2024年3月19日火曜日

『マグロ』の捨てられているは〘血合い〙自然界最強の健康物質‼…

寿司ネタとして、なくてはならないマグロ‼…
本マグロからミナミマグロ、メバチ、キハダと、ビンナガマグロと、それぞれの味わいがあり、刺し身も含めて日本人が大好物のネタである。
大トロ、中トロ、赤身はもちろん、最近では中骨に付いた〘中落ち〙や、頭部に近いカマや、脳天、ホホ肉といった希少部位も人気だ。

マグロ産地では、心臓を〘ホ〙と呼んで!〜、
  煮付け料理として振る舞う店もある!・・・
SDGs(持続可能な開発目標)への関心の高まりを背景に、世界有数のマグロ消費国・日本で、マグロを余すことなく食する、という機運は高まり続けている。

 そうした中、マグロの身の中でいまひとつ利用されていない、あるいはほとんど捨てられているという部位に最近、驚くほどの健康パワーが秘められていることが分かった。

美味しいのに、捨てられる:



捨てられている部位とはマグロの〘血合い〙である‼、…
      血合いは決してまずいわけでない。
新鮮なら、赤身などと同様に〘うまい〙部位であり!〜、
         食べない手はない!・・・

繰り返すが、これが想像以上にすごい健康パワーを備えた食材‼、…
色が悪いけど解凍直後なら刺し身で。ワサビ醤油よりも、塩を振ったゴマ油がうまい。加熱調理するなら、串カツやシチュー、エスカルゴソースのステーキや、シューマイなんかもいける〙、…

全国有数のマグロ産地、神奈川県の三崎港(三浦市)周辺で昨年から、さまざまなマグロの血合い料理の開発が進んでいる。
勿論、トロや赤身、ネギトロといった定番料理はメニューの中心だが、三崎のマグロ関係者は血合いの利用に躍起になっている。
なぜか?ーー。

➤〘自然界最強〙の健康成分:

マグロの血合いに秘められた貴重な成分が発見されたのは、2010年。当時の水産総合研究センター(横浜市、現・国立研究法人水産研究・教育機構 水産技術研究所)の山下由美子博士が〘セレノネイン〙という化学物質を発見。魚の中でも生態系の上位を占めるマグロの身に、特に多く含まれていることを突き止めた。

マグロには元々、血液サラサラ効果や中性脂肪低下作用などがあるEPA(エイコサペンタ塩酸)や、頭の働きを良くすることで知られるDHAといった有効成分が豊富であることが知られている。
更に血合いには、貧血予防に役立つ鉄分が多く含まれているのだが、新たに発見された〘セレノネイン〙は〘自然界最強〙とも言われる貴重な成分が含まれていた。

山下博士が2010年にセ〘レノネイン〙を発見して以来、マウスでの研究が進められたが、人への効果が明らかになったのは、2021年から22年まで、神奈川県水産技術センター(三浦市)と国立研究法人水産研究・教育機構、聖マリアンナ医科大学(川崎市)が共同で実施した初の臨床試験だった。

臨床試験は、神奈川県と聖マリアンナ大の職員約100人を対象に、…マグロの赤身を週3回(1食80グラム or 120グラム)、3週間にわたって食べてもらい、初日と最終日に血中のセレノネイン濃度を測定した。

セレノネインは、およそ2週間で尿などからすべて排出される為、…
この後3週間経ってから、今度は血合いの部分を同じ条件で食べてもらい、血中濃度を測定、その結果、赤身を食べた時に比べ、
血合いを食べた後のセレノネインの血中濃度の上昇率が数倍高い事が判明した。

➤ 精製すれば膨大なコストが:

共同研究者の1人である神奈川県水産技術センターの臼井一茂主任研究員によると、本マグロやメバチマグロの血合いの中には、赤身に比べて100倍ほどセレノネインが含まれているという。

その働きとは、「血合いを食べるとセレノネインを取り込んだ赤血球が、生活習慣病をはじめ、万病の元とも言われる活性酸素を直接、退治してくれる」(臼井主任研究員)といい、「遺伝子などにも危害を加えない自然界で最強クラスの抗酸化物質」と強調する。

一方、聖マリアンナ医科大の遊道和雄教授は、「人はストレスを受けると活性酸素が増え、病気発症のリスクにもつながるため、血合いを継続的に食べると抗酸化力が高まり、健康維持に役立つ」と説明する。

