ペットボトル 125本拾って嗅いでみた】:
https://kahoku.news/articles/20230830khn000046.html?mailmaga=0625
記者が集めたペットボトルは白石市と相談の上、中身を公衆トイレに流し、すすいでから燃えるごみとして処理した
福島県境の宮城県白石市越河(こすごう)地区の国道4号にペットボトルが次々捨てられ、住民を悩ませている。全国で問題化しているトラックドライバーが用を足した尿入りペットボトルとみられるが、「幽霊の正体見たり枯れ尾花」で、お茶の可能性もあるのではないか。よし、拾ってみよう。(白石支局・岩崎泰之)
見渡すと道路の端や歩道にペットボトルが点在する。一つずつ拾ってバイクの荷台の箱に入れて先へ進む。
500ミリリットル容器が多いが、2リットル容器もある。中身は茶色で薄かったり濃かったりし、量はどれも中途半端。キャップがあるのに、どこかでかいだことのある臭いがする。
3時間で集まったペットボトルは中身入りが74本、つぶれたりキャップがなかったりした空容器が51本。このうち中身入りの68本、空容器の44本が上り線に集中し、飲み口が広めのコーヒー缶も中身入りで4本あった。
炎天下に放置された熱々のペットボトル。キャップを取り、恐る恐る鼻を近づけると、用意したアンモニア測定試薬を使わずとも「それ」と分かった。20本ほど確認したところで心が折れ、「お茶でないか」と高をくくっていた鼻もへし折られた。
ポイ捨て 2、3年で急増:
「家の前に捨てられたのは拾わざるを得ない」。近くに住む市議松野久郎さん(70)が現状を憂える。ペットボトルのポイ捨ては5年前ごろは少なく、ここ2、3年で急増した。夜間に走行中の車から投棄されることが多いという。
越河第2区自治会長の八島喜一さん(76)は「地域で何とかできる問題ではない。拾って集めて運転手に見てもらうしかない」と根比べの構えだ。
2人は記者が公衆トイレでペットボトルを片付けていると知って、手伝いを買って出てくれた。地域の美観は地域の人によって支えられていると実感する。
取材の翌日、現場を再訪すると、新たに中身入りペットボトル8本が転がっていた。問題は深刻だ。
当事者とされるトラック運転手は、この問題をどう考えているのか。白石市周辺で休憩中の長距離ドライバーに話を聞くと、厳しい労働環境が浮かび上がる。
キャリア約30年の福島市の男性(54)は、これまで東京都内で3回ほど「渋滞時の究極の選択」でペットボトルで用を足した。越河地区周辺のトイレ状況については「仙台市から福島県にかけては駐車場が少なく、コンビニはどこも同業者でほぼ満杯」と話す。
そもそも大型車は止める場所が限られる。路上で用を足せば、すぐに会社に通報される。やむを得ずペットボトルに手が伸びる-が男性の見立てだ。
4時間走ったら30分休むという国のルールも問題を複雑にする。顧客の都合で時間通りに荷を受け取れないケースなど、しわ寄せは常に運転手に及ぶ。時間に追われる日常が、トイレに行きたくても行けない要因になっている。
関東でトラック運転手のポイ捨てを目撃したという仙台市の男性(45)は「止める場所うんぬんでなく、捨てるドライバーが悪い」ときっぱり。その上で「国のルールは運転手にとってストレス。自分のペースで休めた方がいい」と働き方の見直しを求める。
確かに労働環境は厳しいものがある。だが、ポイ捨ての言い訳にしてはあかん」。元トラック運転手でブルーカラーの労働問題に取り組む大阪府出身のライター橋本愛喜(あいき)さんは「自身の排せつ物のポイ捨ては人格のポイ捨てと同じ」と一人一人の意識改革を促す。
道路上で24時間を過ごす長距離トラック運転手は独りの時間が多く、人間関係が希薄な面があると橋本さんは考える。
「ペットボトル一つで業界全体のイメージが地に落ちる。
早めにトイレに行って調整するのが大人だ。仲間同士で『捨てたやつがいたよ』と話し合うだけでも抑止につながる」と訴える。
責められるべきはペットボトルに用を足すことではない。
責められるべきはペットボトルに用を足すことではない。
白石市の公立刈田総合病院泌尿器科の森偉久夫(いくお)医師(75)は「尿を我慢すれば排尿障害やぼうこう炎を招く。
尿管結石のドライバーは水分を取る量が少ない傾向がある」と指摘する。用を足した後にポイ捨てするかどうかは個人のモラルの問題だ。
越河地区でポイ捨てが目立つのは「人目に付かないから」(業界関係者)との見方がある。管理する国土交通省仙台河川国道事務所も把握していなかった。岩沼国道維持出張所は取材に「今後、注意喚起の看板設置を検討する」と述べた。
越河地区でポイ捨てが目立つのは「人目に付かないから」(業界関係者)との見方がある。管理する国土交通省仙台河川国道事務所も把握していなかった。岩沼国道維持出張所は取材に「今後、注意喚起の看板設置を検討する」と述べた。
ペットボトルに詰まった排出物(尿)の
路上ポイ捨ての最大の要因かも知れない!・・・
『自身の排せつ物のポイ捨ては人格のポイ捨てと同じ』
と一人一人の意識改革を促しているように、
意識の問題である!・・・
この問題解決は、政府と運送業界が真摯に意見交換をして、労働条件(規制)の緩和!、トラックに排出用
器を備え付けるなどを提案しながら協議するべきでしょう。
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