2024年2月21日水曜日

『メタバース』単語の生みの親/ SF作家が想像する『AIの未来』!・・・

未来を予知していたのだろうか?‼〜、
そう思わざるを得ないほど、SF作家が創作の世界で
 描いた事物が現実のものとなる事がある!・・・

たとえば小説『スノウ・クラッシュ』を
1992年発表したニール・スティーヴンスは!〜、
その作品に仮想空間『メタバース』を、
        登場させていた!・・・

そんなスティーヴンスは!〜、
 現在、そしてこの先のAI技術について、
     どう考えているのだろうか?・・・
米誌『アトランティック』が取材した。

  『メタバース』という単語は、SF作家ニール・
   スティーヴンスンの小説から生まれた

■ 1995年には『チャットボット』を描いていた‼:
SF小説は、何年も経ってから再読すると!〜、
  完全なフィクションとは思えないことがある!・・・
そうした未来予測系の小説には、将来どんな技術革新が起こり、それがどのように世界を一変するかについて予言してきた素晴らしい実績があるのだ。

例えば、H.G.ウェルズは第二次世界大戦の何十年も前に原子爆弾について書き、レイ・ブラッドベリの小説『華氏451度』(1953)には、いまでいうブルートゥース・イヤホンのようなデバイスが登場する。

おそらく、ニール・スティーヴンスンほど現在のテクノロジー時代を予見していた作家はいないだろう。彼の小説は『メタバース』という言葉を生み出し、暗号資産の概念的な基礎を築き、… 
 惑星改造を想像した。そして『ChatGPT』が登場する30年近く前に、現代のAI革命を予測していた。

初期の作品である『ダイヤモンド・エイジ』には!〜、
主要なアイテムとして、幼い少女の家庭教師やメンター的な
役割を担う魔法の本『プライマー(若き淑女のための絵入り初等読本)』が登場する!・・・
 それは少女の学習スタイルに応じて変化する本で、要は、パーソナライズ(人格化)された超高性能なチャットボットだ。

プライマーは『ラクター」』と呼ばれる実在の俳優の声で話すが、その事は現代の生成AIが、多くのデジタル技術と同じく、人間の創造的労働に大きく依存していることを想起させる。

1995年の作品である『ダイヤモンド・エイジ』が描き出すのは、シームレスで即時的なデジタル・コミュニケーションが実現した未来で、そこでは高性能の極小コンピュータが日常生活に組み込まれている。企業は絶大な支配力を持ち、ニュースや広告はターゲットに向けて配信され、至るところにスクリーンが設置されている。

著しい階級と文化的分断が存在する世界だが(小説は「ネオ・ヴィクトリア人」を自称する強大な貴族の一派を中心に展開する)、それでもなお『プライマー』は、テクノロジーの粋を集めたデバイスとして描かれている。

だがスティーヴンスンは!〜、
 『プライマー』よりも現代のAIについて
      遥かに悲観的な意見を持っている!・・・
チャットボットは『神のお告げ』ではありません。正しそうに聞こえる文章を作成する統計エンジンにすぎないのです〛、… 
     Zoomでのインタビューで語った。

このたび私(参考文献の執筆者/ Matteo Wong)は、作家スティーブンソンに、先見の明にあふれた彼の小説と、見たところ始まったらしい生成AI革命について話を聞いた。

人格化された人工知能が『教師』になる?:

 Matteo Wong:
ダイヤモンド・エイジ』に登場する『プライマー』は、少女の成長に応じて教育を施す本のことですね。
これは多くの企業が近い将来実現したがっているAIチャットボットやAIアシスタントと、ビジョンが重なるように思えます。
『プライマー』を想像するにあたっては、『知的機械』のアイデアを追求したのでしょうか?

スティーヴンスン氏:
『プライマー』のアイデアを思いついたのは、子供が生まれ、ベビーベッドの上に吊り下げるモビールを入手した時です。

新生児の視覚システムは細かな部分を判別できないので、モビールはすごく原始的でシンプルな形をしていました。四角と三角と丸い形です。そして数日から数週間後にそれらを外し、子供の脳の発達に応じた別のモビールを付け直す仕様になっていました。それで閃いたんです。この仕組みをあらゆる知的成長に応用したらどうなるだろう?ってね。

 この小説に出てくる技術は、現在考えられているAIとは別物です。
当時、私が話を聞いた人たちが取り組んでいたのは、ネット上で安全・匿名で通信するために必要な基盤技術でした。

小説のなかでは、物語を生成し、子供の学習曲線に応じて洗練度を高めていくAIが存在することが暗黙の了解になっていますが、…
その技術にはあまり踏み込みません。単にそんなAIが存在すると仮定しただけです。

Matteo Wong:
現在、OpenAI、グーグル、メタをはじめとする多くの企業が、各ユーザーに適応するAIアシスタントの開発を目指しています。ちょうど、教師の役目を果たす「プライマー」みたいなものですよね。あなたから見て、現在の生成AIのなかにプライマーに似たものや、将来プライマーになる可能性を秘めたものはありますか?