血合いに豊富なセレノネインは〘万病の元〙をピンポイントで撃退し、かつストレスの緩和にもつながる効果が期待されている。もちろん、特定の疾患にはそれにさ適した薬が効果を発揮してくれるわけだが、セレノネインの摂取はいわゆる『未病』の改善効果が大きく期待できるというわけだ。

そんなに凄いなら、医薬品やサプリなどが市販されていてもよさそうなものだが、発見されて日が浅いことから、精製技術が未開発。
〘セレノネインを1グラム精製するのに100万円ほどのコストが掛かると試算されている〙と研究者は言う。

本格的な開発までには、あと20~30年は必要との見方もある。

➤ なぜ血合いは捨てられるのか?:

ならば、マグロの血合いを食べる方が手っ取り早い。
だが、流通過程で多くの血合いは廃棄処分されているのが現状だ。

首都圏の台所である東京・豊洲市場(江東区)のマグロ専門仲卸
『大』では、血合いについて1日に40~50キロは出る。たまに持っていく業者もいるが、ほとんど値段は付けない。売り物にはならないから捨てるしかないよと話す。

血合いなどを集めたタルを見ると、赤身の一部と一緒に切り落とされ、日々大量に廃棄されている。

豊洲の仲卸や三崎などの水産加工業者に聞くと、血合いの割合はマグロ全体の3~4%といったところだろうか。
日本のマグロ生産量は、天然・養殖を合わせて年間約14万トンであるため、1年間におよそ5000トンもの血合いが、生ごみとして捨てられていることになる。セレノネインに期待される効果を考えると、もはや端材とは言えないだけに、少しでも利用すべきである。

血合いを活用すべき理由はほかにもある。
マグロはポピュラーな魚に違いないが、人気に陰りが見え始めているという兆候がある。総務庁の家計調査報告によれば、全国1世帯当たり(2人以上)のマグロ購入数量は、2022年が約1.6キロで、10年前の2012年(2.2キロ)に比べ、3割ほど減少している。

➤ サーモン人気とマグロ離れ:

更に、マルハニチロが毎年公表している『回転寿司に関する消費者実態調査』による、人気の寿司ネタランキングで10年以上、マグロはサーモンに首位の座を明け渡している。
回転寿司だけでなく豊洲の寿司店でも〘今はマグロよりサーモンの注文が多い〙とこぼす職人も多く、築地市場時代は扱わなかった店でも、サーモンを仕入れるようになっている。

マグロ需要が低下傾向を示していることで、価格面にも影響が表れている。水産庁がまとめたマグロ類に関する卸売価格(平均)の推移によると、生鮮品のうち本マグロ・ミナミマグロはコロナ禍で、ここ数年若干上向いたものの、2021年はピークとなった2014年から2~3割下落。メバチもこの間、2割ほど値を下げている。

さらに、冷凍物については、クロマグロ・ミナミマグロの落ち込みが激しく、2021年の平均価格は2012年の半値以下に落ち込んでおり、メバチも1割ほど下落している。

その後も、マグロ価格を押し上げるような要素は少なく、最近でも地中海産本マグロの増産により、豊洲市場でも相場は下げ基調。
遠洋マグロの漁業団体幹部からは、〘サーモンだけが原因ではないんだろうが、今は本マグロがメバチ並みの相場しか付かなくなってしまった〙と青息吐息だ。

マグロ需要・価格の低下は、流通・加工だけでなく、マグロ漁師のモチベーションを下げてしまうことにもつながる。豊洲の初競り、青森・大間のマグロのように、億単位で競り落とされるのは夢物語。



自然界最強の抗酸化物質・セレノネインをたくさん含む血合いの効果を広く周知させると同時に、業界を挙げて有効利用の道を探るべきだ。


参考文献:

【日本の国民食「あの魚」の「捨てられる部位」から発見!健康にいい「自然界最強の物質」の正体】:

https://news.livedoor.com/article/detail/26071286/



東京豊洲マグロ専門卸『大』だけで一日、平均40~50キロの〘血合い〙で捨てられている。全国各地の市場を総計する膨大な量の自然界最強の抗酸化物質・セレノネインをたくさん含む〘血合い〙が廃棄されている事になる。なんとも勿体ない事ですね!。

然し、血合い〙を精製するのに1グラム100万円とべらぼうの高さです。
これでは売れないでしょう。
何故こんなに費用がかかるのか?

画期的な精製法を開発し、廉価で市場に出回るようにしなければならず。

然し、本格的な開発までには、後20~30年は必要の見方もある‼、… 
スパーコンピューターを駆使して5~6年で開発成功、量産、市場に送り出すなければ、〘血合い〙宝の持ち腐れ!となって仕舞うでしょう。


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