2024年3月25日月曜日

最も強力なエンジンを持つ戦闘機は?MiG-31からF-35までトップ5ランキング‼・・・

  アフターバーナー離陸中の MiG-31 (上) と F-35

ジェット時代が始まって以来!〜、
戦闘機の飛行性能を決定する重要な要素のひとつは、
    エンジンの仕様である!・・・

メンテナンスのしやすさ、オーバーホールが必要なまでの期間、搭載機への重量付加、燃料効率など、エンジンの設計を魅力的なものにする特徴は複数あるが、最も広く認識されているのは、やはり推力の大きさである。

 より強力なエンジンは、上昇率、速度、運用高度、複数の異なる飛行エンベロープでの操縦性など、航空機の飛行性能のさまざまな側面を促進する重要な要素である。

 また、重量に対して推力が大きい航空機は、離陸に必要な滑走路が短くなる傾向があり、戦時中、飛行場が砲撃を受けているときには重要な利点となる。

 レーダーや電子戦システム、将来的にはレーザーなどの指向性エネルギー兵器も搭載される可能性がある。


  アフターバーナーで飛行するMiG-17戦闘機

1991年のソ連崩壊後‼〜
  ロシアは戦闘機エンジン分野での
      優位性を徐々に失っていった!・・・
冷戦終結以来、共産党支那が2014年から世界最大の経済大国となり、2020年からは世界最大の国防費支出国となり、大差をつけて世界トップの特許出願国となったことも、中支那が 2010 年代後半からエンジン設計の世界リーダーとして浮上してきた。

これら 3 つの大国を超えて、フランスなどの第三国が開発した戦闘機は一貫して遥かに軽量で、特に推力の点で同じレベルに近いものでは太刀打ちできない、はるかに弱いエンジンを使用している。

 戦闘機に搭載された最も強力な5つのエンジン!:

     F-35 Powered by F135 Engine
      F135~F-35:推力191kN

F-35 第 5 世代戦闘機は、当時比類のない推力を備えたエンジン F135 を搭載して 2015 年に鳴り物入りで就役した。
然し、エンジンが 1 つだけではこの馬力も、 F-35 が超音速で巡航するには不十分であることが判明し、最高速度はマッハ 1.6、高度上限は約 15,000 メートルと平均を大きく下回っている。

これはF-35が決して高い飛行性能を優先して設計されたわけではなく、空対空戦闘ではなく爆撃戦闘機として主に意図されていたという事実を反映している。 F135は就役以来非常に問題が多い事が判明しており、他のアメリカ戦闘機エンジンの600パーセントの割合で戦闘機が稼働不能となり、特に高度なメンテナンスが必要となる。

F-35の開発中に設計が大幅に変更され、その結果、出力要求が非常に高いはるかに大型の航空機となったため、F135は航空機のアビオニクスに電力を供給するのに十分とは程遠いと考えられている。 
この問題は、戦闘機が就役して以来、艦隊に数百億ドル相当の損害を与えており、新しいエンジンの開発を求める声が高まっている。

       AL-41F 2001年展示
    AL-41F - MiG 1.42:  191 kN 推力

MiG 1.42戦闘機計画は1979年に開発が開始され、敵の領空深くで作戦可能な長距離制空戦闘機を提供することで、1984年からソ連空軍に加わることになるSu-27フランカーの第5世代後継機となった。

この機体は、後にロシアで生産されたSu-57第5世代戦闘機よりも当時としてはかなり野心的なもので、生産コストは約2倍、耐用年数と運用コストは大幅に高いと見積もられていた。

 同機のAL-41Fエンジンは、今日まで双発エンジン戦闘機に使用されてきたどのエンジンよりも大きな推力と高い推力重量比を誇り、最大推力は191kNと見積もられていた。

 このエンジンは1990年代末に連続生産が開始され、12機以上が製造されたが、資金難に陥ったソビエト連邦後のロシア国防省にとって手頃な価格とは言い難かったMiG 1.42計画が終了したため、就役することはなかった。

