ウクライナ戦争は、プーチンの指導力を弱めているか？

軍事専門家は！〜、
　　ロシアの指導者は孤立を深めているものの、

　　　大規模な反乱やクーデターによって権力の座を

　　　　　追われることはないと分析している！・・・

Russian President Vladimir Putin attends a meeting with government members via a video link in Moscow, Russia March 10, 2022 

ロシア・モスクワで、ビデオ回線を通じて政府関係者との会合に出席するプーチン大統領（2022年3月10日）

✺　和平交渉は続いているものの！〜、

　　ロシアによるウクライナへの戦争終結の

　　　　　　　目処は立っていない！・・・

✺　ウクライナの都市が攻撃される中！〜、

　　国際舞台で孤立を深めるロシアでは、

　　　　　より静かな圧力が強まっている！・・・

懲罰的な制裁が効力を発揮し、当局が断固として潰そうとする反対意見が、クレムリン内でも高まっていると言われている。
　プーチンの立場は揺らいでいるのだろうか。

　戦争が始まる数日前に行われた、ウクライナの分離主義者、ドネツクおよびルハンスク人民共和国を承認する投票に見られるように、プーチン・ロシア大統領は議員たちの間で強固な支持を享受しているの。

ドネツク共和国とルハンスク共和国を承認したのは！〜、

　　　　　　　戦争が始まる数日前のことである！・・・
同時に、プーチン率いる統一ロシア党は、20年以上にわたって政権を維持し、

票の不正操作で非難されてきた。

しかし、制裁が経済に大きな打撃を与えているため！〜、

　　　　プーチンを政権の座から引きずり下ろす動きが

　　　　　　　　活発化する可能性を指摘する声もある！・・・

旧ソ崩壊後の領域で革命を研究してきたウクライナの社会学者、

Volodymyr Ishchenko（ヴォロディミル・イシチェンコ）はこれに反対している。

イシチェンコ氏は、アルジャジーラ（カタールの国営アラビア語ラジオ国際放送局）に、不満の増大は反乱を起こすのに十分ではないと主張し、…『私は、革命が制裁の最も可能性の高い結果だとは思わない』と述べた。

むしろ『エリート間の分裂、反対派の団結、調整と動員の構造』が必要だったのである。

　20世紀初頭、ロシア帝国は不評な戦争と結びついた2つの革命を経験した。

1904-05年の日露戦争での屈辱的な敗北後の1905年と、第一次世界大戦中の1917年の革命である。

　ソ連崩壊後、グルジア、アルメニア、モルドバで政権が倒され、他の独立したばかりの共和国でも民衆蜂起が相次いだ。キルギスでは3回、ウクライナではさらに3回の革命が起こった。

　プーチンは、2004年のウクライナのオレンジ革命のような、いわゆる『カラー革命』に対して、ワシントンが背後で蠢動（糸を引く）していると考え、過去20年の大部分をその準備に費やしてきた。

これには、現在獄中にあるアレクセイ・ナヴァルニー（非合法化された政治運動だが活動を続け、抗議デモの組織化に協力している）のような反対派の人物を周辺に追いやることも含まれる。

　野党に関しては、ひどい状態で、ナヴァルニー氏の運動は弾圧されており、…　

その上、野党は戦争によって分裂している。共産党をはじめ、野党と同盟を結べる多くの政党が、今は戦争を強く支持している。

イシェンコ氏はアルジャジーラに！〜、

『2月以来20万人以上と推定される反戦ロシア人を中心とした国外脱出により、大規模な反乱の可能性はさらに低くなっている！』と語った。

このようなシナリオでは、亡命者は母国と効果的に連絡を取り続ける必要があるが、旅行が制限され、VPNを持たないロシア人はソーシャルメディアからブロックされているため、困難であることがわかるかもしれない。

革命よりも宮廷クーデターの方が可能性が高い。とはいえ、プーチンに対するエリートの陰謀の可能性もあるが、ウクライナで大敗する前に動き出すとは思えないが。

　つまり、結局、ウクライナの戦場での勢力バランスが、クーデターか革命か、あるいはプーチン政権の存続と強化の可能性を決めることになるのだろう。

その逆はない。

大規模な蜂起でなければ、制裁に不満を持ち、南仏沖でのヨットクルーズを楽しめないプーチン側近のオリガルヒや高官が、大統領を失脚させようとするかもしれない。

■　プーチンが裏切り者に何をするかは誰もが知っている：

3月1日、ロシアの独立系ジャーナリスト、ファリダ・ルスタモワは！〜、

プーチンに近いロシア人エリートの情報筋から、開戦には皆と同じようにショックを受けていると言われ、ある者は状況を『クラスター*ファック（腐ったゴミ）』と表現していると述べた。

その情報筋によると、プーチンは過去2年間、現実との接点を失い、バンカーに隔離され、親しい友人としか顔を合わせないようになっていると主張している。

しかし、最初の衝撃の後、ロシアのエリートたちは新しい現実を受け入れつつあると、BBCロシア・サービスや独立系放送局TV Rain、Meduzaで働いた経験を持つルスタモワは、アルジャジーラに語った事。

