2023年12月13日水曜日

ロシア戦闘機『Su-35』ウクライナのレーダー基地破壊で防空制圧の威力を示す: ドローンが近隣の地上部隊を排除

       ロシア空軍Su-35戦闘機

12月12日、ロシア国防省は、Su-35戦闘機が、戦闘機に搭載されたセンサーで目標を検知した後、激戦地クピャンスク近郊のウクライナのレーダー局を破壊するために投入されたと報告した。
然しながら、ウクライナ群の破壊されたレーダーの種類は確認されていない。

特別軍事作戦地域の空域をパトロールする任務中、Su-35戦闘機ぼパイロットはクピャンスク地域で敵のレーダー照射を検知した。
標的からのレーダー放射は、パイロットが航空機から誘導ミサイルを発射したときに消えた!と報じられた。
その後、偵察によって目標の破壊が確認された。

 ロシア空軍は、キエフとモスクワ間の敵対行為が激化する前の数週間、『Su-35』を極東地域からウクライナ北部の国境を越えたベラルーシの基地に再配備した。

『Su-35』は対航空機能力という点では!〜、
  中隊レベルで実戦配備されている
ロシアの戦闘機で最も高性能な戦闘機である!・・・
ウクライナの空では、同国のすべてのトップ戦闘機クラスとの対戦を含め、数十回のキル(空中戦撃墜)によって、Su-35は冷戦後の世界のどの戦闘機クラスよりも空対空戦闘で勝利している。

10月に行われた10日間の激しい空戦では、ウクライナが新たに獲得したMiG-29戦闘機を、… 半ダース以上、情報筋によればそれ以上の数の戦闘機を撃墜したとされている。

   Kh-31対放射線ミサイルを搭載したSu-35

ロシア空軍は、Su-35戦闘機を年間約16機のペースで取得し!〜、
   その保有機体を拡大(配備)し続けている!・・・
2022年9月には、ウクライナ上空での空対空戦闘で得た経験の伝授を容易にする為、同機が初の侵略者訓練部隊を編成する可能性がある。

ロシア空軍におけるこの戦闘機のエリートとしての地位は、12月6日からアブダビとリヤドを訪問したプーチン大統領の護衛として派遣されたことからも窺える。

Su-35戦闘機は制空権任務に最適化されているが、この戦闘機は空対地任務や対海運任務で非常に高い性能を発揮するように設計されており、それに応じてウクライナの防空を制圧する為に配備されている。

Kh-31対放射線ミッション・ミサイルは!〜、
このような特殊作戦で戦闘機が使用する主要な武装である!・・・
このミサイルは、防空システムのレーダー放射に照準を合わせるように設計されている一方、目標に向かう途中で撃墜されるのを回避する為に最適な飛行性能を持つ。

Su-35戦闘機 は電子攻撃を実行する恐るべき能力により、戦闘機の主レーダーであるイルビスの恐るべき電子戦能力によって補完されただけでなく、キブヌイ M などの電子戦ポッドの使用により、防空制圧の役割において高度な能力を備えている。
※『Irbis-E 』だけでなく、翼の根元にある 2 つの L バンド AESA レーダー (無線スペクトルの 1.0 GHz ~ 2.0 GHz 領域で動作) によっても攻撃できる。

※『Irbis-E 』:
スホーイ Su-35 多目的戦闘機用に Tikhomirov NIIP によって開発されたロシアのマルチモード、ハイブリッド パッシブ電子走査アレイ レーダー システム。
 NIIP は、スホーイ Su-30MKI 航空機で使用されている N011M バーズ レーダー システムから Irbis-E レーダーを開発した。

このユニークなセンサーの組み合わせは、敵の兵器に対する電子攻撃のさらなる選択肢を提供する。とはいえ、『Irbis-E』の電子戦能力は、J-20の1475型(KLJ-5)やF-35のAPG-81のような支那や米国のトップエンドの戦闘機と比べると、それほど高度ではないと考えられている。

ロシア空軍はまた、米海軍のE/A-18Gグラウラーや支那のJ-16D、
ソ連のMiG-25BMに匹敵する先進的な防空制圧機の不足に苦しんできたが、… 近い将来、Su-34M打撃戦闘機の電子戦特化型が就役すると伝えられているが、報告によると、支那やアメリカの同型機と比べると、基本設計にそれほど大規模な変更が加えられることはないようだ。

  キブニーMジャミングポッドを装備したSu-35

ロシア国防省がSu-35の防空制圧作戦の成功を報告する前日、…
12月11日には、ウクライナのバトルグループ・ウエストのFPVドローンのクルーが、クピャンスクの近隣のウクライナ軍の陣地を破壊することに成功したと報告された。
バトルグループ西の偵察は、クピャンスク地域における敵軍の
 増強に関するデータを受け取った。戦闘ドローンのクルーは、
 偵察員とともに、後方地域から前線に接近し、戦闘任務を
 完了するため、隠蔽された強行軍(奇襲攻撃)を行った〛、・・・
          と同省は述べた。
その場所に到着した神風ドローンチームは、集中攻撃によって
   ウクライナ軍の戦闘機の迫撃砲隊員を破壊した〛、・・・
    と同省は国営メディアのタス通信に伝えた。

無人偵察機の性能の高さは証明されているようで、1機の無人偵察機がウクライナの部隊の一時駐屯地と武器庫の両方を破壊することに成功した。

2022年2月にウクライナとの敵対関係が激化して以来、ロシアのドローン部隊の能力は、イランからの大規模な買収と国内産業の著しい進歩の両方を通じて、非常に大きく進歩した。


参考文献:

■【Su-35 Shows Air Defence Suppression Prowess with Destruction of Ukrainian Radar Station: Drones Take Out Nearby Ground Forces】:

https://militarywatchmagazine.com/article/su35-air-defences-kupyansk-drones

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