スティーヴンスン氏:
1年ほど前に、ビデオゲームのAIキャラクターを作るスタートアップと仕事をしました。やり甲斐があり、とても興味深かった。
 膨大な入力データから新たなパターンが生まれる様子、言ってみれば、生成AIが生み出す『幻覚』を見ることができたからです。

私が『機能』と考えるこの特徴は、大半のアプリケーションでは…『バグ』と見なされます。すでにChatGPTを使って法律文書を作成した弁護士がいましたが、AIはもっともらしい過去の事例や判例を捏造しただけでしたよね。

こうしたAIモデルを教育に活用しようとすれば、これまたバグ(不具合!)になるでしょう。AIにできるのは、いかにも正しそうな文章を生成することで、作成した文章が正しいかどうかを判断できるような思考回路は備えていないのです。

誰かに教えたいと思うような概念、たとえば『ピタゴラスの定理』について考えてみてください。ネット上にはピタゴラスの定理に関する新旧の説明が何千と見つかるでしょう。

しかし本当に必要なのは、それぞれの子供の学習スタイルを理解して、数ある説明のなかからその子の学習スタイルに最適なものを即座に与えられるようにすることです。これには、DALL-Eや大規模言語モデルとは違うタイプのAIが必要になると思います。

 現在の大規模言語モデルは、基本的にシーケンス内の次の単語を予測するもので、それらが専門知識に特化していない多くの分野に使われています。GPT-4は医療診断に、グーグルのBirdは家庭教師といった具合です。

それで思い出すのが、小説のなかでは『人工知能』ではなく「擬似知能」という言葉が使われていたことです。「擬似知能」という呼び名なら、現在のAIに批判的な人でも気に入るかもしれませんね。

そんなこと、すっかり忘れていましたよ。『ダイヤモンド・エイジ』では、ヴィクトリア時代の言葉遣いや偏見をハイテク技術に対して使うのが、定番のジョークでした。

おそらく私の頭には、ヴィクトリア時代の人は『人工知能』という言葉を胡散臭く思うだろう、コンピュータが人間の頭脳に取って代わるなんて聞いたら腹を立てるにちがいない、という考えがあったのでしょう。それで、そのアイデアをシミュレーションとして、つまり『本物の知能』ではなく『疑似 知能として捉えたかったのだと思います。

Matteo Wong:
1年ほど前、英紙「フィナンシャル・タイムズ」のインタビューで、あなたは生成AIの回答は「空疎で面白くない」と言っていましたね。それはなぜですか? いまもその評価は変わっていませんか?

スティーヴンスン氏:
確か、そう答えたときに頭にあったのは、画像生成技術の現状だったと思います。いくつか気に食わないことがあって、なかでも何千人ものアーティストの作品をクレジットなしで利用していたことにムカついていました。

ちょっと大げさかもしれないけど、どんな新しい技術でも、最初の応用段階ではアーティストの状況を悪化させてしまう気がします。音楽業界でも同じことが起きていますよね。こうした画像生成システムが、想像を絶する規模でアーティストの作品を機械化し、武器化しているように思えたんです。

もうひとつ不満だったのは、初期にこの技術に熱狂した大勢の人々が、大量の画像を生成してネット上に無造作にばらまいたことです。

もし絵を描く唯一の方法が、額に汗して実際にキャンバスに絵の具を塗ることだとして、その結果が良かろうが悪かろうが、それは少なくともアーティストとして小さな判断を積み重ねた結果ですよね。つまり、一筆ごとに編集的な判断が発揮されている。画像生成システムの出力にはそれが欠けているんです。

『ダイヤモンド・エイジ』のプライマーの存在は、アーティストの労働とAI技術の関係について、現在の生成AIと非常に関連した考察を与えてくれます。少女を教育するのはプライマーですが、テキストを読み上げるのは、その本とデジタル的に接続された人間の俳優でなくてはならない点です。

従来の舞台や映画俳優は、カメラの前で一度だけ演技をすれば、その後たくさんのコピーを作ることができます。一方、この小説では、俳優がいつでもオンデマンドでライブ・パフォーマンスを提供することができ、私はこれを非常にポジティブな未来像だと思っています。

