2023年7月15日土曜日

ブルームバーグのコラムニスト:『NATOの中で最強の国』である米国は自国の軍備を使い果たした!・・・

リトアニアの首都ビリニュスで12日に閉幕した北大西洋条約機構(NATO)首脳会議では『多くの正しいこと』が述べられた。
ブルームバーグのコラムニスト、マックス・ヘイスティングス氏はこのように指摘している。
 一方、ウクライナへの軍事支援の必要性を背景に、NATO加盟国が兵器購入をめぐる深刻な危機に直面していることを認識する必要がある。

       マックス・ヘイスティングス:
1945年12月28日生まれ(77歳)
ブルームバーグのコラムニスト。BBCや新聞の特派員、デイリー・テレグラフ紙の編集長、ロンドン・イブニング・スタンダード紙の編集長を歴任。28冊の著書があり、近著に『Vietnam: An Epic Tragedy』『Chastise: The Dambusters Story 1943 "がある。


➤ 米国の産業の課題:

ヘイスティングス氏は!〜、
 『NATOの中で最強の国』である米国は、
     自国の軍備を使い果たしたと強調している!・・・

クラスター爆弾のことはいっとき忘れてほしい。
 米国はウクライナに供与するために南朝鮮から通常の
 砲弾を借りるまたは購入しなければならないという
        驚くべき現実を認識してほしい〛、・・・

ヘイスティングス氏は、米誌フォーリン・アフェアーズに寄稿した記事のなかで米国のウクライナ向け軍事支援を分析したイェール大学の歴史学教授マイケル・ブレネス氏を引用している。

  歴史学教授マイケル・ブレネス

ブレネス氏によると、バイデン米大統領が約束したものの、米国は『製造と人材プールの不足、サプライチェーンの混乱』に直面しており、これらすべてがウクライナに兵器を提供し、自国のより広範な防衛力を強化する米国の能力を損なっているという。

特に、米国防総省の主要な兵器に使われている!〜
   部品の多くが外国、特に支那で製造されている!・・・

国防総省の請負業者は、二義的な要素(弾薬など)または〚ローテク兵器(対戦車ミサイル『ジャベリン』など)〛を扱いたくないが、
ウクライナ戦線で戦闘が開始されたから最初の数か月間だけで、…
ウクライナは1日に最大500基のジャベリンを失ったとされる。
ヘイスティングス氏は、たとえ国防総省の請負業者が生産を加速したとしても、2025年までに生産が追いつくことはないとしている。

➤ ウクライナの運命は軍需工場にかかっている:

ヘイスティングス氏によると、欧州ではさらに悪い状況となっており、『そもそも戦闘に慣れている』英国とフランスでさえ状況が悪いという。同氏は、これまで通り欧州諸国は自分たちの防衛について米国に期待していると言及している。

 英国には、防衛費の増額と軍の能力の回復について国内で意見の相違がある。ドイツでは昨年、ドイツ連邦軍の装備近代化に1000億ユーロの資金を投じることが決まったが、2月までに自国の防衛に使われたのは約束した資金のわずか1%だったという。

 ヘイスティングス氏はまた、軍備増強に関する懐疑的な見方の理由について、紛争がいつ終わってもおかしくないため、そうなった場合にこれらの出費が無駄になってしまうからだと指摘している。
 一方、同氏は!〜
ウクライナの運命は現在、NATO加盟国の軍需工場の
   生産能力に掛かっている!〛、・・・と言及している。
たとえそれを望んだとしても、兵器の生産を増強または再開するには非常に長い時間を要する。

英国のBAEシステムズ社は最近、米国防総省に対して、
 ウクライナ軍が保有する主要兵器の一つであるM777榴弾砲の
 生産再開には少なくとも30か月かかると伝えた。
 英国政府との合意に基づく1億9000万ポンド相当の155mm砲の
  生産にもほぼ同じくらいの時間がかかる〛、・・・

➤ 約束は履行されるか?:

 ビリニュスで12日に閉幕したNATO首脳会議では、ウクライナに対する複数年にわたる支援パッケージが承認された。そこにはウクライナ軍の装備品をNATO規格と統一することを支援する計画や、NATO・ウクライナ理事会の創設、前提条件なしでウクライナがNATOに加盟する権利の確認などが盛り込まれた。また、NATO首脳会談に合わせてG7諸国はウクライナの安全保障に関する宣言を発表した。安全保障の提供や近代的な軍事装備品の提供を含むこの宣言は、もう一つの「成果」となった。

 ロシアの軍事専門家のユーリ・クヌトフ氏はスプートニク通信に対し、NATO加盟国の約束はウクライナを「落ち着かせるため」のものだとの見方を示した。

参考文献

■【NATO加盟国、自国で生産できない兵器の供与を

                 ウクライナに約束=メディア】:

https://sputniknews.jp/20230714/nato-16540664.html



西側陣営(米国、欧州、カナダ、)の軍備は!〜、
 ウクライナ軍が壮大に浪費している故に、
      先細っている!・・・
それは、以前から西側の軍事専門家から指摘されており、… ロシアのプロパガンダが入り込む余地はなさそうですね。

ブルームバーグのコラムニスト、マックス・ヘイスティングス氏が指摘した米国を筆頭にNATO諸国がウクライナに約束した事は空念仏に過ぎない!事が明らかになったようです。
 自国で生産出来ない兵器をウクライナに供与は、西側陣営の軍需産業が思っていたより遥かに脆弱であった事がウクライナ危機で白日の下に晒されたようです。

ロシアを相手に無謀な戦いを続けるウクライナは自国では対抗できる武器生産は出来ず、米国や欧州、NATO諸国に頼っているのでは、勝利の女神の微笑みはえらないでしょう。


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