うが。総処理量が乏しくなって行くという実社会を考慮するのであれば、機械化はあくまで限定的となる。
如何に優れた機械等も人と機械のパワー比、タイムコストやマネジメントコストなどの総作業量等を考慮するのであれば、リアルとして人と人の間に価値が生まれ、それらを消費して行くという社会では、置き換わりは行うことになったところで、人の仕事は残って行きます。
幾らでも置き換わって行くということには、賛同できますが。
使用される素材から作業工程、使用機械等が日進月歩で進むことになったところで、全て機械化されることは残念ながら出来ないのが現実ですよ。
端的に言えば、問題となっている事柄に対する、人とお金と時間の問題ですね…。

◼︎ まず、基本的に人対人・人対モノが必要な仕事は消えにくい。
人対人だとタクシーやコールセンター、人対モノだと大工や機械や施設管理だとか。
 昨今、二極化が進むという話があるが、原因の多くは機械化がある。
所得の低い層というのは、人対人・人対モノの職種であることが多いので、ここの仕事は減らないどころか増えている。
 だから、人員を増やしているし、それでも人が来ない状況にある。
その一方で、今までそこそこの所得を得ていた人は、往々にして工場ラインだとかの人や書類を相手に仕事をしている人だったりするが、ここが急激に減っている。
ここは次々整理解雇の対象となっている。
 さらに上の高所得層は、高度な頭脳が欲しい仕事であり、これは人材が全く足りていないと評価されている。
 今から20年後を見据えたとき、必要なのは理系の技術だろうとは強く思う。

◼︎ この「10年後に労働者の約49%が機械に代替される」という試算自体は、2013年に英オックスフォード大の人が出して有名になったもので、結構大胆な仮定を置いてるし、反論論文がいくつも出ているので、それ自体を鵜呑みにはできない。
そして、ここでいう「10年後」というのは、2023年のことなので、まあ現状見れば、49%は言い過ぎかな、と思う。ただ、人が機械やソフトに代替される流れは加速し、今後も止まることはなさそう。
 重要なのは、代替されてしまった人が次にどういう仕事に就けるか、という点と、そもそも代替されにくい仕事をどうやって(社会で)生み出すか、という点。それと、一時的には誰しも失業するリスクを抱えるので、それを社会全体で担保していく仕組みが必要、という点。言うのは簡単だが、これを実行するのは難しい。

◼︎ つらくてなかなか働き手が見つからない仕事や雇う費用が高い仕事から順番に自動化されていくだろう。困っている人を助けることは利益につながる。
AIを作る側にとっても確実に利益を生む仕事になる。
ここに書き込まれているコメントの多くは実際につらい仕事をやったり高い人件費を払ったりした経験はない人たちのものなので参考にはならない。
自分が実際に働いてみればどの仕事が優先的に自動化されるか想像がつくと思うが。

◼︎ 確かに、事務職は厳しくなりそうです。経理補助や給与計算補助など、いわゆる一般事務職は確実になくなると思います。請求書も印刷から、データにすでに変わりつつありますし。一般事務職は、何かしら技術とかないと、今後は厳しいでしょう。出産等で、離職や休職が発生しやすいですから、機械に代わってしまう可能性は高いです。

◼︎ 機械にとってかわられた人々を、スムーズに他の産業に移動させることに成功する国家が繁栄する国家で、機械にとってかわられた人々が、スムーズに他の産業に移動することに失敗する国家が没落する国家。だと思う。
 これは、ある外国のニュースで、超強力な転職支援システムを構築し、斜陽産業から成長産業への人の移動を成功させ、国力がアップした国のニュースをみて思った。
日本は繁栄か?没落か?
 個人的にはセーフティネットが企業ごとに存在し、転職にマイナスイメージがあり、転職支援システムが貧弱な日本。
これは「新卒で会社に入り、定年まで勤める」という、戦後の焼け野原と高度成長期という特殊な環境での成功体験の弊害だと思う。
 この弊害は、人々が他の産業にスムーズに移動できないという致命傷。
 よって、変わらなかったら日本は没落すると思う。
 
◼︎ 宣伝されているご著書のベースとなった野村総合研究所のニュースリリースは、たしか日経新聞でも取り上げられ、読んだ記憶があります。現時点で、すでにAIやロボットにとって代われてはじめている仕事もあります。
RPAで事務系単純作業も大幅に軽減されてきています。
 今回の記事を見て、「NRIのレポートってこんな話だったかな?」という疑問がわきました。 筆者の独自の視点として、女性の労働問題について触れていますが、女性を強調する話ではないです。男性でも、同じく将来のキャリアを考えるべき時に来ています。事実、彼ら彼女らは、介護や保育にシフトしてきています。

◼︎ 先日、久し振りに100円ショップのダイソーに行ったら、レジが全てセルフレジになっていて驚きました。トラブルやお客さんからの問い合わせに対応する為に、レジエリアには店員が一人だけ待機していますが、その人以外はレジ周辺に店員はおらず。 セルフレジが一部導入されているお店はよく見かけていましたが、全レジがセルフ化されているのを見たのは初めてでした。
 自動化の波がどんどん押し寄せてきているのを実感しましたが、正直レジで商品を自分で全部スキャンするのはちょっと面倒なので、出来ればレジ打ちの人はいて欲しいです。
うまくスキャン出来なくて戸惑っている人、店員を呼んでいる人も多かったですね。
スキャンして、財布出して会計して、袋詰めまでの工程を客側で全部やらなければならないので、客一人あたりにかかるレジの処理時間(つまり客のレジ待ち時間)は増えていると感じました。あたふた忙しいのでちょっと嫌ですね。

夫々のコメントが長文なので、これで打ち切ります。

                                                    

AIに何れは日本は取って代わられるのは!〜、
     衆目が認める処です!・・・・

投稿されたコメントの中で、今後の日本がどうなるか?を考えさせてくれる秀逸なコメントが目に止まりましした。

◼︎ 機械にとってかわられた人々を、スムーズに他の産業に移動させることに成功する国家が繁栄する国家で、機械にとってかわられた人々が、スムーズに他の産業に移動することに失敗する国家が没落する国家。だと思う。
 これは、ある外国のニュースで、超強力な転職支援システムを構築し、斜陽産業から成長産業への人の移動を成功させ、国力がアップした国のニュースをみて思った。
日本は繁栄か?没落か?
 個人的にはセーフティネットが企業ごとに存在し、転職にマイナスイメージがあり、転職支援システムが貧弱な日本。
これは「新卒で会社に入り、定年まで勤める」という、戦後の焼け野原と高度成長期という特殊な環境での成功体験の弊害だと思う。
 この弊害は、人々が他の産業にスムーズに移動できないという致命傷。
 よって、変わらなかったら日本は没落すると思う。

 日本政府は官僚が幅を利かし!・・・
 政治家の資質は先進民主主義の国の最低!・・・
 利権しか念頭にない殆どの政治家!・・・
 『政/官』のIT盲跋扈しており、
  AI技術については行けず、右往左往するだけで
    何ら建設的な政策を立案できない!・・・


以上が日本の『政/官』の資質であり!〜、
    何とも愕然とせざるを得ない!・・・
AIで仕事を失った人々を救済する能力が『政・官・財』にあるとは到底思えない。
結局は没落は免れないのか?

 ブログ管理人は其処までは悲観的ではなく、いずれは目覚めた人々によって意識改革が進み、それが『政・官・財』に浸透して救済が世界のどの国よりも円滑に進み、つれて社会構造の変転して国が栄える!と楽観的と言うより、夢想しています。
訪問者の皆様はどう思いますか?




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