✦　❮❮ 多くの人が、今では和解しています。どうすることもできないし、

    　戦争が終わるまでは何とか生き延びなければならない。戦時中に辞職したり、

　　仕事を拒否したりすれば、裏切り者とみなされ、プーチンが裏切り者に対して

　　　　　　　　　何をするかは誰もが知っているからだ！❯❯、・・・

プーチンは政権獲得後！〜、

　1990年代にロシアのビジネス、メディア、

　　　　政治を支配していた※『オリガルヒ』をすぐに抑制した！・・・

国内トップの大物たちを会議に呼び、政治から手を引くように警告した。

ミハイル・ホドルコフスキーやボリス・ベレゾフスキーのような従わない者は、投獄されるか、強制退去させられるか、あるいはその両方であった。

1990年代に財を成し、留まることを許された人々は、ほぼ現状を受け入れた。

彼らはクレムリンに対してほとんど影響力を持っていない。

「ロシアのリベラルなエリート層に反戦の立場を期待するのは論理的だが、プーチンは長年にわたって彼らを徹底的に浄化し、厳しい鎖につないでいるため、確かに彼らは前に出ないだろう」とルスタモワは言った。

註　※『オリガルヒ』：

ロシアン・オリガルヒとは、旧ソ連邦のビジネス・オリガルヒのことで、ソ連邦解体後のロシア民営化により、1990年代に急速に富を築き上げた大富豪グループ。

元KGBのプーチンは、代わりに治安当局者を取り囲み、国内治安を担当する国家警備隊長のヴィクトル・ゾロトフのような忠実な人物を要職に据えた。

連邦保安局（FSB）と軍事総局（GRU）が諜報活動を行い、連邦保安庁が大統領のボディーガードを務めている。

政治学者でロシア軍専門家のパヴェル・ルージンによれば！〜、

　　プーチンの周辺には、一部の将軍や高級将校からなる

　　　　　　　　一種の政治セクトが存在している！・・・

彼らはロシア帝国の復活を信じており、それは彼らにとって一種の宗教である。

そして、ロシア侵略以前は国有企業や形式的な民間企業で中堅のビジネスに従事していたが、現在ではほとんどすべてを失っている法執行機関の代理人や元役員がいる。また、ひどい結果を理解していたため侵略を喜ばなかった軍隊や、あまり影響力のない警察もいる。

クレムリンは軍と警察を『恐れて』おり！〜、

　　　　どちらも信用していないという！・・・

　このように、私は現在の状況の中でプーチンの強制退陣を待ってはいない。

さらにエスカレートした場合、状況が変わるかもしれない。

❈『シロビキ』はまた、戦争がひどいことになった場合に責任をとらされることを恐れているのかもしれない。

註：❈『シロビキ（Siloviki）』

ロシアやベラルーシのすべての法執行機関の部隊や役員を示す集合名詞

FSBのセルゲイ・ベセダ大佐が！〜、

　プーチンに『ウクライナ戦争はすぐに勝利するだろう』と

　言ったらしいという未確認情報があり、自宅軟禁状態にある！・・・

また、2週間近く公の場に姿を現していなかった国防相のセルゲイ・ショイグ氏についても、憶測が広がっている。噂が膨らむ中、木曜日に再び国営メディアで、プーチンを含む高官たちのビデオ会議に出席する姿が映し出された。

しかし、民衆の力、ビジネスマンの反乱、軍のクーデター以外に、ルージンは第4の可能性を示唆した。戦争の結果、ロシアの社会的・財政的苦境が拡大し、これまで脇役だった地方政府や官僚が、プーチンが世間から隔絶されたバンカーに座っているとされる間に、その穴を埋めなければならないのだ。

簡潔に言えば、プーチンはガバナンスから距離を置いたということになり、…　官僚はプーチンを無視して行動するようになるかもしれない。それが実現すれば、、クーデターがなくても、ロシアの政治体制は変わるだろう。

然し、政治体制が変わっても、軍や有能な官僚群を掌握していれば、プーチンの指導力は盤石である。

　　　

参考文献：

■【Is the Ukraine war weakening Putin’s position in Russia?】：

https://www.aljazeera.com/news/2022/3/25/is-putins-position-as-president-shaking-in-russia

現在、西側メデイア、SNS、特にYoutube でロシア軍壊滅！、ロシア革命勃発！、プーチン失脚は時間の問題！、などなどが、まことしやかに氾濫しているが、…　これはどうも西側陣営の脳内願望が創り上げた蜃気楼かも知れません！。

確かに、プーチン失脚はあり得るかも知れないが、ロシア軍壊滅、敗走は考えられません。

プーチンは参考記事に有るように、FSBのセルゲイ・ベセダ大佐の楽観的な分析を信じ、ウクライナ侵攻に踏み切ったのはたしかでしょう。

プーチンは馬鹿ではありません。すぐに状況を把握して、戦術を転換をしたようです。

目標をウクライナ全土に軍を展開させるのではなくて、ウクライナ東部を完全掌握しドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国の守り固め、ロシアに併合し周辺を完全な緩衝地帯にする。ロシア領内となウクライナ西部がEU、NATO に加盟しても睨みをきかせる事ができる。

これはブログ管理人の水晶玉に映っていますが、フェーク映像かも知れません！。