いまの音声クローン技術でも、単純な要素に分解すれば、マイクの前に座って音声素材を提供する人間がいることに変わりありません。
 ですが、プライマーのようなシステムは、おそらくライブでは機能しないでしょう。
 AIがテキストを生成して俳優に送信し、俳優がそれを読み上げるという過程には、どうしてもライムラグが生じてしまいます。

Matteo Wong:
それに、いまのAIプログラムが処理する情報量を思うと、人間だけでは対応しきれないでしょうね。

スティーヴンスン氏:
私が『ダイヤモンド・エイジ』で描いたシナリオは、『ラクター』は希少資源なので、『プライマー』も余計に高級品になるというものでした。でも最終的に、『プライマー』のソースコードが大量生産を目論む人物の手に渡ってしまい、大量の本を読み上げるには資金も俳優も足りないので、結局は自動生成された声を使うことになるわけです。
 この小説のもう一つのテーマは、社会経済的な階級によって教育へのアクセスに格差が生じるというものです。
 『プライマー』は貴族のために設計された教育ツールですが、小説では中流階級や労働者階級の少女たちが『プライマー』のコピーと関わる物語も展開されます。

Matteo Wong:
いま現在、多くの生成AIは無料で利用できますが、運用コストは非常に高額です。生成AIへのアクセスは、今後どう変わっていくと思いますか?

スティーヴンスン氏:
この小説には、インターネット黎明期のユートピア主義が垣間見られます。これを書いた90年代半ばは、ちょうどインターネットが普及しはじめた頃でした。当時は、世界中の知識がネット上に公開されたら、人々がどっと押し寄せるだろうと想定する風潮があったんです。

結局、国会図書館にアクセス可能になっても、人々はTikTokで動画を見ていることが判明したわけですが。『ダイヤモンド・エイジ』には、私を含め当時多くの人が抱いていた、知識の普及が社会に与える影響に関する無邪気な考えが反映されています。

Matteo Wong:
生成AIの利用法を検討している人たちにも、そういう無邪気さが見られると思いますか?

スティーヴンスン氏:
そう思います。でもそれは、AIの仕組みについて誤解しているからでしょう。誤解するのも無理はありませんが。

チャットボットは『神のお告げ』ではなく、正しそうに聞こえる文章を作成する統計エンジンにすぎません。私の感覚では、いまはトランジスタラジオが発明された頃のような感じです。トランジスタラジオのように、人々が取り入れはじめた消費者向け製品はありますが、それが社会をどう変えるかはまだわかりません。

いまのAIは、まだ『トランジスタラジオ』の段階なのです。
現在、AI業界は活況を呈しており、ベンチャーキャピタルはビジネスプランに資金を投入し、複数のチームがあらゆる可能性を矢継ぎ早に評価しています。きっと何かが生み出されるでしょうが、予測は難しいですね。
何故って、数百万人のクリエイティブな熱狂が生み出す結果は、一人の思いつきよりも絶対に面白い筈ですから。


参考文献:

【メタバースという単語を生んだSF作家が想像する「AIの未来」】:

https://courrier.jp/news/archives/355272/



AIの未来‼〜、
考えただけでも恐怖感に襲われて、ぞっと!します。

AI関連の事象、話題に触れる度に、若い頃(1963年、20歳前半)ブログ管理人が商社の技術派遣員として、NY市に住んでいた頃、英会話習得の為に映画館に出向き、映画を州2〜3回、見ていた時、AI(コンピュター)に支配された人類が、AIの支配から自由を取り戻そう!と反乱をおこして、壮絶な戦いを繰り広げる筋書きの映画を思い起こして仕舞います。

コンピューターは、人間を支配するようには設計はされていなかったのにも拘らず、オリジナルのソフトに悪魔の種子が紛れ込んでいて、自己学習で、人間を支配する能力を得て人間に対する恐怖支配する社会を形成する映画の筋書きでした。
残念ながら、映画の題名は忘れて仕舞いました。

今回、情報源の文献に出会い、即座に、60年前にNYの映画館で見た、映画を思い起こし、ブログに取り上げました。
何れは、この儘、無軌道にAI関連会社が雨後の筍のように、出現すれば、何れは不具合がソフトを自然に変換(ミュータントと化す)し、手がつけられない怪物に変貌し人間を支配し、哀れな人類はAIが指示する生活を余儀なくされるかも知れません。

然し、現今の人々はAIではなくても、スイスのダボスに集まる世界の富裕者!、政治家!、ユダヤ金融機関!などの支配者階級が描く邪悪な隠れたのレールを走っているのでは‼、…
      何れ人類の未来は!〜、
● AIに支配されるか?
● 邪悪な人間の支配で細々と生きて行くのか?
      選択になるようです。

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