世界にはスケールの大きな穴が点在する。街の一部を丸ごと飲み込んでしまうほど巨大なものや、エッフェル塔を3つ重ねた長さよりさらに深い穴など、想像すら難しい穴が実在する。
深い穴はどこか神秘的であると同時に恐怖の対象ともなりがちだが、それぞれの人工穴にはれっきとした目的と歴史が存在する。ある穴は莫大な富をもたらし、別の穴は人類に科学の叡智を与えてきた。世界の知られざる深い穴8選をお届けしよう。
► 1)ダイアヴィク・ダイヤモンド鉱山
(カナダ)180メートル:
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北極圏までわずか200キロという僻地にあるため、気象条件の整った日に飛行機でのみ到達できるという特殊な立地だ。
北極ツンドラ域付近の豊かで原始的な生態系を保護するため、採掘は野生生物の生態系への影響を抑えるよう配慮されている。採掘完了後には穴を囲っている堤防が除去され、穴は湖の底へと沈む。► 2)キンバリー・ダイヤモンド鉱山
(南アフリカ共和国)460メートル:
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幅1.5キロ以上の巨大な穴が形成された。これまでに、累計およそ3トンのダイヤを産出している。1914年に閉山されたあとも、『ビッグ・ホール』の名で観光名所として親しまれている。
► 3)バークレー・ピット(アメリカ)520メートル:
► 3)バークレー・ピット(アメリカ)520メートル:
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累計3億トン近くの銅鉱石が採掘されている。鉱山の開拓により周囲に住宅需要が湧き起こり、鉱山を擁するビュートの町は「地球上で最もリッチな丘」の名をほしいままにした。
一方、閉山後に坑内は水没し、採掘作業によって生じた重金属など有害物質が溶け出している。1990年代に300羽以上の鳥が死んでいるのが発見されて以来、 動物が立ち入らないよう対策がとられている。
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1955年に採掘が始まり、いまでは150階建ての高層ビルがすっぽりと収まるほどの巨大な穴となっている。あまりに深いことから上下の気温差で乱気流が生まれ、ヘリコプターの飛行に影響を与えるとの説があるほどだ。2001年に露天掘りでの採掘を終了し閉山となったが、2009年からは地下での採掘活動を中心に操業が再開している。
あくまで草案段階であり実現性は高くないが、10万人以上が居住する大深度都市のアイデアは興味深い。
► 5)ビンガム銅鉱山(アメリカ)1200メートル:
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(南極大陸)2820メートル:
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深層で得られた観測データは、86本の光ケーブルが地表に届けている。
► 7)コラ半島超深度掘削坑
(ロシア)1万2000メートル:
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1970年からロシアの科学者たちが掘り始め、その後20年を費やして掘削を進めたことで世界で最も深い穴となった。
長さではカタールの油田が27メートルほど上回っているが、本掘削坑の方がより垂直に近い角度で掘られているため、深度としては依然世界一を保っている。
2008年に閉鎖され、現在開口部はボルトで固く閉ざされている。
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海の部分では地殻が薄いため、船の形態で洋上で掘削することに利点がある。
2017年には青森県沖の水深1200メートル地点でちきゅうが土を採取し、そこから
キノコが発芽した。太古の昔に陸地であったころの胞子が海底で悠久の時を過ごし、2000万年ぶりに地上に戻されたことで芽生えたと考えられている。
驚愕の一語に尽きる。
水深1200メートル地点土を採取、その土からキノコの胞子が2000万年振りに発芽!とは。その生命力、神秘さ、・・・
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