このエンジンは、MiG-25 迎撃機や Tu-16 爆撃機を含む多くの航空機を試験台として使用し、高速超音速での飛行テストを含む、1990 年代を通じて広範な飛行テストが行われてきた。
  計画が中止された時点で6機のMiG 1.42試作機の生産が開始されていたが、どれも完成することはなく、計画で製造された唯一の飛行可能な機体はMiG 1.44と呼ばれる基本技術実証機であった。

『AL-41 という名称は、後に Su-27 の AL-31 エンジンの強化された派生型に使用され、… このエンジンは、メンテナンスの必要性を軽減し、推力を高めるために MiG 1.42 の動力装置用に開発された技術の一部を使用した。その結果得られたエンジンは、 ただし、大幅に弱いため、AL-41F-1S と呼ばれる(推力は 137 kN で、最大推力はオリジナルの AL-41F より 28% 低い)

     WS-15 - J-20B: 推力183kN

J-20第5世代戦闘機用に開発された支那のWS-15パワープラント、特に2021年に発表される強化型J-20B型は、その2基のパワープラントのそれぞれにより、推力の点で航空機を世界で最も強力にすることが期待されている 183kNを出したと報告されている。

 2021年初頭に就役したJ-20Aは、旧式のWS-10Cエンジンを搭載しており、すでにアフターバーナーなしで超音速巡航が可能だが、WS-15はマッハ2近く、場合によってはそれ以上の速度での非アフターバーナー巡航を可能にすると期待されている。
 このエンジンは2016年頃に飛行試験を開始し、2023年6月に双発構成のJ-20B試作機に組み込んで初飛行したと専門家筋では憶測しており、…同年4月にはエンジンの量産が開始されたと報告されている。

 このエンジンの開発遅れの主な原因は、最新鋭の単結晶タービンブレードの量産方法を完成させることが難しいことだと伝えられているが、開発期間は海外で開発されたエンジンに比べてまだ大幅に短い。

Su-57 試作機のテスト中のサターン 30 (左) と AL-41
   AL-51 - Su-57M:   177 kN 推力

開発段階ではUECサターンプログラムを主に担当する企業の名前にちなんでサターン30として知られるAL-51Fは、ロシアの2番目でより保守的な第5世代戦闘機プログラムであるSu-57用に開発されたもので、 2026年末までに量産モデルのサービスを開始する。

Su-57は、最小限の運用コストとメンテナンスの必要性を優先して設計されており、AL-51Fはそれに応じて、現在ロシアの戦闘機に搭載されているAL-31の亜種やAL-41F-1Sよりもはるかに低い生涯コストで、非常に費用対効果の高い設計となっている。

 このエンジンは、F-22のF119という双発戦闘機に搭載されている最も強力な西側エンジンよりもはるかに強力であるが、最大推力は12%低い156kNである。
 エンジンの推力ベクトル機能、高い燃費効率、そしてSu-57の比較的軽量な重量が相まって、Su-57は低速域では世界で最も操縦性の高い戦闘機になると予想され、高速域では主にJ-20に匹敵する戦闘機になる可能性もある。新エンジンを搭載したSu-57は、Su-57Mという名称になる見込みである。

                                                 

張り子との虎!と西側軍事兵器専門家から低い評価し得られなかった支那の次世代ステルス戦闘機の主要部品のエンジンを独自開発(勿論、ロシアの模倣)し、世界最強の戦闘機エンジンを開発、完成して、既に量産に入り、このエンジンを搭載したJ-20は就役している。

米『F-35』、ロシア『Su-57』、支那J-20 、…三つ巴!。
どれが、最も優れているか?
神のみぞ知る ‼となるようです。

参考文献:

■【Which Fighters Have the Most Powerful Engines? Ranking the Top Five From MiG-31s to F-35s】:

https://militarywatchmagazine.com/article/fighters-most-powerful-engines-five



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